【和菓子はダイエット食!?】

先日、和菓子屋さんに戴いたチラシに"表記内容"の記事が有りました。勿論、和菓子の「購買意欲を煽る」内容(?)と思いつつ…読んで行くと、結構参考になりました。ここに掲載させて戴きます。

和菓子の材料は、小豆等の豆類/餅米や米粉等の穀類/さつま芋や南瓜等と云った野菜類と炭水化物の砂糖です。つまり…その殆どが植物性の栄養素で出来ており、成人病の大敵とされている動物性脂肪は殆ど含まれていません。

人間が一日に摂取する糖分の量は、そんなに多いものでは有りません。通常の食事で摂る糖分から考えても、間食として大福や饅頭などの和菓子を一つ食べる位は何の支障も有りません。

小豆の主成分である澱粉は、分解されてブドウ糖となってすぐに吸収されエネルギーとなります。すなわち和菓子を食べると素早くエネルギー変換され3時間程で血糖値は下がり糖分が体内に蓄積される心配が少ないのです。

さらに摂った糖分は脳に吸収されますが、この時ビタミンB1の助けを借りてエネルギーとなり脳に補給されます。小豆はビタミンB1も多く含んでいるのです。

和菓子を食べると脳の疲れが取れ、リラックスした気持ちになってストレス解消にも繋がり、なお且つ栄養的にも効果的なエネルギー補給が可能となるのです。

≪あんの主原料=小豆に含まれる成分≫
ポリフェノール
赤ワインで一躍有名になった成分で、活性酸素を除去する働き。活性酸素とは細胞膜に含まれる不飽和脂肪酸を酸化させ、体に有害な過酸化物質をつくりだし、細胞や組織を破壊して老化やガン細胞の増殖を進めてしまいます。

ポリフェノール含有量は、赤ワインで300mg/100gですが、小豆には400〜600g/100gも含まれます。

また小豆には坑酸化能力の有るビタミンEが多く含まれ(0.6mg/100g)、さらにあんに加工される際にメラノイジンと云う坑酸化物質が作られ、これによって坑酸化能力は大きな力を発揮します。

食物繊維
食物繊維の代表格「ごぼう」で5.7g/100gですが、小豆は17.8mg/100gも含まれます。食物繊維は発ガン物質を体内から除去したり、腸の働きを活発にして便秘の解消に役立ちます。

ビタミンB1/B2/B6
ビタミンB1は糖質を分解する酵素の働きを活発にし、糖分がエネルギーとして消費されるのを助けます。ビタミンB2は体内に有る脂質の代謝を助けて余分な脂が体内に残らない様にし、ビタミンB6はタンパク質の分解を促進させます。

サポニン
体の中でコレステロールや中性脂肪が出来るのを抑制し、また過酸化脂質の生成を抑え、それによって生じる動脈硬化を防いでくれます。

鉄分/カリウム
鉄分が不足すると赤血球中のヘモグロビンが欠乏し、貧血状態に陥ります。カリウムが少ないと、ナトリウムが細胞内に溜まり、高血圧を引き起こします。小豆には鉄分とカリウムが豊富な為、これらを防止する効果が有ります。

小豆は「和菓子の主原料&ダイエット効果が充分」としてだけでは無く…非常に優秀な食材だったんですね!
(2006.9/24)

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