HYO-RYU-SAIBAN
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劇団あおきりみかん其の拾七「漂流裁判」作・演出 鹿目由紀○●ＮＡＧＯＹＡ●○ ２００７年 １１月１日（木）１９：３０ ２日（金）１９：３０ ３日（土）１４：００・１９：００ ４日（日）１３：００・１７：００ 場所 愛知県芸術劇場小ホール ○●ＴＯＫＹＯ●○ ２００７年１１月２３日（金）１９：３０ ２４日（土）１４：００・１９：００ ２５日（日）１３：００・１７：００ 場所 池袋・シアターグリーン ＢＯＸｉｎＢＯＸシアター 上演時間 １時間４０分 |
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2007年12月、名古屋市民芸術祭「審査員特別賞」を受賞しました！ 名古屋市民芸術祭賞は名古屋で秋に上演される作品の中から、優秀な作品におくられる賞です。 受賞理由は、 「裁判をビジネスにするという着眼点が秀逸であり、パワフルでスピード感あふれる舞台が観客を楽しませた。 また、出演者のアンサンブルと登場人物の内面に迫る構成が、観客の心をつかんでいた。」 とのことです。 劇団員一同これを励みに、いっそう良い作品作りに取り組んみたいと思っています。 今後とも劇団あおきりみかんをよろしくお願いいたします。 |
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2008年4月、名古屋市文化振興賞戯曲部門で佳作を受賞！ |
     
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○●『漂流裁判』名古屋文化振興賞戯曲部門・佳作受賞インタビュー●○ 『漂流裁判』で、名古屋文化振興賞の佳作を受賞した、 鹿目由紀。団体としての賞は幾度か受賞してきたが、個人としての 『戯曲賞』はこれが初めてという鹿目に、今の心境を聞いてみました。 −報告を聞いた時は、どんな気持ちでしたか。 佳作と聞いて「やっぱりなぁ」と思いました（笑） 好きな作品ではありながらも、詰めの甘さを感じていたので。 でも、今まで戯曲の賞に応募したことが非常に沢山あるわけではなかったので、 頂けたことは、これから書くことの励みになりました。 −『漂流裁判』を書こうと思ったきっかけを教えてください。 裁判所という場所に昔から興味があったんです。 その頃、色々調べて書いてみたいなぁと熱が上がっていたのもありますね。 そしたらある日、ふと、裁判所が裁判所という名前の『お店』だったらと思 いつきまして。つまり『擬似裁判所』です。それから実際に裁判所で傍聴し たり、裁判記録を調べたりして、知れば知るほど面白いなぁと思いました。 余談ですが、最初に刑事裁判を傍聴したんですが、被告人がか細い初老の、 もうおじいさんと言うくらいの男性で、罪状は『強盗致傷』だったんですけ ど、おじいさんが自転車で逃走するのを追いかけた人が転んだからという理 由で、少しいたたまれなくなりましたね。 −『漂流裁判』を書いていて、一番気にしたのはどんなことですか。 『裁判』が三つ出てくるんですけど、どの裁判も自分が観ていて興味をそそられるような ものであれば良いなぁと。最後の裁判は話の根幹に関わってくるので、 少し複雑なんですが、前の二つは、本当にあったら傍聴したいなぁ…と思いながら書きました。 −台本を書く上で、苦労していることはありますか？ 題材に困ったことはないです。ただ、思い起こしてみると、 『漂流裁判』までの時期は、いつの間にか自分で作った『ルール』に縛 られていたフシがありました。この後の、つまり『劇王X』の『不惑と 窓枠の行方』からは、いきなり捉え方が変わったのですが、昨年一年間は 、新しい頭と古い頭が混在していて、非常に混沌としていたように思います 。そのおかげで、 今は少し自由にやれてます。今の自分を考えると、『漂流裁判』は避け て通れない作品だったんだろうなぁと。 −台本を書いていて、一番嬉しい瞬間は？ 書き上がる二歩くらい手前の段階ですかね…。 −好きな戯曲、小説、映画、漫画を教えてください。 どれもいっぱいあり過ぎて難しいです。戯曲はその時々で『好き 熱』が変わったりします。今は永井愛さんかなぁ。小説は川上弘美と 向田邦子、映画は成瀬巳喜男、漫画は『ジョジョの奇妙な冒険』。 これから、やっていきたいことはなんですか？ ルールに縛られず、けれど適度に縛られながら、作っていきたいです。『適度に縛られながら』というのが、難しいところだとは思うんですけどね。 −ありがとうございました。 |
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○●あらすじ●○ |
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○●CAST●○ |
○●STAFF●○ |
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○●パンフレットごあいさつ●○ 母に、私はどういう人間なのかと尋ねたことがある。 そそっかしい、忘れっぽい、注意力散漫。 誰にでもホイホイついていく、誰にでも良い顔をしたがる。 飽きっぽい、コツコツできない、女らしくない。 そんないかにもダメな性質が沢山あがった後、母は付け加えた。 「だけど、基本的には素直で明るいんだよね」 それ以来、ことあるごとに、この言葉に救われている。 どんなにへそ曲がりになっても、暗く沈んでも。 「基本的には素直で明るい」のだ。そういう自分であろう。あるべきだ。 そんな拠り所として、母の言葉は脳裏にこびりついている。 歳を重ねてきて、自分を見限りたくなる回数も増えた。 人間としても、女としても、それ以外のなにかとしても。 けれど「基本的には素直で明るい」を信じて、なんとか生きてみる。 今日もなんとか、生きてみるのだ。 擬似裁判所という、裁判所に良く似た場所。 今日も拠り所を求めて、色んな人が訪れる。 色んな人は、色んな悩みを持ち、色んな拠り所を求めている。 自分の思い描く『ホンモノ』を求めている。 最後まで、ごゆっくり傍聴ください。 |
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