2005/06/23
ベトナムにて
前日までの、ちとハードなスケジュールから開放されて
本日は夜便での帰りまでに残された時間で昆虫など撮影しようと
去年知り合ったタクシーの運転手に電話した。
得意の迷走する小学生以下のボキャブラで
電話に向かって冷や汗を流した。
前日の仕事も、今回初めて同行した中国留学を経て入社の
期待の海外担当が居てくれたので、台湾人の担当者との話もスムースに済んだ。
昨年は、筆談で苦戦に次ぐ苦戦だったのでH君の登場となった。
H君も英語は苦手らしく、ちっとも頼りに成らない。
実際私には人の英語力をどうこう言える力も無いのでこの話はこのへんで・・・。
約束の時間に15分遅れでタクシーが迎えに来た。
ベルボーイと何か話しているがご当地言葉でナンだかさっぱり解からない。
有名なサパなど高居集落に向かう時間的余裕などはじめからないし
クワガタ本など片手にドライバーを捕まえて説明する。
主旨はこうだ!
1.クワガタかカブトを見たい。
2.小さい種類でも良い。
3.近い場所が良い。
返事は
「わかった」
「まかせて!!」
改めて運ちゃんの顔を見て察知した。
考えてみると電話番号を渡してくれた人物の助手席に乗っていた奴だ。
H君所有のベトナム語の本に依ると、虫のカテゴリーには蝶、トンボ、蜘蛛、程度の分類で
ベトナム語で昆虫全般を「KONTHYU」
そのまんま「コンチュウ」と呼ぶ。
再度、「外国産クワガタの本」を見せると
左手の親指と人差し指を弓なりに開いては閉じ
「KONTHYU!!!」
「OK!!」
車に乗れと促している。
「そーか、クワガタの分類が出来ないんだ。語彙が無いに違いない」
「これは駄目かも・・・」
登場する「KONTHYU!!!」の同定は全く出来ていません。m(__)m
左からハノイ上空。 ホテル出発から30分、どっかの街道沿いで降ろされた。「なんで?こんなところに??」 |
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「KONTHYU!!!」 運ちゃんが、ぬかるんだ路側を畑に向かって下りて行く。そして、こっちに手招きしている。 「バッタに蝶じゃん」 「撮りたいのはクワガタなんだけど」
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きっと、我々には気づかない畑に 思いも依らない状態でカブトかなんか居るに違いない。 でも、アブとアブラムシとあり。 |
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何でもいいけど、痒くなってきた。 長袖も着替えが無くなっているし、半そでで居ても汗がポタポタ落ちてくる。同行のH君も汗だく。昨晩のビールもすっかり抜けてゆく。
「次の場所に行こう!」 ところがまた、途中で降ろされた。 |
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やたらカメムシが居るぞ! 見たこと無い形だし・・・。 何だか畑にハマッテきた。 |
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へんてこな蜂が通り過ぎて行って、キリギリスか何かを捕まえた。愛嬌のある表情でバッタが見上げている。
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日本でも馴染みのセセリもいる。 種類は定かではない。 ひょろ長いカメムシがいっぱいいる。 |
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何だか解からないカラフルなカメムシ??? 擬態しているキリギリスかなんか?? ワクワクするけどとにかく熱い。 何だか痒い。 そういえばクワガタは?? |
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あまりの暑さに耐えかねて、カフェに立ち寄るが頼んだペプシが20分経っても出てこない。 店主が「ペットを見せる」と言うのでついて行くとオオクワならぬオオトカゲだった。真っ暗な小屋にはイノシシもいた。 自責の念に駆られてか鼻から煙を吐きつつ嗚咽を漏らす運ちゃん。 「やっぱ、これって詐欺じゃん」 |
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30分で運ばれたペプシ1.5Lは なぜか上から5cm減っている。 ベトナムは神秘の国だ?? 山が見えてきた。 森林君は何処なんだ! |
工事中で続きの道が無い。 運ちゃんも全く土地勘が無いようだ。 「右側に回り込んでくれ」 「OK」 何故か遠のいてゆく。 |
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山すそに回りこむ道が見つからないまま、かなり遠のいてきた。なんだか何処まで行っても同じ様な風景が繰り返される。 暑さもあって、気力が尽きた。 ホテルに帰って市内に出かける事にした。 |
結局、今回もお目当ての甲虫には出会えないまま帰国の途につく。