【忘年会のルーツ】

今年も一年…お疲れ様!!と云う事で、皆様も12月は何度か職場や友人と忘年会の席に顔を出された事と存じます。楽しく[食事&語らい]のひとときは、師走で多忙な中にも楽しい時間ですよね…(^^)
しかし、その[忘年会のルーツ]を知る機会も中々無いのでは?…と思います(^^;。本日、その忘年会の始まりについて少々の情報を得ましたので(?)…書いてみたいと思います。

[忘年会]というのは日本独特の行事のようですが、その起源は、鎌倉時代に連歌を詠み合う行事[年忘れ]が由来と言われています。ただ、現在の忘年会とは異なり、貴族や武士などが行う厳かな会だったようです。
江戸時代になると、庶民が「一年の労をねぎらい、杯を酌み交わす」といった、現在に近い形の忘年会が存在していました。一方、武士階級は年末ではなく、年始に[新年会]を開いていたとも言われています。

現在のように、行事として慣例化したのは明治時代に入ってからで、政府の官僚や学生を中心に忘年会が賑やかに開かれていたという記録が有ります。官僚はボーナスが出た頃、学生は年末年始の帰省前に集まっていたと伝えられており、この頃になると忘年会は、現在とあまり変わらない年末の風物詩となっていたと推測できます。

[忘年会]という名前が文献に始めて出てくるのは、夏目漱石が明治後期に書いた「我輩は猫である」になります。文中では特に注釈もなく[忘年会]という言葉が使われているため、この頃には忘年会もかなり普及していたと思われます。

実は、夏目漱石が名付け親!?…私も勉強になった一日でした(^^)
(2007.12/29)

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