たばこ死者 毎年44万人(米国) 20兆円以上の損失と試算
【ワシントン11日共同=井田徹治】米国では一九九五年から九九年の間、たばこが原因のがんや心臓病で毎年四十四万人が死亡、医療費などの社会的な損失は年間千五百七十億j、日本円にして二十兆円以上にもなるとの推計を、米疾病対策センター(CDC)が十一日、発表した。
胎内にいる時に母親が吸ったたばこが原因となる低体重などで、毎年一千人の新生児が死亡しているとの数字も紹介された。
九〇年代に入って喫煙者が減少したにもかかわらず、死者数や損失額は八〇年代の推定より大幅に増えており、世界保健機関(WHO)によるたばこの害の見積もりなどに影響を与える可能性もある。
試算によると、たばこが原因のがん、心臓病などによる死者はそれぞれ年間約十五万人。その他の病気による死者を加えると総計は年間四十四万二千人になった。
これらの病気治療のための医療費は年間七百五十五億j、死亡による経済的な損失が約八百二十億jで、たばこによる社会的な損失の総額は千五百七十五億jにも達し、たばこ一箱当たりがもたらす損失は約七・二jだという。
今回の試算には受動喫煙による死者の影響などを考慮したことなどから、八〇年代に比べて損失額は大幅に大きくなった。
「葉巻やパイプたばこによる死者数は含まず、欠勤による損失や幼児の受動喫煙被害による損失などを含まないので、実際の害はもっと大きい」とCDCは話している。 (2002/04/12 室蘭民報夕刊記事)