ギラファノコ

産 卵 セット 幼虫飼育
産卵木 温度 温度
クヌギ、ナラなど。加湿多めマットのみでも可能。 25度前後。 菌床適合。幼虫期間6ヶ月〜10ヶ月。 常温可。

産卵セットは、湿度を多めに設定します。
写真がありませんが、9月過ぎに採ったオオクワガタ用にセットした産卵木が全く産卵されていなかったので
再度加湿をして流用しました。ほとんど手で崩せるほどボロボロの産卵木とオオクワガタに使えるような硬さの物とでは、根食いのノコギリですから前者が適しています。マットのみでも底のほうが硬めに詰めてあれば
硬い部分と柔らかい部分の境目に多く産んでいました。

また、幼虫はアンタエウスオオクワに似た習性で、一箇所に留まって食べ続けて一気に大きくなります。
ケンケンパの場合は1令から2令で回収した幼虫をほとんど菌床で育てましたが、マットでも同じ様に大きくなるようです。マットではやはり湿度多めが良いようですが、夏場の腐敗が心配なのでシーズンに合わせて湿度を多少コントロールしたほうが良いかもしれません。


途中の写真がどこかに行ってしまいました。
1400cc容器にいっぱいに蛹室を作っています。
途中までは、菌床で飼育しましたが
♂は羽化不全が心配で、マットに移しました。
11月末産卵から約10ヶ月。



そろそろとは思っていましたが・・・。
またもや、出張から帰ると羽化が終わっていました。


まだ、大顎の根元が黄色く柔らかい状態です。
この種は、蛹の大きさの割に蛹室が小さめに作られるのですが
大顎を後から起こすときに、根元の柔らかい部分を使って
後から持ち上げるようにして伸ばします。

その瞬間を見たかったな〜。



種親は♂60mm♀39mmと小さ目でした。
小さくてもフローレンス産。
ケンケンパはクワガタ資金が枯渇している事もあって、小さな親から大きな子孫を育てる楽しみを得ているのでした。




正面から見ると、大顎の長さが感じ取って頂けるかな?

生命の不思議ですね。
餌を食べるのにはとても苦労しそうです。
孔雀の羽根じゃないが、過剰適応って奴ですかね。








上からごらん頂くとこんな感じです。
体長の半分近くが大顎です。

1ヶ月もするとこんな風に黒々とした
体色に変化してきます。
もちろん、大顎もしっかり固まっています。







ついに100mmUPが羽化に成功しました。これまた11月から1年3ヶ月あまり掛かってやっと成虫となってくれました。使用した餌は月夜野キノコのベーシック菌糸ブロックを詰め込んだものです。
この時点でまだ幼虫でいるものもあり果たしてどれ位の体長となるのか楽しみです。

特徴的なのは、ギラファノコでは大歯の大型では必ず左顎が大きくなる事です。この写真ではノギスに当たって窮屈そうにしているので分かりにくいかと思いますが、血統によるものではないようです。

ヒタラ系では100mmUPは難しいと思いますがキャラファでは簡単に大きくなってくれました。今回は羽化の写真は無しです。この目で確認はしたんですが羽化不全を恐れて写真は断念です。折れ曲がった大顎を起こす様を見られて良かったな〜。