アンタエウス
産 卵 セット | 幼虫飼育 | ||
産卵木 | 温度 | 餌 | 温度 |
ナラ、レイシなど。加湿多めマットのみでも可能。 | 25度前後。33度以上危険。 | 菌床適合。幼虫期間6ヶ月〜16ヶ月。 | 常温可。高温に弱い。 |
産卵セットは、湿度を多めに設定します。 最近の流行でレイシ茸の材が使用されていますが、ナラの柔らかいもので十分な結果が出ています。レイシ対ナラでタイアンタエウスを比較したところ、レイシ27匹ナラ33匹でした。別の個体ではナラで20匹でしたので単純な比較は出来ませんが、条件多湿なら良好と思います。ちなみに、アンタエウスは多産系のようです。 幼虫は、一箇所に留まって食べ続けて一気に大きくなります。菌床ブロックでは、1令幼虫を6匹ほど3500ccに入れておきましたが、約半年後(5〜8ヶ月)にやっと食痕が一部見えた頃にはほとんどが3令中期に入っています。オオクワガタなら場合によって、ブロックのビニールを食い破って出てきてしまうところですが、アンタエウスは落ち着いて効率よく食餌するようです。 回収した幼虫をほとんど菌床で育ていますが、マットでも同じ様に大きくなります。マットではやはり湿度多めが良いようですが、夏場の腐敗が心配なのでシーズンに合わせて湿度を多少コントロールしたほうが良いかもしれません。 |
成虫の写真はシーマンさんからの頂きものです。
ケンケンパが最近セットしたのは以下の内容です。
(画質のせいで写真を大きく出来ませんでした。)
中ぐらいの衣装ケースに重たいほど加湿したレイシ材極太を発酵マットにセットしました。
2ヵ月後に産卵状況を確認すると容器の底に数匹の幼虫がいました。
表面的には材の様子がわかりにくいのですが、材の中はオガクズが坑道いっぱいに溜め込んでありました。
オガクズを溜め込んだ部分に産卵しています。
脱皮直後のアンタエウス2令幼虫。
菌糸ビンの中で一箇所に留まって成長する事が多い。
そのままその場所で蛹になった♀。
湿気が多く心配だったので、人口蛹室へ。
羽化したての個体。48mm
まだ羽根は柔らかく赤みを帯びている。
メスの大半が羽化しても、小型の♂しか羽化しないタイミングとなりやすいです。
メスの個体の一部を温度コントロールして羽化を遅らすなど工夫が必要になります。
1ヶ月遅れで羽化した♂65mmと小型。