2004/10/17

一緒に採集された方、tubasaさん、栃木のT・Aさん


先日から気になっていた情報は栃木のT・Aさんからのものだった。
tubasaさんがメールを頂いてた事から私も紹介を頂き
都合をつけてお付き合い頂く事になった。

栃木某所にtubasaさんと集合、tubasa二世としばしキャッチボールなどしていると
今回ご紹介頂いたT・Aさんが現れた。
車を降りてきたカッコイイお兄さんの
足取りは軽快で、不要な警戒心をも払拭させる腰の低さだった。
tubasa2世との短時間のキャッチボールで強い紫外線を浴びた為
すっかり真っ黒に変色した私の眼鏡と、ぽっこりした腹にA・Tさんはすっかり
ビビッテしまったかも知れない。

娘さんの送り向かえなど忙しい日程の中、お付き合い頂いたことに感謝したい。
ヒラタの採集に関しては、これまで身近に感じていなかったが
T・Aさんのフィールドが私の出身地から近かった事もあり興味が降って湧いた。

「灯台元暗」
「そんなとこに居るんですか」ってな訳だ。  

時間の許す範囲で概略の場所をうかがい、
A・Tさんは娘さんの送り迎えに車を飛ばして行った。
tubasaさんと私とで教えていただいた場所を散策する。
tubasa2世たちは車で留守番だ。


最初のヤナギを覗き込んで見ると、冷え込み始めているこの時期にも樹液が出ている。
開口部からカキ出し棒を突っ込んで中をかき回してみる。
樹液の部分を覆っていた噛み砕かれた木屑から
引っかかってきたのは、ボクトウガかと思ったらキマワリの幼虫を細長くしたような奴だった。
ミミズが硬い装甲を付けたような写真を撮る前に草むらの中に見えなくなった。

次々とヤナギを丹念に覗き込んだ。
地形に起因し、湿潤な場所だけに樹液はあちこちのヤナギから出ていた。
こっちを覗き、そっちを覗き、あっちを覗き、向こうを覗き・・・。

「いな〜い」

もっと
カナタヲ覗き込み、さらに探して
覗き込む。

「いな〜い、いな〜い、ばー」だ。

私なんかより覗きが得意なtubasaさんでさえ
やっぱり見つからない。

周辺の環境は独特で地図で事前確認していたが
○○がその辺だけに広がっている。
なるほど、ザ、ヒラタって訳だ。


シンデレラもびっくりのペースで時計は回る。
A・Tさんとの約束の時間でその場を切り上げて、今度は最後に秘蔵の場所をご案内頂いた。
残念だが場所の特殊性から詳しい事はご紹介できないが
記録的な数のヒラタを採集されているとのことだ。

知り尽くした人で無ければ解らない地形のトラップが
人の立ち入りを拒んできたようだ。

イロイロの都合でA・Tさんに秘密を教えて頂き、来年の採集を相談させていただいた。
方法論としては賛同いただけたので来年は是非ご一緒させていただきたい。
そしてA・Tさん、tubasaさんとお別れする。
様々な可能性があるので想像を膨らませながら現地を後にした。


別の場所に移って散策を続けた。
湿地に面したその場所にあった樹木の洞の中に何かが動いた。
クワガタかそれともゴキか?解らないままどこか深い場所にいってしまった。

さらに移動しながら見つけた洞には蛙が鎮座していた。

つくば周辺まで戻っていつもの場所で車外を眺めていると
秋がいっそう深まる中でトンボもだいぶ色づいていた。

最後に、今回A・Tさんに分けていただいたヒラタの画像をご紹介しておこう。
ワイルドの個体としては立派なサイズだ。
次回は自分で捕らえて見たいと思った。