2003/11/09

一緒に行った方、宇都宮のMさん、tubasaさん。


あいにくの天候の中ではあったがtubasaさんとの打ち合わせで
忘年会を兼ねて山登りを計画していた。
残念ながら、宇都宮のMさん、立川のTさん、kent109さん、あーくんさん、らいたさん
と都合が合わずtubasaさんと二人で決行することになった。


山を登って行くと、ブナの倒木にナメコが沢山付いていた。
味噌汁に入れたら美味そうだな。

しばらく行くと少し美味そうな材が・・・。
良く見れば半分と残っていない。
瑠璃の食痕が見つかるがオオには程遠い感じだ。
歩いた距離の割には息が上がる。先を急ごう。

次いで見つかった朽木は良さそうだ。有に8M位か?
しかし、適当な高さに削れる場所はなかった。
完全に芯枯れ状態だ。もっと上でなければ、と諦める。
 
リガネは二つ。
菌糸の腐朽力が旺盛なツリガネタケだが
何故か大きなタイプと小さなタイプがある。
写真のそれが小さなタイプになる。
時として、中間のサイズにまでなる小さいタイプがあるが何故か材は
とても硬い。茸の特徴として厚みがあるのも特徴的だ。
以前に読んだ、山と渓谷社「日本のきのこ」でも
明瞭な説明が見つからなかったものの二種類あるように記している。
叩いてみるが、刃物が跳ね返される。


途中で場所を変えながら、だいぶ歩き回ったが出てきたのはコクワガタ、アカアシなどだ。
tubasaさんが視界の外で爆竹を鳴らす。
熊さんと遭遇しないよう牽制だ・・一人ではないがちょっと怖い。

ここまでに発見した立ち枯れの数だけでももう30本以上にはなるだろう。
そろそろ疲れもピークに差し掛かっている。
新手のチェーンソー使用の採集など考えてもみないが
実際、オオクワが適当な高さ(脚立レベルの高さ)
で獲得できる可能性は意外と低いと云えそうだ。

上付近の材からオオクワの幼虫が2頭出てきた。
・・・。・・・。・・・。
写真は撮らなかったことにしたい。
理由は聞かないで頂きたい。ブチ!!
その後に回収したブチプチ幼虫の写真をtubasaさんがしっかりと
カメラに収めていた。とほほ。

再度この場所も見切りを付けて、大きく移動を図ることにした。


国道に出て南下すると、宇都宮のMさんからの留守番電話が・・・。
早速連絡をとると、こちらに向かっているとの事。
どうやらMさんのクライアントの都合で接待がキャンセルになったらしい。
Mさんは来年にはアメリカ行きの可能性が高いらしく
今年がオオクワ収めになるかもしれない。
そんな事もあって今回、急遽Mさん参加は大歓迎だ。
場所を決めて合流しよう。

ンネル事故。
Mさんを待って次の候補地に移動を試みるが
なかなかMさんが来ない。去年はちょうど大雪に見舞われ難儀した事を思い出す。
しばらくして到着したMさんによれば、某トンネルを走行中に目前を走っていた車に
対向車が突っ込んできたらしい。直接事故に巻き込まれなかったのは不幸中の幸いだった。
日暮れが近づいており残った時間に懐中電灯を使って
見つけ出した立ち枯れをMさんが削った。

そこでの成果は得られなかったが。
忙しい中参加して頂いたMさんに感謝。


tubasaさん手配の民宿の小さい風呂で汗を流す。
ビールを飲み始めると次々と料理が運ばれてきた。
山の中で食べるホタテ・エビフライであったが以外に新鮮で美味しかった。
最後にマツタケご飯と半ラーメンと10品あまりを一気に平らげた。

宿の主人によれば、地元のコミニュティ的な場所らしく山の物だけでは
喜ばれないらしい。
また話によれば、この親父庭先までカモシカ・イノシシ・テン・タヌキetc何でも食べたと言う。
極めつけは田んぼに飛んでくるシラサギ(大型の鳥)も食べたらしい。
味は最悪だったそうだが、流石にクワガタは食っていないらしい。

ともあれ、こうして忘年会の夜は更けていった。
時間を惜しんでMさんとクワ話をしていると
さっきまでイビキを響かせていたtubasaさんが突然相槌を入れては
一声出してまた寝てしまう。そんな事を何度か繰り返して朝になった。
立川のTさんが参加出来なかった為か、今回は誰も二日酔いにはならなかった。