2003/05/01

心配していた天気も上手い具合に快晴だ。
今回はtubasaさんねくとんさんと採集に同行させて頂いた。


待ち合わせの場所に向かって早めに出掛けた。
到着してしばらく待ったが、早目に着いてしまったので
先に目的地近くの下見をすることにしてtubasaさんに連絡を取った。
下見先の林道へ入ってゆくと、雪で塞がっていて先に進むことは出来ない。後から来た地元の軽トラのおじさんが僅かなスペースを辿って
林道の先へ消えていった。
こちらの車ではとても通ることは出来ない。
諦めて第二の集合場所へ移動した。


しばらく待ってtubasaさんと、ねくとんさんが到着した。挨拶もそこそこに出発。
tubasaさんの車に同乗して山に向かった。
目的地は標高の高い場所にあり
林道の奥へ進むと、だいぶ雪が残っており
いくらも行かないうちに歩いて登る事になった。

寝不足と体力不足で、すぐに息が上がってしまった私を尻目に
二人がどんどん先に進んで行って心臓をバクバクさせながら後に続く。
あっという間にもうお昼だ。
買ってきたおにぎりをほうばる。



さっきから気になっていた目の前のサワグルミの上部には
無数の脱出孔が目につくが、根本からの高さがあってとても届きそうには無い。
休憩を終えて再出発する。

またも遅れて私が続く。
しばらく行くと地元の三菜取りのおじさん?
絶妙のバランスで急な岩場を樹木に捕まりながら登って行く。
とてもまねの出来るものでは無い。
あっけにとられ見とれるtubasaさん、ねくとんさん。


残雪に足を取られ、先を見れば
雪渓はところどころ5m近くの雪を残している。
tubasaさん持参のストックが重い足取りを支えてくれる。
それにしてもブナの巨木などどこにも見えてこない。


急勾配にハアハアしながらやがて頂上付近に到着した。
すると、
突然展開するブナの林にびっくり。
それまでハゲ山のような展望だったのにそこから急にブナだらけなのだ。
内心諦めに似た気持ちで登って来たが
さすがにtubasaさんの下調べは完璧だった。
私だけならここまではとても来れない。

つくばでは植物園で写真を撮り損ねたブナの花にはやはり間に合わなかったが
カエデが開花直前で小さな赤い花をつけていた。
なにやら鳳凰のようでカッコいい。

谷間に残った雪の中にめぼしいブナの立ち枯れがあった。
残念ながら古い様子でクワガタの死骸と、スズメバチが10匹程度出てきただけだった。
続けて数本の立ち枯れを発見して
三人でそれぞれ削ってみる。
tubasaさんがコクワを出す。
tubasaさんが、ねくとんさんがアカ枯れからツヤハダ幼虫を出す。


私がいつものアカアシを出す。好きなクワガタの一種ではあるが・・・・。


おっと
tubasaさんがオオクワ幼虫!!やったコール!!。
おめでとうtubasaさん。
駆け寄って幼虫を見ると頭巾が大きくお腹の色、頭の色
間違いなさそうだ。悔しいけれど経験がものをいうか・・・。

時計を見るとだいぶ時間が押している。
代わる代わるその木を削らせてもらうことに


アカアシの幼虫が不明死骸とともに出てきた。
続いては・・・。たぶんオオだ。
ッシャ!!とガッツポーズ。(一抹の不安があるものの)

大木から剥ぎ取った部分をtubasaさんとねくとんさんがそぎ落として
沢山の幼虫を出している。
4匹ばかり取り出してその場をねくとんさんにバトンタッチ。
tubasaさんと続きをバラす。
しかし残った部分からはアカアシ成虫、幼虫がほとんどだった。
死骸も多く発見した。冬場の雪が影響した物か?

結果は、三人で
オオクワ幼虫5頭(一部☆一部?)
アカアシ成虫2頭、幼虫いっぱい。
コクワ成虫1頭幼虫若干名。
といった具合だった。苦労して残雪の中を登った甲斐があった。


ねくとんさん、tubasaさん今日はお疲れ様でした。
また続きをやりましょう!!
今度は雪が無いときに・・・。