2003/04/06

同行頂いた方、isseiさん。


カミサンと子供を実家に送り出しての連日出勤となった。
きっと何処かで仇を取られるに違いない。
県内でネブトを追い続けているisseiさんに電話して
引越し直後の忙しいところを時間を作ってもらった。

過去の生息状況では県内に14種のクワガタがいる事になっている。
残念ながら、その中で採集できているのは全くの普通種だけだ。
県内を見回してみれば
採集報告が多いながらもオオクワガタなどはレットデータに含まれている。
ネブトはと云えば、遥かにオオを凌ぐ事態に巻き込まれている種なのだ。
一度でいいから、県内でネブトを見てみたいと思っている。


早朝に道に迷いながらisseiさんの引越し先へ向かった。
少し遅れてisseiさんを乗せて話し合った場所を目指した。


もうすぐ目的地だ。
E〜。
なに〜。
盛り上がった車内に一瞬の間。

目指す上の方が真っ白だった。



覚悟を決めて林道へ
出迎えは・・・。

行く手に倒木が・・・。
倒木でも割っても何も出そうにない代物だ。
幸い路肩をくぐって先に向かう事が出来た。

しかし、先へ進むにつれて雪が深くなってきた。
と、っと止まった。
や、やばい。
また去年のこけまるさん同行の時と同じか??

いつしか、車の腹を完全に擦ってしまっている。
ためしにバックするとなんとか動ける状態。
そこからはラッセル状態。
進むと止まって。しばらくバック。
また進むと腹が擦れてバック。
あと少し雪が深いとそれすら出来なかったに違いない。

一台先行している車がいて
もう一箇所の倒木で遮れれていた場所では
倒木を切って通路を確保してあった。

しばらくして駐車スペースにたどり着くと
どうやらこの方らしい。
写真を撮りに入っているとの事だった。
更に後続のRVの方としばらく話し込んでから長靴に履き替え
isseiさんと歩き始めた。


15分程度後に
さっきのRVの方が声を掛けてきた。
どうやらスタックした車があるらしく応援を頼みたいとの事だった。
手前の倒木の付近でその車は動けなくなっていた。
その後に後続の一台が行く手を阻まれていた。

磨り減ったタイヤの車をどかす事15分。
結局先には進めないので路肩にどかして雪が溶けるのを待って頂くことに・・・。
私自身を棚に上げて言えばこの人もかなり無謀だ!!
だいぶ時間を使ってしまった。
先ほどの場所まで歩いて行くとisseiさんが
急にいなくなった私を探していたらしく
やっと落ちついて採集を開始した。


聞けばいきなりルリ幼虫が登場。
isseiさんに刺激されて雪にめげずに行動開始した。
本当はネブトの材をと考えていたが
場所柄標高が高めであり、雪も邪魔して地面の材が確認できない。

それで赤枯れサクサク、白サクサク。

赤からはマダラか??不明幼虫十数匹。ついでにコメツキや
蜂、アブのようなやつが出てきた。
やがてルリの幼虫1匹。材が古く表面だけが朽ちていたので
それ以上何も出なかった。

幸い雪が笹を寝かせつけてくれたので、沢を渡って尾根を越えてみるが
様子は変わらない。ウサギの足跡だけが沢山見つかるが
適当な材が見つからない。
空腹を覚えてisseiさんを探してみるが見当たらない。
足跡を辿って見るとどうやら戻った様子。



車に戻ってコンビにのおにぎり等を食べ場所を変えることにした。
周りにはアカメヤナギ?が自生しており夏場も楽しめそうだ。


移動して見つけた材はアオダモの古い材と思われた。
手でバラバラに出来るほどのボロボロの材だったが
ここでルリ幼虫を追加、isseiさんがようやく成虫を見つけた。

割り出し中に目にゴミが入ってしまい、その場をisseiさんにお任せして
車に戻って目薬を差した。
道路わきにはアセビが繁茂している。
上手く朽ちたものがあれば良いのだが、そう太い物が無い様子。

ついでにみて回るとモミから樹液跡が見つかった。
折れた枝の跡にシミ状に跡が付いている。
果たしてネブトは居るのだろうか?

戻って再び場所を変えて散策したが
めだった成果は無かった。



そしてisseiさん採集ルリ

♂は残念ながら菌糸に巻かれていた。


後日聞いた話では
比較的低い標高だったので
記録が無いかも知れない場所らしい。

isseiさん、お付き合い頂き有難うございました。
今後ともよろしくお願いします。