竹中 : 松井真人インタビュー(メソポタミアバージョン)



■「よく聞く」稽古も中盤ですが、作品はいかがですか?

「よく聞く」は、半年ぶりの新作で、ストレートプレイとしては一年半ぶりの新作になります。半年前がミュージカルだったので、もうなんというか"なにごとっ!?"てくらい台本のイメージは違っていて面白いです。
ミステリーに彩られた、逃亡型喜劇…あらすじみてもやっぱり気になりますもんね。
僕は会話劇が好きなので、特に今回は楽しく台本読んでいます。手嶋と松野がダブルキャストの主役で、かなり違った色合いです。
配役が決まる前の読み聞かせは松野と読んでいて、決まってからは手嶋となんですが、俳優次第でこうもお芝居は変わるのかと。逆に言えば俳優によってお芝居の良し悪しも決まるというのを再認識して、気合入れて稽古しています。いや、いつも気合入れてるんですが。

今回はとあるカウンセリングルームの一室でまきおこる喜劇です。最後まで本当に息をも付かせぬ展開なので、忙しい時期ではありますが、是非お時間作って見に来ていただけたら楽しんでいただけると思います。



■今回、メソポタミアバージョンとインダスバージョンの二つのお芝居を上演しますが、ダブルキャストはいかがですか?

そうですね、僕はダブルキャストで出演するのは初めてなのでやっぱりプレッシャーとかあるのかなぁと思ってたんですね、最初は。
でも実際お稽古してしまえば、舞台上にあるのはやっぱり“あなたと私”でしかなくて、結局相手とやる事なんで。舞台上に二人の相手役がいるわけではないので…案外いつも通り楽しんでやっています。あ、でも自分の役をカズ祥くんがやっているのを稽古場で見れるのはいいですね。立ち位置やイントネーションなど確認できるので、いつもより稽古はやりやすいくらいかもしれません。

…どっちのバージョンも面白いので、松井的には2回見てもらうのがおススメです。通し券でかなり割引でみれますし…って宣伝ですねすみません(笑)



■前回公演「湖の白鳥」では主役でした。前作が19人出演していたのに対して、今回は7人芝居ですがいかがですか?

やっぱり楽ですね、そこは。作品によっても違うのですが、白鳥は18人と絡み分けしなきゃいけないし。それに何と言っても19人出ると2時間超えますよね、2時間超える作品を作るのはやっぱり覚悟が要りますよね。出ずっぱりだったし。
…7人ですか。でも僕は全員とは絡まないので、もう少し少ない感覚ですね。夏にままごとの柴さんと1人芝居をしたり、去年も鹿目と山内と4人芝居をしたりしているので、特に少人数と言う感覚は無いです。
7だから縁起よく、よい演技できそうな…気がします。ダジャレですが。



■今回は、手嶋仁美さんとの演技の絡みが多いですが、印象はいかがですか?

う~ん…大きいですね、とにかく。
…ヒールじゃないから良かったです。

マイキー(手嶋仁美)とは、前に「気分屋」でも一緒にやってて、それは面白かったんですね。頭のシーンだけで、あとは別れてっちゃうんだけど。こう…会話の駆け引きといったところが特に。で、夏に北海道でも一緒にやったりして。
印象は、しっかりしている俳優さんだと思います。台本が読めてる感じがあるし、これはすごく大切なことだと思んで。
ほいで、今回は本公演では初になるのかなぁ、がっつり1人主役で。マイキーのいいところはすごく出ると思います。で、みどころは、今までに見れなかった手嶋も見れるんじゃないかな、と。是非みなさん楽しみにしていてください!てか僕がすごい楽しみにしています。
入団してからずっと見てるけど、悩んだり苦しんだりしながらも、一歩一歩上にあがって行ってると思っているので、今回の手嶋がどんなお芝居するのか、すごくたのしみです。



■今回挑戦している事はありますか?

俳優の仕事はいつも挑戦だと思っています。
今回特にと言われれば、会話劇の部分をしっかり取り組みたいと思っています。
会話のイントネーションを踏まえたうえで、ツヤとノリがでればと思います。



■カウンセリングを受けてきたらしいですね。

あらすじに「あるカウンセリングルームの一室」とありますから。
取材ですね、仕事なので。いつもの事ですが、とりあえず行って体験しない事には始まらないかなぁと。本の資料もですが、やはり行ってみるのが一番な気がしています。
想像以上に素敵空間でした。



■最後にひとことお願いします。

とにかく毎日たのしく一生懸命稽古しています。主役の手嶋を是非見に来て欲しいです。あと別バージョンではとみィが…個人的にはツボです。そしてもちろんですが、僕もいいお芝居できるよう毎日稽古してます。お忙しい時期ではありますが、是非ご来場ください。お待ちしております。




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