近藤絵理 インタビュー(インタビュアー:川本麻里那 )



■近藤絵理 プロフィール■

近藤絵理 Kondo Eri

1979年生まれ。愛知県出身。三河歯科衛生専門学校卒。2003年第3期オーディションを経て劇団あおきりみかんに入団。以後、劇団あおきりみかんのほとんどの作品に出演している。

おもな外部出演作に、メーテレ「名古屋行き最終列車」、NHK「Limit 刑事の現場2」、アクションクラブ「サニーサイドウォーク」、虚構オメガ「無限遠点」などがある。



■えりさんはあおきりに入団したころと今とで何か変化はありましたか。またあればどんなところが変わりましたか。

たくさんあります。自分のことも周りのことも。もう、10年なので(笑)

今回『天国の東側』が「集団」を扱ったお芝居なので、集団の中での役割という面で言うと、昔は全然仕切り屋でもなんでもなかったのに、最近はまとめなきゃとか、しっかりしなきゃとか思ってしまっている部分はあります。前やった『パレード旋風が巻き起こる時』の中で、蟻は働き蟻が居なくなると、遊んでいた蟻が働き蟻になるという話があったんですけど、まさにそれみたいに、誰か居なくなったらそこを誰かが補填するし、新しい人が入って来たらポジションがまた変わる。集団って面白いなぁと思います。
俳優としても、年齢を重ねたり、新しいメンバーが入ってくるとどんどん自分のポジションが変わってくるので、今までの自分に固執しないで柔軟でいられるようにいたいです。変化は成長のチャンスでもあると思うので。ただ、こういう役やりたいのにもうやれないなぁと思うのは悲しいので、それは事あるごとに(鹿目)由紀さんに言うようにしています。採用されたことはありませんけど(笑)今回は天国なので「私、マリア役やれますよ」と言ったら、「そういう話じゃない」と一蹴されました。まぁ、どうしてもやりたかったら自分でやったりどこかでやったりすればいいので。



■こんな天国は嫌だ。さぁそれはどんな天国?

………天国なのにモテない。




この質問おかしくないですか?大喜利のお題じゃないですか。



■今回、出演しているメンバーで天国に行けそうな人は誰ですか?

7期の山口眞梨ちゃんかなぁ。昨日、コーヒーのフレッシュのゴミを捨てようとしたら「捨てましょうか?」と受け取っ捨ててくれたから。タイヨヲは行けないと思います。人の小道具に「ブス」って落書きしたり、アイスを「一口ちょうだい」と言って一口で全部口に含んでベーっと吐き出したり嫌がらせしてくるから。



■トイレに地図をおとしたら東西南北の一つがちぎれた。ちぎれたのは、東西南北のどこがちぎれたでしょう?

なぞなぞですか?




これ、分かりましたよ。皆さん、当ててみてください。



■今回の見どころはなんですか?

ここ最近の『迷子の部屋』『サーカス家族』『発明王子と発明彼女』が、1人の主人公を軸に話が展開していく芝居だったんですけど、今回は、11人が舞台上にほぼ出ずっぱりで誰が主人公というのも無く展開するので、観客としてはすごく見応えがあると思います。あの人はああ話しているけど、この人全然別事考えてるなぁとか。好きな所を観て楽しんで貰える。何回観ても面白いと思います。

ただ、俳優としては俳優の力量が試される芝居です。鎖に繋がれているので、立ち位置も普段より不自由で取り辛いですし、少人数の会話より積み上げが難しいので、全然面白くなくなりがちです。やり甲斐はありますけどね。

新生活が始まって同僚と上手く話せないとか、クラスに嫌いな人がいるとか、そういう人に観てもらいたいです。


今日はありがとうございました。

『天国の東側』是非観に来てくださいね!




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