10月11日

=いよいよ=
関空は思った以上に混んでいました。
やっぱり旅行のベストシーズンだものね〜と感心しつつ、
ワクワクドキドキしながら飛行機に。
予定通り10時発JL-785便で北京へ飛び立ちました。
娘は飛行機は初めての経験で離陸の際、
「うぇ〜、ジェットコースターみたい。怖い…」と目を白黒。
席は窓際でなく、とても残念そうでしたが、どんなものにも興味津々でした。

=機内食=
約1時間後、お待ちかねの機内食が出てまいりました。
メニューは“牛肉(ちなみに米国産)の有馬煮、蟹キャベツ巻き、厚焼き玉子、
椎茸甘露煮、蓮根土佐煮、野菜の旨煮、冷やしうどん、胡麻饅頭”そしてお飲物でした。
器の端のご飯が硬かったのが少々残念でしたが、どれも美味しくいただきました。
画像は撮ったのですが、その後アクシデントにより消えてしまいました。
すみません。

=到着!=
北京には、現地時間午後0時過ぎに到着。
時差は1時間、北京のほうが遅いです。
約3時間の飛行でございました。
北京の第一印象は「視界がもう一つ良くない」でした。
黄砂のせいなのか、建設ラッシュのせいなのか、埃っぽい感じがしました。
でも、何と言えばいいのか解りませんが、凄いエネルギーを感じました。

=ホテル=

北方佳苑飯店

ホテルへは専用のバスで。
私達のお宿は王府井(わんふーちん)というところにある
北方佳苑(ほっぽうかえん)飯店です。
去年オープンの四星ホテルなのだそうです。
去年オープンのせいか、私が買ったガイドブックには載っておらず、
不安に思っておりましたが、無事到着し、ホッとしました。
スタッフの人は皆親切でしたが、日本語は全然通じませんでした。
因みに北京の長富宮飯店(ニューオータニ系列)というホテルは日本人スタッフが多いし、
日本人でなくても多くのスタッフが日本語OKとのことですよん。

=通貨=

通貨

通貨は“元”。1元=約17円でした。
同じ額面でもお札のデザインが違ったり、
硬貨とお札と両方あったりで興味深かったです。
で、どこでもレートは殆ど変わりないとのことだったので、
両替をしてもらいに、早速ホテルのフロントへ。
…が、何が悪いのか、換えてもらえない…。
理由を一生懸命説明してくれるけれど、勿論こちらは「???」。
“我想換一万日元(一万円を両替したいのですが)”
と書いて行ったので筆談ならOKなのかと
次にホテルウーマンは理由を書いてくれたけど、これまた「???」。
そのうち、もう一人ホテルウーマンが出てきてくれて、
お互い片言の英語でやり取りの末、やぁっと解りました。
「古いから。」
(彼女達の偽札でないかどうかのチェックの仕方では偽札でないとの判断ができない。)…
えーっ、確かに持って行ったお札は少々くたびれていたけど、
そんな理由で両替を断られるなんて聞いたことないじょーと思いつつ、
大急ぎで部屋に戻り、比較的綺麗なお札を持って再び、フロントへ。
今度は無事両替してもらえました。やれやれ。
ツーリストの人に聞いてみたけど「大丈夫な筈ですけどねえ」とのこと。
私、そんなに不審だったかしら?

=びっくり!=
北京ではまず、交通事情に驚きました。
中国といえば、自動車よりも自転車の洪水、というイメージがありましたが、
王府井の付近の道路は自動車(特にタクシー)で溢れていました。
ちなみに自動車は左ハンドルで右側通行。
信号は殆ど無く、もう、皆ぐっちゃぐっちゃ状態で、
「ようこんなんで、事故起きひんなあ」
と感心?してしまいました。
ツアー中何度も移動時に専用バスなどに乗りましたが、その度、
「ぎゃぁぁぁーーーっ、怖い!…私ら交通事故に遭って日本に帰られへんのと違うか」
と心底心配したものです。
(私でもあんな運転しまへんでっ!) 
おまけに、歩行者も
「えっ、ここで、このタイミングで渡るの?」
という状態で自動車の間をすり抜け、どんどん渡って行きます。
最初は怖くて現地の人と思しき人にぴったりくっついて渡りました。
スリル万点!
でもすぐに慣れてすっと渡れるようになりました。
「これ、癖になって日本に帰ってからも同じことしたら、そっこー事故やねえ」
と皆で笑いました。
でも、そんな状態なので、クラクションはしょっちゅう響き渡っています。
夜遅くまでホテル10階の私達の部屋にもその音は聞こえていました。

=王府井をぶらぶら=

ホテルの部屋から見た王府井の街-1

(左手に見える時計のついた建物がよく行った百貨店)

王府井は“北京の銀座”(最近はマンハッタンとも)と呼ばれているそうです。
メインストリートはバス以外の自動車はシャットアウトされている歩行者天国になっています。
舗道はとても広く、真中に売店やベンチがあり、
人出が多くて活気があって、綺麗なところでした。
ガイドブック片手にまず北京市百貨大楼という百貨店に入りました。
雰囲気は日本と殆ど同じでした。
日本と全然違うのは支払の方法。
欲しいものが決まったら店員さんに言ってまず、伝票を書いてもらいます。
伝票は3部複写で、そのうちの2枚をくれるので、
それを持って“収銀”と表示のあるところ
(銀行の窓口の雰囲気に似てたなあ)へ行き、お金を払います。
2枚のうち1枚に領収済みのスタンプを押してレシートと一緒に返してくれるので、
それを持って再び売り場へ戻ります。
すると、店員さんが伝票と引き換えに商品を渡してくれます。
食料品などはセルフ方式や対面販売ですぐ買うこともできましたが、
殆どの店、売り場ではこの購入方法でした。
最初は「ややこしいなあ、不便やなあ」と思いましたが、慣れると平気!
しばらく店内を2人でぶらぶら〜とあちこち冷やかして回りました。
立ち止まって商品を見ているとすぐに店員さんが寄ってきます。
言葉が解らないので首をかしげて「へへへ」と笑っていると、
買おうかどうしようかと迷っていると思うのか、
さっと電卓を取り出し、ポポンと打って見せ、
「これでどう?」てな感じで顔を覗き込みます。
あっという間についている値札より安くなっているのです。
日本では百貨店で値切るなんて考えられないけれど
中国では値切って買うのが当り前だそうですよ。
娘は元々人見知りの激しい方で、
知らない人に話し掛けられるのを極端に嫌がります。
なので百貨店で商品を見ているときに
ささっと店員さんが寄ってきて次々に何か言うのが辛かったみたい。
言っている内容も全然解らないし。
娘のホームシックはこれがきっかけだったようです。

=日本にあって北京で見かけなかったもの=
自動販売機とコンビニ、お弁当、電柱。
日本なら、そこここにあらゆる自動販売機がありますし、
24時間営業のコンビニも沢山ありますが、見かけませんでした。
許されているなら、お弁当を買っておいて、
どこか外で広げて食べてみたいなあ、とも思っていましたが、
まず、お弁当らしきものは見かけませんでした。
日本だとお昼時になるとオフィス街に何軒もお弁当屋さんが並んで、いろいろ選べますけどね。
そう言えば、前にいた職場には外国人の方
(日本人と結婚して日本にこられた方が多かったです)
がよくこられていましたが、あるとき
「お弁当作りの講習をして欲しい。
母国にはお弁当の習慣が無い。
子どもに頼まれて作ってみたけれど、
彩りが悪くて美味しそうにみえないし、
どうしたらいいのかわからない。」
と相談されたことがありました。
結構お弁当の習慣がない国ってあるようですね。
「ほな、お昼ってどないしてんのかなあ」
って思ったものです。
試しにお昼時にあちこちうろついてみると、
テイクアウト専門のお店や、百貨店の上階の食堂街は勤め人らしき人たちで賑わっていました。
(因みにマクドやケンタッキーのお店は王府井にもありましたぞ。)
街をぶらぶらしだしてすぐ、「お母さん、電柱ないなあ」と娘が気付きました。
電柱がないととても歩き易い。
それに景観も良い。
日本でも地下に埋められているところが増えているようですが、
地震などの際にも安全だろうし、良いなあと思いました。

ホテルの部屋から王府井の街-2