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八方ヶ岳  1052m  

 登山ルートは色々あるが、矢谷渓谷から照葉樹林の中を登るのが一番好きなルートである。私は菊池市出身で我が家から八方ガ岳が見え、雨が降った後は山がグンと迫って来るように思えた。昭和40年頃までは矢谷渓谷へ向かう道は車が1台通るのがやっとでした。 年の原から登るルートもあり当時は周囲の山々は草原が多く緑のジュウタンのように見えたが、最近は植林した杉や檜が大きくなりその時の面影が無い。一般的には菊鹿方面から登り、山開きも矢谷渓谷で行われますが頂上は菊池市に位置する。番所まで産交バスが通っており、9月の彼岸頃になると黄金の稲穂の間に真っ赤な彼岸花が見事に映え、棚田の風景が山間にとけ込み思わずカメラのシャッタを押したくなる。矢谷渓谷の道路脇の駐車場に車を止め、橋を渡るとキャンプ場広場がある。その右手に山の神を祭った祠があるので、登山の無事を祈ってその前の石段を上がりバンガローの間を渓谷に沿って登る。10分程登ると林道にでる。右前方が三叉路になっていて登山口は左の林道を5分位進むと左手が登山口である。登山口から渓谷沿いに35分位で穴川からの分岐点に着く、そこは少し広場になっているのでチョット休憩。そこからは稜線つたいに45分位で頂上へ到着する。
菊池方面から見た八方ヶ岳 熊本方面から花房台地を下り菊池川を渡ると広々とした菊池平野が広がっている。前方にどっしりした八方ヶ岳が顔を出し、右手には鞍岳がそびえている。昔話しで、八方ヶ岳と鞍岳がどちらも俺の方が高いと言い張り背比べをしたとか。神様が竹を割り両方の山の頭に渡し真ん中に水を垂らすと八方ヶ岳の方に流れたそうです。結局鞍岳さんの方が馬の鞍の程ど高かったらしく、後に馬頭観音が祀られたと言う。八方ガ岳は奇岩が多く「カニハサミ」で知られているが、その他にもチョーナーや小さいものでコマ岩、ローソク岩がある。
       菊池方面から見た八方ヶ岳
登山ルート No1No2 【国土地理院2万5千分1地形図】No3
●菊鹿町方面(矢谷キャンプ場)から矢谷渓谷沿いを登るルートは頂上まで約2時間を要する。渓谷の水量が多い時は7号目付近まで水があり自然林の中を歩くメインルート。
山の神登山口はヤマメ養魚場の左側の遊歩道を登る。頂上まで約1時間30分杉林の中を歩くが、上の林道に出ると左上にカニ足岩を、右上に鉈の形の(チョーナ岩)を仰ぎ見てその谷間を登る。最近は営林署が杉を伐採したのか登山道が壊され林道幅に広げてある。台風の爪跡で崖崩れした後のようであり、何とも無残な姿である。
●菊池竜門ダム(班蛇口:ハンジャク)登山口:駐車場は10数台は止めれる広さがある。ここからの登りは直ぐにベンチのある休息場を通るが急登が続く、約50分位で矢谷渓谷から登って来る稜線と合流する。そこから頂上まで約10分
●菊池竜門ダム(上虎口:カミコク)登山口から10分位で杉林の急登を登る。杉林を抜け7合目付近に来ると視界が広がり眼下に竜門ダム(班蛇口湖)が見える。ここから高度を上げて登りが続く。杉林の中を登るコースで、登りきると頂上である。(頂上まで約1時間10分)
年の原からの登りは、集落の路肩に駐車し民家の横の小さな道を登る。昭和43年頃はよく登っていたが7年前に登った時は林道を越えると少しブッシュ化して杉林の中の登山道も少し分かり難くなっていた。

駐車場 矢谷渓谷コース:100台位は駐車可能、山の神コース:10台位駐車可能、班蛇口湖コース:20台位駐車可能、上虎口コース:路方へ駐車
トイレ 矢谷渓谷のキャンプ場に完備しているが、その他の登山口には無い。

番所の棚田 農村景観大賞の番所集落は9月中旬頃になると棚田のあぜ道に真っ赤な彼岸花が咲き乱れその風景が素晴らしく、写真を撮るカメラマンや絵を描く人の姿を多く見受けます。

番所から八方ヶ岳方面を見ると例のカニのハサミに似たカニバサミ岩が良く見えます。
番所からカニバサミ1
番所の棚田1 番所からカニバサミ1

ウォータシュータ1 矢谷渓谷は夏休みになると子供達で賑わいを見せます。特に自然ウォータシュータは人気が高く、夏が近づくとテレビでも放映されます。また、大きな淀みに子供達が、かずらにぶら下り面白そうに次から次へと飛び込む姿は、そばから見ていて飽きが来ない。私が小学生の頃、菊池渓谷で同じ様にやっていたことを思い出す。 ウォータシュータ2
ウォータシュータ1 ウォータシュータ2

八方ヶ岳登山口  キャンプ場内の渓谷沿いを10分位登ると林道へ出る。右側前方が三叉路になっており八方ガ岳は左に進む。三叉路にも3台位の駐車スペースがあり、真直ぐ直進すると山の神登山口(ヤマメ養魚場)へ至。三叉路から左に林道を5分歩くと左手に登山口ある。林道を進むと山の神登山口からのルートと合流する。

 登山道に入り再び照葉樹林の木漏れ日を浴び、渓谷沿の緩やかな登りを20分位い進むとチョットした岩場がある。足が滑らないように慎重に上がると美味しそうな水が岩間から出ている。喉を潤し水筒に詰める。
水場
八方ヶ岳登山口 水場

穴川分岐でチョット一息  駐車場から約1時間登ると穴川からの分岐点に着く、ここで皆チョット休憩する。穴川へのルートは遠い昔、学生時代に下ったことがあるだけで近年はない。

 穴川分岐からは稜線やチョットした岩場を登り10分位で、岩の上から今にも落ちそうなコマの形をした岩を見かける。私が学生の頃から(約30年)このままで、台風の風雨や地震を幾度と無く経験していると思うのだがビクともしていない。私はコマ岩と名づけているが岩の上には登山者が何か願いを込めて投げたと思われる小さな石が沢山乗っている。
穴川分岐でチョット一息 こま石

 コマ石から下り再び稜線に取り付き1000m位のピークを過ぎると、左側に班蛇口への分岐点がある。国体に合わせて整備された登山口のようである。登山道はハッキリしており、駐車場の奥の小道を進み下りに成っている所から左になだらかな登山道があり7〜8分位でベンチが設定してある休憩所に着く。ベンチからは約40分、急登を登りこの稜線に着きます。

 班蛇口分岐点から稜線を15分位歩き山の神への分岐点を右に見て通過すると5分で頂上へ着く。頂上は40〜50坪位の広さで石塚があり360度の視界がある。東側の直下に龍門ダムが有りその向うに鞍岳、またその向うに阿蘇山、と左に久住山、阿蘇山のまたその向うに祖母山が見え金峰山、普賢岳、酒天童山等の山並みを望むことができる。私は学生時代からよくこの山に登り、ゆっくり、ボンヤリするのが好きで今でも毎年1〜2回登っています。頂上の南側には上虎口へのルートがある。
班蛇口湖への分岐 八方ヶ岳頂上

 最近は帰りのコースを山の神ルートへ下山することが多い。前岳のピークを過ぎると杉林の中をジグザグに下りますが20分位下ると岩が突き出て見晴らしの良い所があり、チョット勇気を出して岩に登るとカニバサミの岩峰を上から捕らえることが出来る。

 頂上から50分位下ると杉林が伐採された所に出る。林道幅に伐採してあるが何のために伐採したのか分からない。これを下ると山の神登山口の上にある林道へ出る。
カニバサミ2
カニバサミ2 伐採された杉林

カニバサミ3  カニハサミの親指に当たる岩は如何にも登りたくなるような岩でである。私も7〜8年前藪をかき分け挑戦してみたが、まるごしでは登れなかった。最近ロックの練習に登っているらしい。近くに行くとピンが打ってある。相棒がいれば一度は登って見たい。

 カニハサミの南側にあるチョーナ(手斧)、遠くから見ているだけでまだ近づいた事はない。藪をかき分けることになると思うが何時か登って見たいと思う。
カニバサミ3 チョーナ

 林道に出ると右手にカニハサミが見えるがチョーナは少し矢谷渓谷方面に向って振り向かないとその姿を見ることは出来ない。ローソク岩は登山口に近い所にその姿を見る。ここから7〜8分で登山口に着く。

ローソク岩