2004/08/12

単独


昨日の惨敗が尾を引かないうちに、実績のある場所で確認しておく
必要があった。気になっていた。灯火に必要な明るさはいったい??
光源を点とすれば、そこから放射される明るさは距離の1/二乗だ。

「オオクワが飛んでくる場所を想定して・・・風向きがあっちから
 これくらいふいているから・・・700wですね」tubasa気象庁が云った。

本当だろうか?

西那須野のK氏の言葉に依れば(最近はお会いしていないがどうしている事だろう)
「オオクワは紙の虫だからフワフワ飛んでくる」

じゃなくて・・・。
「オオクワは神の虫だから、時には裸電球1個でも飛んでくる」
いい言葉だ。

照明してみなくては・・・?
証明しよう!

実験の前提条件はどちらも同じレベルでオオクワが居ること。
つまり実績がある事だ。


A地点の灯火1300w+ブラックライトsys

発電機の能力は余裕だが
幸い、これ以上の光源を持ち合わせていない。

B地点の灯火300w+ブラックライトsys

裸電球は持ち合わせが無かったので300wで比較をする。
インバーターのエコSWを利かせてガソリンの消費も抑えて
周辺の森林にも配慮しよう。


A地点
アカアシ♀、ノコ♀、ミヤマ♀が飛来してその後のクワガタが続かない。

B地点に移動
ミヤマ♂、ノコ♂を確認


再びA地点に戻った。

約1時間経過、時間はまだ8時もになっていない。
ノコ♀を拾い揚げた先に・・・。おお

オオクワ♀だ。

今度は発電機の傍に

待望の♂中歯だ。灯火から3M程離れて場所に落ちていた。
こうなると♀そっちのけで♂の写真を撮る。

餌場を追われて飛来したか?
右中足、左後足とが欠損している。
飛来する♂の多くは新成虫らしいものか
噛み痕やら何らかの傷があるものが多いような気がする。

実際、kentさんが外灯で採集している個体にも
そうした共通点があると云っておられた。

そろそろB地点にも来ているかも知れない。


B地点に差し掛かって
ちょっと大き目の個体がリフレクターに飛び込んでいった。
真下に落ちた個体はオオクワ♀だった。
40mmは超えている。
周りを探すとあと2匹潜んでいた。

B地点では♀3匹だった。
写真も撮らずに、すぐさまA地点へ戻ることに・・・。
ひょっとすると、また♂が来ているかも知れない。


A地点では
♀が来ていた。不思議だ。
毎回の事だがオオクワの出勤時刻は不定期だが
複数頭の飛来が見られる時には、揃って出勤になる。



オオクワA子:「そろそろ行きましょうよ」

 

オオクワB子:「そうね、そろそろ飛びましょう!!」

 

エキストラ子:「そんなに慌てちゃって・・・。嫌ね。
          私達はマイペースで行くわ」

 

エキストラ雄:「てやんでい、ソロボチのんびり行ってみるか」

 

オオクワC子:「お姉さん方、待ってらして
            私も参りますわ・・・・」


待望の♂をゲットしたので♀は後で纏めて写真を撮ろう。
慌てることはない。お盆休みはこれからだ。
セットをまとめてベースキャンプに向かう。

ビールをコップに注ぎながら
イロイロと今夜の状況分析を・・・。元気な中歯を眺めながら
ニコニコしていた私。

そういえば

まとめれば

1300wと300wでの対決は

1♂2♀♀  対  3♀♀♀

読者の軍配はどっち??


翌朝
昨日の汗を流そうと、当然のことながら
すっぽんポンで風呂場に行きシャワーを浴びようとコックを捻った。
眼鏡を外してしまうと、ぼやけた視界の隅にゴキブリがひっくり返っていた。

「全く、間抜けなゴキブリだな・・・・・ ^。^  」

 

 

風呂のふたを覗き込んだ。

 

 

「・・・・。  ^。^         」

 

「・・・  >_<  ・・・・ン ヌ!!」

 


間抜けなのは自分のほうだった。

昨夜のオオクワ♂が何故か風呂の蓋にひっくり返っていた。

安売りのルアーケースの2箇所ある爪が♂の力で緩んでしまったのか?

それとも私が閉め足りなかったのか。

ロック構造が付いていないタイプだったので止む終えない。

♂が見つかっただけでも良しとしなくては・・・。

 

裸のままで慌ててケースを見にいったが、やはり同じA地点の2♀がいない。

しっかりとしたケースに♂を移し変えてシャワーを浴びた。