Love Horses
フサイチエアデール
Fusaichi Airedale
美しい、と思う。
黒鹿毛のしなやか馬体。ぴん、と尖った耳。白地に青線2本のソックスが黒い脚に映える。
この子、というのは申し訳ないような、美女だ。しかも、強い。
エアデールが人間の女だったら、キャリアウーマンだろうな、と、勝手にイメージする。
強い馬だった。絶対にGIを獲っていい馬だった。でも、勝ちきれなかった。
当該年度の女王決定戦・エリザベス女王杯。2年連続で2着に甘んじた。
1999年はメジロドーベル、2000年はファレノプシス。
勝った馬は2頭ともそれが引退レース。
彼女らに花を持たせたのだ。だから、次こそは。
2001年。21世紀最初の女王馬に。
メジロドーベル、ファレノプシスと同じく、引退レースをエリ女に。
しかし、彼女は20世紀の幕締めと共に競走生活を終えた。
そして21世紀と共に始まった繁殖生活。
彼女の初仔は2004年に無事デビューし、順調に競走馬として活躍している。
そして次に続く子供達。
そのいずれかが、彼女が手に出来なかったGIタイトルを獲る日が、きっといつか来るだろう。
フサイチエアデール
牝 黒鹿毛 1996年3月26日生 早来・ノーザンファーム生産
馬主=関口房朗 調教師=松田国英
父=サンデーサイレンス 母=ラスティックベル (母の父ホリスキー)
通算成績=21戦5勝 2着7回 総収得賞金=3億9541万9000円
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