2004/08/10


一緒に採集された方、ブルジョワSさん、ドクターK。


夕方、仕事にピリオドをつけて
遥遥しこーきを乗り継いでやってくるブルジョワSさんを迎えに行く。
世間は連休モードに入っており、電車も乗車率を上げていた。
大柄なSさんは小さくなって窮屈な思いをしていたに違いない。

ところが、駅に降り立ったSさんはとっても生き生き??
「乗り合わせた女の子が福島の娘で、可愛らしくて・・・・」とSさん。
ついさっきまで猫耳が似合いそうな娘と話に花を咲かせていたらしい。
心配して損した!!

昨日のドクターからの電話で天候が不安だと話していた。
前回ブルジョワSさんが来たときには大雨!
今回はと云うと前線の影響でとても寒い。雨も迫っている感じだ。
「いったい誰が雨男か?」とドクター。
主犯はSさんと云う事に。


仕事の都合でドクターKが遅れてくる。
その辺の経緯で灯火の場所を適切なところに設定。
早速準備を開始した。

虫飛びは全般に悪く、近くの草むらからカメムシだけが沢山やってくる。
時折、灯火に近づいて来たクワガタが通過していく??
ここは風の通り道になっているようだ。「ナウシカだ」

今年は地元でも同じ経験をしている。
周辺の地形の影響で、僅かな風が斜面を駆け上がりながら
集まってきて上昇気流になっている。

それでも気温があるうちはアカアシ、ミヤマ、ヒメオオオニもやってくる。
でも、たまにトラップを通過しているクワガタがいる。
ブルジョワを一人山中に残して
もう1貼り出来そうな、条件の良い場所を探して
真っ暗な林道を徘徊するがいい場所など見つからない。

暫らくして、ブルジョワSさんの元に戻ると
暗黒の陽だまりに寒そうに立っていた。
すっかり肝試しの様相だ。
気温が釣瓶落としに下り始まった。
クワガタ飛びもすっかり止まってしまった。
ドクターが別の場所にセットしているはずなので
Sさんを乗せてドクターKの居る場所へ移動する。


「おーどうした」とドクター
「寒くてさっぱり」と私。

「ほんまに怖かったですわ」とSさん??

「で、どうですか」

「ミヤマが来てさー。後ろ見たら着てたよ。
 ふぁ、は、は・・・ファハハ・・・」

と乾いたドクターの笑いが暗闇に木魂した。

ドクターのゲットした中歯と
お戯れになるブルジョワS様の御身腕。

最近ではレアなものになっている地域なのでこの1頭は貴重だ。
ドクターは遅れてきて僅か30分の灯火でこの♂をゲットしている。
今年強運のドクターとの灯火では今のところ空振りに会っていない。
その場でSさん、ドクターと乾杯して車の中で眠りに就いた。


翌朝、移動して立川のTさんと約束してあった場所に向かう。
そこにはkentさん一家もいらしゃった。

「こっちの結果がこんなだったから、Kentさんのことだから、もっとすごい結果を出しているんじゃないかって、みんなで話してたんだけど…ファ、は、は、は・・・」と、此処でも笑うドクターK
先制攻撃に怯んでいるかのようなkentさん。
朝食を前にニコニコしているブルジョワSさん。
これなら沢山食べてもヘルシーな朝食だから、トレーはてんこ盛り !?

山形の情報交換をさせて頂きながら朝飯をかきこんだ。
昨夜はあのkentさんを持ってしても外灯で玉砕だという。
地域の過去のデータからもこの時期のその地域の難しさを物語っている。


福耳の男。

立川のTさんの昨日の成果はと見せて頂と、あっぱれ。1♂、8♀

灯火を投下してTさんは灯火に運転席を向けて
窓を開けて座っていた。
ふと右耳に痛みを感じて蛾が張り付いたと思って払ったところ
オオクワ♀だったようだ。
何とも福耳をお持ちのようだ。
実際は翌日の連絡で車中にもう1♀入り込んでいたそうで
1♀9♀の10頭だった。

この結果にkentさんは動揺していたようだった。
ついに灯火の灯りに引き寄せられてしまったかのようだ。
今後の展開に期待したいところだ。

tubasa気象庁は本日も出勤出来ずもんもんと時間を過ごしているに違いない。
帰り道に電話が鳴る。
情報に依れば今日向かう山形県地方の気象はかなり厳しいになりそうだと云う。
これから行こうとしているのに水を注さないで頂きたい。

こんな調子で連日採集モードに突入していった。