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香深港−香深井−礼文林道−ハイジの谷（徒歩）−礼文滝（徒歩）−礼文林道−レブンウスユキソウ群生地−桃岩展望台−桃岩トンネル−桃台猫台−元地−地蔵岩−香深−知床
今回の北海道ポタリング旅行の中で一番楽しみにしている礼文島へ渡る日です。もう十数年前になりますが学生時代と社会人になった頃にバイクツーリングで２回ほど礼文島に来たことがあります。その時に礼文島の魅力にすっかりはまってしまいました。以来、礼文島は私にとって特別の存在といっても過言ではない場所になっています。礼文・利尻の人気は近年になって高まり、団体ツアー客が一気に押し寄せる場所になりつつあります。特に花が一番咲く時期の６月から７月は宿も手配できないほど多くの観光客が訪れるそうです。私たちは桃岩荘ユースホステルへ宿泊するつもりでしたが、５月下旬にユースホステル周辺で落石事故が発生して安全面から今年度は休業することになりました。楽しみにしていた桃岩荘に宿泊できず、あちこち宿の予約を試みましたが最繁忙期ということで中々思うように手配できませんでしたが、島の南部にある民宿・岬しれとこに２泊予約がとれ、安心して島へ渡ることになりました。
当日は稚内フェリーターミナルを７時３０分に出航する礼文島・香深港行きフェリーの第二便に乗船、この時期は６時２０分発の第一便は大混雑しているという話を聞いたので第二便に乗りましたが第二便も大混雑、乗船客のほとんどが団体ツアー客で二等船室はもちろん通路にも人が溢れていました。１時間５５分の船旅を寒さに震えながら甲板で過ごしました。甲板は寒さの影響で空いています。香深港には９時２５分に到着、背負っているデイバックをコインロッカーに預けてポタリングを開始しました。今日は島の南部を中心に走る予定です。まず、北に向かって走り、途中のセーコーマートで昼食のおにぎりを購入、再び走り始め香深井地区で道道を左折して礼文林道を目指します。やがて、道はダートとなり道幅も狭くなり薄暗い林の中に入ります。標高が高くなるとともに高い樹木が少なくなり熊笹らしき低い木々が増えて視界が開けます。途中、西海岸の礼文滝に向かうハイキングコースへの分岐点があり、ＢＲＯＭＰＴＯＮを置いて歩くことにしました。礼文林道から礼文滝に抜ける道はハイジの谷と呼ばれ、花の季節は谷全体が花達で埋め尽くされ日本離れした素晴らしい光景が続きます。礼文滝までの往復、約２時間半のハイキングを楽しみ、再びポタリングを再開して元地を目指します。しばらく走っていると突然、私の乗っているＢＲＯＭＰＴＯＮの前タイヤの空気が一気に抜けて走行不能となるアクシデントに遭遇、４０分ほど押して香深の自転車店へ行き修理しました。原因は虫ゴムの劣化による空気抜けと判明、５０円の虫ゴムを交換して走れる状態になりました。その後、桃岩展望台、桃台猫台、元地、地蔵岩と見学して午後６時前に宿泊先の知床地区に到着しました。途中、宿泊したかった休業中の桃岩荘ユースホステルの近くまで行き現場を見ましたが、裏山から崩れた巨大岩石が建物の近くまで迫っていて危険な状況です。大雨が降れば岩石が建物を直撃しても不思議ではない感じです。来年以降、営業が再開できるか心配で、その動向が気になります。
使用自転車 − ＢＲＯＭＰＴＯＮ（本日の走行距離３３．８ｋｍ）
■■■ 宿泊先 ■■■
民宿・岬しれとこ
一泊二食 ６，０００円
島の南部、知床地区にある礼文島の民宿の中で一番小さな民宿です。宿泊料金が二食付きで６，０００円からと低料金なのも助かります。建物や設備はお世辞にも立派とは言えませんが、宿をまかなう元気いっぱいの若女将さんの心遣いには脱帽です。どんな年齢層や客層でもその人にあった接遇をされていて心地よい滞在ができます。６，０００円という低料金だったのに食事は新鮮な魚介類を中心に豪華です。名物のホッケのチャンチャン焼きは美味です。また、タコカレーも珍しくて美味でした。夜は、その日の客層を見て、お酒好きや若いお客さんがいればお酒を飲みながらＹＨのミィーティング似たひとときがあります。この日の夜は、穴あき貝の中にメノウ石を入れて作る民芸品をみんなで作りました。自分で作る民芸品はお金では買えないほど価値のある思い出のおみやげになりました。何となく古きよき時代のＹＨに泊まっている感覚で久しぶりに旅の醍醐味を感じさせてくれる宿に出会えて本当に良かったです。
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