旅館は日本の日本人の文化の中に成り立って来ました。その情緒性こそが、ホテルにはない日本人の美意識です。和であるという文化は長い将来にも永続する日本の財産であり、旅館が日本の風土の中に存在する限り、情緒産業たる旅館は不滅の商品ではと思われます。温泉は日本人のくつろぎであり、人情豊かなもてなしと郷土のごちそうは日本人のやさしさであり、宿は日本人のやすらぎでした。これは現代まで永々と息づいてきているし、あるいは続いていくだろう旅館の姿であろうと思い、やすらぎのある宿を日本の和の心で造らねばならないと思っています。加賀屋 北投に宿泊していただくことによって、日本であること、和であることの一端を感じていただければと思います。

また、旅館は、日本の、あるいはその地方の風土に密着し、その自然を、季節を取り入れて、折々の移り行く自然の姿と、その地方の伝統的な民芸・工芸・芸能といった文化をも移していくべきであろうと考えています。輪島塗であり、加賀友禅で有り、九谷焼であり、金箔工芸であり、日本の特に加賀屋の存する加賀・能登の伝統・工芸を、加賀屋 北投においても堪能いただける空間を造り上げたいと考えています。

 

 


敷地位置図

 

敷地航空写真

 


敷地及び敷地周辺写真

 


最終案

 

 

2案(2007

第1案(2005

 

  

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