オオクワガタ

産 卵 セット 幼虫飼育
産卵木 温度 温度
必用。クヌギ、ナラ、ブナなど。 平均25度以上。 菌床適合。幼虫期間6ヶ月〜10ヶ月。マット、材では2年程度。 常温。屋外での飼育も可能。
新成虫を購入した場合は産卵までに半年程度の熟成期間が必要になります。野外で採集した場合でも、ケンケンパの場合、約半数が新成虫でしたので採った年に産卵しないケースがありました。同じ年に同じ所で♂が取れればベストですが、めったに採れません。
反対に、一度産卵に成功した♀は翌年も交尾無しでも同じように産卵しています。

度重なる産卵を終えた♀は栄養補給の為、♂に噛み付いて体液を吸い取ってしまう事があります。2回以上の産卵を経験している♀や一度♂を噛んでいる♀は要注意です。今年の春に産卵材を割ってみたところ、♀が材の雑虫(コメツキムシの蛹)に噛み付いていました。そのままゲージに入れておくと、翌日までその場を離れずに食べ続け、雑虫の蛹はかなり縮んでいました。

オオクワ始まってオオクワに終わる?
最近は研究が進んでいるので、丈夫で、最も育てやすい種類となりました。餌への慣れ、共生菌への適応などで、累代によって大型化します。♂50mm程度のペアから70mm以上の成虫が得られています。小さくても、大きくてもオオクワガタは魅力的なクワガタです。


2000年息子akiが採集の福島産♀36mm
から得られたF0個体です。
♀単体で飼育したところ
4匹の幼虫が生まれました。
うち2匹は里子に出しました。















さらに、2001年写真の♂と残った♀のペアから21頭の幼虫が得られました。

その他、2000年、2001年採集の野外産♀4匹から約76頭の幼虫が得られました。

大き目のゲージに♂をザクザク入れて飼ってみようかなどと考えています。







健康なオオクワガタペアを連れて来ます。
採ってくるなり、買ってくるなり可能な方法で用意します。
羽化後半年程度経過していれば完璧ですが、夏場にセットするには少なくともその年の4月〜5月ごろまでに羽化した個体である必要があります。(産卵活動には3〜4ヶ月以上必要)

その後、適当に加水して産卵木をセットします。
十分な湿度、温度、餌(平均23℃以上)で1ヶ月〜2ヶ月保管します。






 


上手くすると、夜な夜な交尾のシーンにお目に掛かる事があるかも知れません。見ようとしてもなかなか見られないかも知れませんが、気長に構えて、たまに覗き込んで見ると観察できる可能性があります。ケンケンパの場合、大抵はカメラを持ち出した瞬間にオオクワタが驚いてしまい、オスが先に逃げ出してしまっていい写真が取れませんでした。

 


ケンケンパは大抵は樹皮を取らないでセットしていますが、ゲージが小さく逃亡の可能性がある場合など特に、高さを気にして樹皮を取り外したほうがよいと思います。












産卵木をひっくり返すと?
あちこち噛み跡があってトンネルが出来上がっていたりします。













丁寧に年輪に沿って削っていくとやがて幼虫や卵が見えるはずです。
写真の場合は初令幼虫ですが、時期が遅いと2令以降で回収することになります。
大きく育てたいなら、初令で回収することをお勧めします。











適当な容器に菌糸やマットを詰めて飼育します。初めから、大きな容器で飼育するとあまり大きく育たないと言う話もありますがケンケンパとしてはデータ無しです。
あまり変わらなかったような気がしますが・・・。プリンカップなど利用すると、餌代が少なくて済むのが利点です。

徐々に容器を大きくして行きます。メスは一度の交換で無理やり成虫にすることも可能ですが、大抵は2回から4回の交換が必要です。
大きく育てる為には、3令以降には大きな容器がベストです。しかし、小さな容器でも条件によっては大きめの個体が羽化することもあります。参考までに、♂73mmが右のコーヒー瓶で羽化しています。(ゴールドブレンド100g)