解説 : FF車の駆動軸にはドライブシャフトが使われています。
このジョイント部を守っているゴム製の部品がドライブシャフトブーツです。
内部には「等速ジョイントグリス」という特殊グリスが封入されています。
このブーツが破れてしまうと、ジョイント部に水やドロ、小石が侵入し、
内部のベアリングを傷めてしまいます。
そのまま放置すると、ハンドルをきった時にカタカタ音がしたり
極端な例では、高速走行中にジョイントが飛んだりして大変危険です。
通常の使用状況では、7〜10万キロくらいは大丈夫ですが、
ハンドルのすえ切りの頻度等で、寿命は前後します。
整備 : ブーツが既に破れてしまっている場合は、即刻、整備が必要です。
深い亀裂が認められる場合は、数ヶ月で破れると予想されるので
やはり速やかな整備が必要になります。
整備方法としては、ドライブシャフトの脱着を要しない
分割式のブーツも市販されていますが、耐久性&コストを考えると
お勧めできません。
本格的に整備するには、関連部品各脱着、ドライブシャフト脱着、
アウタージョイント・オーバーホール、ブーツ交換、グリス交換、
ブーツバンド交換という一連の作業が必要になり、工賃は馬鹿になりません。
費用 : 片側ブーツの交換工賃 ¥8000円 (
車種により若干上がります )
部品代は ¥3000円前後です (
車種によってはATF補充も必要 )
※ あくまでも国産大衆車の目安です
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