2003/06/24

立川のTさんのお誘いを受けてノコノコと新潟某所へ出掛けていった。


左がTさんのセット。相変わらずまぶしい。
右が私のセット。ワンパターンだ。


開始早々に巨大な大歯のクワガタが凄い勢いで飛んできた。
新潟アンテか?いやオオクワだ。
ただプラスティックなオオクワだった。サイズは相当でかい。


がて、ミヤマが現れると温度が急激に落ちた。
実際には湿度の低下で体感温度が下がっただけだった。

湿度の下降が体感気温を思いっきり下げていた。
体感気温など当てにならない。
たった○○%でこうも違うものか。

風向きが変わった直後だった。
「来ましたよー」
Tさんが・・。

Tさんの灯火に待望のオオクワガタが来た。
ところが、♂でなかったためにTさんはそんなに喜んでいない。
う〜ん。贅沢な話だ。

その後一時的に湿度が上がったが
クワガタは全く飛んでこない。
たまに来るとTさんのセットにミヤマだった。
早々に諦めて、積もる話もしないうちにTさんを残しセットをソソクサト撤収する。
明日の仕事を意識して早めの退散。Tさん、またそのうち・・・。


練。一度は諦めて帰り道につくものの、やっぱり少しだけ外灯を見ながら帰ることにした。
しかし、この時期になると外灯には採集者が突然増えていてそうそう見つかるはずもない。
同じところを同じように見てもオオなど居ない。
コクワとミヤマだけが少しだけ見つかる。

4箇所目のポイントにも何も見つけることが出来ず帰ろうとした時
今まで見つけたことがない場所にクワガタらしい可愛いお尻が見えた。
接近すると、「やや・・・。」
ひょっとして・・オオ。
見ると隙間は奥まで続いていて入り込まれたなら
二度とキャッチできないような場所だった。
慌てて持っていた車のキーを隙間に挟み込んで
潜り込もうとしていたクワガタの先を押さえ込んだ。
クワガタの方も必死で足を踏ん張って奥に逃げ込もうとしているが
体が引っかかって前に進めない様だ。

すぐに車に戻ってピンセットと引っ掛棒を持ってきた。
先日tubasaさんが夜電話をくれて100円のプラノギスと合わせて
ピンセットを買って来てくれた。水戸のYさんと樹液に寄った時に
手持ちの道具がなかったので自転車屋さんで貰ってきたスポークも
こんな事で役に立つとは・・・。分からん物だ。
待ってろオオクワ!!

「いたいた。」
独り言を吐きながら壁の隙間と向かい合った。

隙間の奥にスポークを曲げてツッカエ棒にして進路を絶った。
流線型に近いクワガタボディには引っかかりにくく
上手い具合に出てこない。
と、云うか全く動いても居ない。

10分が経過。
されども状況に変化は無し。
指先を突っ込んで腹部を摘んで見るが
引き出すことが出来ない。

座り込んで考えた。
「足払いだ」
早速実行に移す。
すでに20分も経っている。

ピンセットで足の配置をずらして車の鍵でロックした。
スポークで足払いを食らわせてピンセットで一寸下に押しておく
今度はスポークを滑り込ませて口の辺りに引っ掛け一気に引きずり出した。

かなり傷だらけのオオクワとなってしまった。
歯の先端も少し折れてしまっている。

寄り道して良かった。
30分弱の格闘、擬似樹液体験を経て今年初のオオクワは
やっとこの手に収まった。

おっといけない、またしっかり午前様だ。
急いで帰らなきゃ。