トップページはここをクリック!

トップ > 運営者 > アイデアひとりごと

【「文体とパスの精度」を読みました】

にわかサッカーファンの私はこんな本を読んでしまいました(笑)。
文体とパスの精度」 村上 龍 , 中田 英寿 (著)/集英社刊

芥川賞をとったデビュー作「限りなく透明に近いブルー」を小学校の高学年の時に読んで以来、私は村上龍のことが結構好きです。
彼の作品は勿論好きですが、F1やサッカーなどのスポーツ観戦を通じて人間の本質を表現する姿勢に私は魅かれています。

しかしながら、私は「全くの」にわかサッカーファンなのでサッカーのことは勿論、中田英寿選手のことも殆ど理解していませんでした。
彼が「スゴイ」と評されているのことくらいは知っていましたが(笑)。
ですので、今回のこの本を読むことに対して私がちょっとハードルを感じていたのは事実です。
きっとワールドカップがなければ、私がこの本を手に取ることはなかったと思います(笑)。

この本によれば、二人が親交を始めて約5年が経つそうです。
お互い生業や住んでいる場所が違うだけでなく、年齢もふたまわりほど違います。
どうしてこのような二人が結びついているのか、私は最初の内わかりませんでした。

二人のコミュニケーションは主にeメールを使って行なわれていたようです。
ご両人共インターネットには好意的です。
その理由は、
1)旧来のメディアを信用していないから
2)自分で感じた本当のことを書き、他の媒介を通さずに伝えられるから
です。

コミュニケーションツールとしてのインターネットの優位性に、意思疎通が一点集中的に深くできることがあります。
他のツールやリアルでのコミュニケーションだと、本論に入る前の「前置き」が多く要求されます。
無意味な前置きを極端に忌み嫌い本質だけを求める二人にとって、正にインターネットは理想的なツールだったようです。
中田選手もこう言っています。
「インターネットがあって本当によかったと思う。」

この本の中では、二人のeメールのやりとりが多数掲載されています。
そのやりとりの中から、私は二人を結び付けているのは「双方の生き方に関する理解・共感・尊敬」だと思いました。
ヒトと付き合う理由を何らかの目先の実益につい求めてしまいがちな私は、このことにとても触発されました。

また、私が理解できた二人の共感点は以下の通りです。
1)他人に従うのではなく、自分で考え実行してみること
2)個人としての自分の目標をもっていること
3)目標を実現する為の正確な表現技術には徹底的にこだわること
4)2)に近づく為の努力を当たり前のようにやること(これは「苦労」ではない)
5)一つのことに集中しきらず、絶えず俯瞰(「ふかん」・・・高いところから広く見渡すこと)していること
6)自分に誇りをもっていること

最後に村上のこの一節を書いておきます。
「この国にはなんでも揃っている。誇りとリーダシップを除いては。もしそれがあれば、日本人と日本企業に希望が戻る。」

この本あなたも読んでみませんか?

(2002.06.28)


←戻る


トップ > 運営者 > アイデアひとりごと

(C)K.Hori , All rights reserved
良質なメルマガ - 新車を買うのは厄介?- お気に入り