財産管理について
 「財産管理」をするということは、「その財産を自由に使ってしまってよい」ということではありません。

岡戸秀仁
編集:岡戸事務所







財産管理をするということは・・・

 判断能力が低下してしまった者の「財産管理を行うということはどういうことなのか?」をよく考えてみましょう。

 質問のほとんどが財産管理に関するトラブルです。

 親子、兄弟姉妹、夫婦といっても自分の財産以外のものを勝手に使用することが許されると思いますか?成年に達したばかりの経験不足の者が勘違いするであればわかりますが、人生経験豊富の若い者の見本とならなければならない人生の大先輩方の非常識極まりない行動があまりにも目につきます。

 たとえば、親が認知症の影響で自ら財産管理ができなくなってしまったのをいいことに、成年後見人等となって、親の財産を自由に使用し、他の子より優位に立とうと考えるのは人間としていかがなものでしょう。

 成年後見制度における財産管理は、「判断能力が低下してしまった方の保護」のために行われるものです。それが、保護しなければならない本人のために使うのではなく、成年後見人等自らのために使ってしまうというふざけた考えが通るのでしょうか。
 そして、それが誰にも分らないで済むとでも思っているのでしょうか?
 ある意味で考えるなら、詐欺師より卑劣極まりない犯罪です。
 
 ある者は、何千万円もの親の財産を使ってしまったのにも拘わらず、「おやつを買っていたらこんなに使ってしまった。」とか、「墓参りのために使った」・「交通費に使用した」などといって反省することすらしません。
 また、ある者は「相続人なのだから・・・」という話をします。親が生きているのに何故相続人となれるのでしょうか?

 中には、こんな質問もあります。「そろそろ母の財産をどうするか考えないと・・・・。成年後見制度を利用すべきか・・・。」というものです。通常、親の財産を子がどうするか考える必要があるのでしょうか?余計なお世話だと思いませんか?

 任意後見契約についても同じ事が言えます。「将来が心配で仕方のない方」に対して詐欺師が考えそうなことですが、「助けてもらいたい」という気持ちを利用して、任意後見契約とともに、直接関係のない事務委任契約を締結し、財産を使ってしまうというやり方です。任意後見制度を利用した詐欺です。そんなことを子をはじめとする親族が平気でやっているということに大きな問題があるとは思いませんか。
 
 そもそも委任契約は、委任する者が信頼できる者に事務をお願いし、相手がそれを受けることによって成立するものです。それが何を勘違いしているのか、受ける方が積極的に契約の内容を考えています。それが大きな間違いの素です。

 このような事件は、私どもが相談に応じることのできる範疇を大きく越えているものですので、使い込み等をしてしまった方は、ご自分で身の処し方をお考えください。







成年後見


岡戸秀仁
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