苔はメンテナンスフリーと言われていますが、常に生き生きと美しいモスグリーンを保ち続ける為には適度な湿気が必要です。 特に乾燥しやすい壁面緑化では滲出タイプの潅水チューブ(ソークホース)を用いた潅水装置が有効です。
潅水装置
既設の壁面苔緑化に潅水チューブを設置する例です。
設置前
1、潅水チューブ仕様
パナソニック社製ソークホース(滲出タイプ)
(内径11~12mm 外径15~16mm)
2、潅水チューブの設置
2-1 苔をカット
既設の壁面緑化部分に後から潅水チューブを設置する為、チューブ設置部分の苔を除去します。
緑化部分の上部15mmをカット
2-2 コーナー部のチューブを設置
このタイプのソークホースには、専用のコーナー継手が製品化されていない為、 コーナーチューブを事前に加工します。
ソークホースのジョイントには、内径9mm外径11mmの透明チューブを使用します。
2-3 直線部のチューブを設置
このソークホースには、製造時より緩いアールがついているため、
直線状に押さえながら接着剤で固定します。
3、水道からの配管
3-1 使用材料
口径4mmの細管を使って配管します。細管を使うことにより潅水チューブへの流量を絞り、過大な水圧を防ぐことが出来、
又、途中の配管も目立ちません。水道ホースあるいは潅水チューブへのジョイントは、
中間口径のジョイントチューブ及び接着剤を用いて差し込み接続します。
水道ホース 内径14~15mm 外径18~20mm
ジョイントチューブ 内径 9mm 外径 11mm
配水チューブ 内径 4mm 外径 6mm
接着剤 セメダイン superXG
3-2 チューブの接続
接続順序水道⇒蛇口コネクター⇒水道ホース⇒ジョイントチューブ⇒配水チューブ⇒
ジョイントチューブ⇒潅水チューブ
・水道ホースとジョイントチューブの接続
隙間は接着剤で充填する。(右側は2ヶ所に配水の場合)
・ジョイントチューブと配管チューブ、潅水チューブへの接続
3-3 配管状況
緑化エリアが2ヶ所であるので、分岐して配管。
4 完成
4-1 テスト潅水
水滴が滲み出てきます。
4-2 ホワイトアングルでチューブをカバー
チューブ、苔端部、コーナーをホワイトアングルで囲います。
4-3 完成