ときはかねなり

TOKIHAKANENARI

劇団あおきりみかん其の九「ときはかねなり」
「シアターグリーンフェスティバル・グリーン大賞受賞作品」

　　　　　　　　　　　　作・演出　鹿目由紀
○●ＮＡＧＯＹＡ●○
　　　２００３年６月６日（金）１９：３０　　　　　　　　　　　７日（土）１４：００・１９：００
　　　　　　　　　　　８日（日）１３：００・１７：００
　　　　　　場所　　　　　愛知県芸術劇場小ホール
○●ＴＯＫＹＯ●○
　　　２００３年６月２０日（金）１９：００　　　　　　　　　　２１日（土）１４：００・１９：００
　　　　　　　　　　　２２日（日）１４：００・１９：００
　　　　　　場所　　　　　池袋シアターグリーン
　　　　　　上演時間　　１時間４５分

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「ときはかねなり」がシアターグリーンフェスティバルvol.55にて「シアターグリーン大賞」を受賞しました！

シアターグリーンフェスティバルに参加の２４劇団の中から、大賞を頂くことが出来ました。
劇団員一同これを励みに、いっそう良い作品作りに取り組んみたいと思っています。
今後とも劇団あおきりみかんをよろしくお願いいたします。

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○●あらすじ●○
男が１人、引越しの準備をしている。
今まで妹と２人暮らしだったが、妹の結婚が決まったため、晴れて兄は家を出て行くことになったのである。なかなか進まない引越し準備。友人も手伝いに来てくれるが、いろいろな事が気になって、作業の手がとまってしまう。
そして男は何故か突然タイムスリップする。
そこで目撃したものは、結婚話がダメになり、
にくれる我が妹の姿。
何とかせねばと、彼は時をかける決心をする。
果たして、妹の未来を変えることは可能なのか？
タイムスリップしたのは、いったい何故なのか？
男の引越し準備は、無事に終わるのか？
あおきりみかん的タイムスリップ・コメディー☆

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○●CAST●○
大庭現介　　　松井真人
大庭未菜　　大屋愉快
秋月流太　　ヒート猛
　　　　（超光速ＴＯＹＳＯＬＤＩＥＲＳ）
池上来深　　木村仁美
　　　　　（劇団そうめんかぼちゃの会）
神保時男　　とみィ
　　　　　　　　　　　　（いちごメロン）
黒河内去次郎　山中崇敬
　　　　　　　　　　　（劇団宙ぶらりん）
倉沢夏季　　　林本めぐみ
桃沢過夜　　　おぐろまい
女　　　　　　　　結城真奈美

○●STAFF●○
作・演出　　鹿目由紀
舞台監督　　とみィ
　　　　　　　　井上知也（鶴舞座）
大道具　　　松井真人　とみィ
　　　　　　　　山中崇敬
小道具・衣装　大屋愉快
　　　　　　　　　林本めぐみ　おぐろまい
　　　　　　　　　ヒロ　ヒート猛
音響　　　　　　結城真奈美　近藤絵理
音響操作　　　神阪立人（フリー）
照明プラン　　水谷悦子（水谷組）
照明操作　　　富玲子（劇団EARTH）
制作　　　　　　塚本玲子　松井真人　石丸徹　
　　　　　　　　　水谷悦子
スチール　　　小河原俊彦
ヘルパー　　　久馬祐子
　　　　　　　　　中村公彦（イリスパンシブルティ）
受付
　ヒロ　中元志津　花村広大　伊藤利佳
　塚本玲子　水谷悦子　石丸徹　
　六鹿弓子（smart+）　土田愛子（smart+）
　尾関崇之（劇団EARTH）　我月光輝（フリー）
　近藤紀子（FIRE☆WORKS ENTERTAINMENT）
　采野七待（フリー）　竹越葉子（フリー）
　野村宗孝（フリー）　南雲栄作（フリー）
　ちゃぼ（フリー）　鈴木卍（劇団木彫の熊）
　西尾知里（-芝居空間-獏工房）
　くりはられな（演劇企画ミルク寺）

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○●チラシごあいさつ●○
マイケル・Ｊ・フォックスのファンだった。
　それはもう、ものすごいファンだった。切り抜いたマイケルの顔は数知れず。美術の授業で「点画」という、点を細かく書いて絵を書く授業でも、マイケルの顔を点ひとつひとつに愛をこめて、描き上げた。そこまで私を虜にさせた彼の出世作は、かの有名な「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。過去と未来に行ったり来たり、手に汗握るタイムスリップ･アドベンチャーだ。
　実家の会津若松氏に「時計台」という名のレストランがあった。学校に通う途中、自転車でいつもその前を通っていた。中１から乗っていた三段切り替え付きのなかなかゴージャスな自転車には、「バック～」に出てくるタイムマシンカーの名前をいただいて「デロリアン」と命名していた。
　ある雷の鳴り響く夕方、いつものように「時計台」の前を通る寸前、私は愛車デロリアンのブレーキを強く握った。このまま前を通り過ぎたら、何だかタイムスリップしそうな気がしたのだ（わからない方は映画をご覧になってくださいね）。時計台と雷とデロリアン、マイケル好きの私。役者は揃ったと、その時の私は思ったのだった。
　意を決して、「時計台」の前を勢いよく通過した。
　・・・むろん、何も起こらなかった。
　あの時タイムスリップしていたら、私はどこに行っていただろう。
　先日実家に帰ったら、「時計台」はあとかたもなく消えていた。もしもタイムスリップできるとしたら、時計台の前を通ろうとしたあの瞬間に戻ってみたい。そんな気持ちになった。
　さてさて、引っ越し準備に追われる男の家で繰り広げられる時間旅行は、一体どんな喜劇を生み出すのか？
　結果は観てのお楽しみ。