2003/11/15

同行した方、栃木のMさん、Kさん。


自称、晴れ男のKさんが珍しく少し遅れている。
その間Mさんが集合場所に近づいていた。
出足は順調そのものであっという間に目的の地へ到着した。


根本付近からKさんがコクワ幼虫を取り出した。
食痕が出てくるがオオの形跡ではない・・・。

しばらく登って見つけた立ち枯れだ。
丁度良い朽ち具合なのだが、高さが・・・。
届かない。


根本付近にポッカリと口を空いたブナ。
遠くから見ると届きそうなのだが
近づいてみると、これまた脚立が届かない。


思い切って今年の灯火で実績のある場所へ移動した。
しばらく歩いていると川の向こう側に良さそうな立ち枯れが見えた。
早速川を渡る。長靴でもやっとの水位だ。
Mさんが長靴を忘れて来たらしく、負ぶって渡る場所を探していると
いきなり突入するMさん。
「つめてー」
水温はかなり低そう。

川の向こうの立ち枯れは6Mあまり。
太いサワグルミだった。
硬さに相当なバラツキがあってそれなりの場所を探して
サックリ。



「でたー」と私。
痛そうなのが出てきた。
折からの日差しに飛び立とうとするので
Kさんが、すかさずブッスリと・・・。☆



樹皮の硬い部分をめくると
おなじみの食痕だ。


出た出た成虫。クワガタには違いない。

突如、近くで「ガサガサ」と・・・。 ^^;
「こえー」

音の方向を確認するが何も見えない。
もう一度「ガサ・・・。」
それらしい物が何も出てこないので
・・・本当は怖いのでこの場を立ち去る。
Mさんは再び川に突入!!

さらに奥地へ。
適度に朽ちたブナを発見。
一日中歩き回って、どの立ち枯れも当たりを出せず
疲れが・・・。時間もない。
今度の立ち枯れで終わりにすることに。
俄然、力が入っているKさん、Mさん。

 

適度な湿度に
大きな食痕が!!

 

やったぜ!!
蛹室らしい部分に黒い物体が・・・。
イガイガの足も覗いている。


ありがたい読者の方には
気を持たせて申し訳ない・・・。
大方の予想、に反してはならないのだ。
期待を持って読み進んだ方はここで止めとして頂きたい。

 

あえて、すぺーす。



data
日本全国に生息。
体長42mm。
朽木内で繁殖。
セルロース分解を得意とする珍しいゴキブリだ。
控えめな画像を・・・。


 

 


その名もオオゴキブリだった。
ゴキブリ界のアンテと云っても良い凄い奴だ。
三人、唖然。

Kさんと私はこれで何度目かの遭遇だった。
ポッテリしたそれを手にした私もすっかり力が抜けた。
時間切れで帰るしかない。
あたりは暗くなり始めている。