解説 :
ガソリンエンジンの燃焼には「良い火花」「良い混合気」「良い圧縮」が必要です。
プラグコード・ディストリビュータキャップ・ディストリビュータローターは
「良い火花」を飛ばす為に必要な部品です。
これらのパーツに不具合が発生すると、エンジンの調子が悪くなります。
具体的にはエンジンが円滑に回転せず「ブル.ブルン...」という感じで振動します。
いきなり完全にプラグコード内部で断線する事もありますが、たいていの場合は
「切れかけ」になった時点で、発進・加速時または登坂走行時だけ調子が悪くなります。
上記現象は、エンジン負荷と火花が散る電圧の関係に由来するのですが、省略します。
私の経験では6万キロを越したくらいから、ちらほら壊れるケースを見うけています。
しかしメーカーや使用条件等による個体差が大きいのもまた事実なので厄介です。
整備 :
プラグコード関係の不具合は、エンジン不調の原因のトップです。
判定は「※パワーバランス」によって、比較的簡単に発見できますが
極初期の切れかけのケースでは容易に発見出来ず、てこずる場合もかなりあります。
どちらにしても部品交換の一手で、部品を修理して再使用するのはまず不可能です。
通常のスパークプラグの寿命は約2万キロですから、
当然、点検・車検時に交換するケースは頻繁にあります。
しかし、交換する為にはプラグコードをプラグから「引き抜く」作業が不可避で
劣化により炭化していた場合、交換作業をした為に辛うじて大丈夫だったコードが
断線してしまうという事も有り得ます。
壊れてしまう前の予防整備は、走行距離と使用年数と御予算により相談致しましょう。
※
パワーバランス:エンジン始動中に1気筒ずつプラグコードを抜き調子を見る事
費用
:
エンジン不調の診断料込みでの交換工賃 ¥6000円
部品代は、スパークプラグ・プラグコードセット・キャップ・ローターの4点で、
\20000 〜 \30000 くらいです
(
直接点火方式の場合は値段がもっと上がります
)
※ あくまでも国産大衆車の目安です。車種・エンジンの気筒数でかなり前後します。
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