2005/06/05

  

出発前夜、仕事の資料を鞄に詰め込み
寝ているかみさんを尻目に、1週間分の着替えをバッグに詰め込んだ。
前日までいろいろな事がありすぎて、カミサンはすっかりお疲れモードだ。
勘弁してやるか。

ようやく荷物が纏まって次に
カシミールで得た情報をファイルに整理していた。
ロケーションを研究してシュミレーションを繰り返していた。
人家から離れた場所で、ブナ又は潅木類の森で、丘陵に面した風が穏やかな所で
車が数台停められるような・・・。

この辺とこの辺か・・・。


 



6月とは云え、相手は東北北部だ。きっと手強いに違いない。
そして6/5早朝から東北へ向かった。
連絡に依ればtubasaさんが途中の地域を下見に出ているはず。
資料を貸す約束があったので瞬間的に合流した。
天候はやや不順、多少の雨を覚悟しなければなるまい。

宮城県で しばし、林道をお供する。
灯火に適した場所は数箇所あり、下調べには少し時間が足りなかった。
その後のスケジュールもあって、資料をお渡ししてtubasaさんとお別れする。


ひたすら移動を続けて、ようやく秋田道にたどり着いた。
少し遅れていたが、ほぼ予定通りだ。
目指す地域は決まっている。向こうには雨雲が除いているが気にする事は無い恵の雨だ。
遠い方から順に下見をするとしよう。

はじめに訪れた渓谷はブナの原生林に近く、6km奥地ににはシナビタ温泉がある。
原生林からは直線距離にして3km程度と思われる。
しっかりした背景が整っているが、標高は300mmにも及ばない。
初夏の採集地としては条件が揃っていたが、林道が森に埋もれていて適当な場所が探せない
まま、終点に達していた。


次に向かった先では観光スポットがあって林道の先には入れない。
明らかに有望な地域でありながら、車の進入を拒んでいた。
途中の林道3箇所をチェックして、数km地点で崩落の為行き止まり。
事前情報の無い場所に来て、もう一本の林道を見つけた。

かなり有望と思われる。(右はズーム ブナ林が広がっている)
登山道から原生林まで僅かな距離である。しかし、開けた場所には乏しい。
やってみる価値はあるが、下見が十分に出来る時間は意外に少ないので
次の林道を調べに行く。


さらに、次の渓谷を見て迷ってしまう。断崖の下までは凡そ70mくらいか?それとももっとか??
ロケーションの良い場所は樹相がよくない。
背景にはブナの大木が見え隠れしている。

 

此処まで見て来ても日暮れまでには、少々時間が有る。
今後の下見を考えるともう少し見て置く必要もある。
そこで三度移動する事にする。


高台を見つけてあたりを見回すとアキタコマチって感じだ。
水郷に田園が広がっている。


いよいよ時間切れだ。走行距離も此処まで来ると半端ではない。
熊だって驚くに違いない。カモシカも気持ちを察して挨拶に現れ、シャッターを切る前にすぐに消えた。
本日2度の登場だ。そろそろ着火!


岩手にてこれまでの経験が再度覆される。
此処も標高300mmあまり。ブナの林が・・・。
「ブナあるところオオクワあり」が正しければ東北には産地だらけだろう。
倒木に蹴りを入れると食痕が見える。何だろう??
時間が無いからここでもいい加減にして頂上付近まで行って
日が沈んでしまう前に手前の村に戻ることにした。


去年の雨の影響かそれとも今年の雪か?
路肩があちこちで赤線状態だった。恐ろしいので下を見ないうちに
車を加速して通過する。だいぶ日が影って着ている。

村のオジサンにお願いして、灯火に理解を求めると、快く承諾してくれて
左のカーブの杉林には「すぐ上に熊の巣がある・・・・・・」と教えてくれた。

なにしろ親切な人だった。
「人気がある村の傍なので安心と・・・」と告げると

「ここは、夜は誰も住んでいないので
   誰にも迷惑しねえ・・・・」とオジサン!なんだか寂しくなってきた。

夕暮れの休耕田ではヤモリが沢山泳いでいる。

「着火!!」

昼間だけの村人がKトラやらBANで次々と帰宅する。
さっきのオジサンが最後にやってきて、米の収穫量の話で盛り上がる。
関東では8俵、秋田の一部では10俵、此処では5俵がやっとだそうだ。
単位面積当たりの収量がとんでもなく少ない。

「ここに生まれ育った縁だ・・・・」だそうだ。

虫取りに来て、此処で米の話でこのオジサンと同じ気持ちで耕作していた自分に気づく。
電波の境界線らしく、圏外だったのにドクターから電話が入った。
なかなか終わらない電話に話し足らない思いを残してオジサンは家に戻っていった。


今回の工程最終日がやってきた。
福島での仕事を控え、連日の疲れもあり大移動を取りやめて
やや大移動で3時間を費やす。
山形マイナーポイントまで移動した。

上部にブナ帯を頂き、去年初めて実績を持った場所だ。
到着時点で8:20頃。19℃と暖かいが星が出ており、下降線をたどるだろう。
開始早々、羽蟻が飛んできて少し期待。
10:00を過ぎ、セットを片付けて午前様よろしくホテルに向かう。
翌日も仕事先へ早朝から移動が待っている。無理は禁物だ。


連日の成果は・・・・。

日に焼けたオジサン3名大・中・小

その他の紹介・・・。ギガント・ステルスなどなど

 

m(__)m相済みません。

 

クワガタが見たかったでした。の3連敗。