2003/03/29

仕事帰りの超ショート採集。

インドネシアから戻ってからというもの、ゆっくり事務所にいた事が無かったので
溜まった事務処理に手を焼いていた。
夜中に起き出して片っ端から見積もりなどして、
ようやく落ち着いたら月末になってしまった。

朝方は小雨が降っていて、昨日までの暖かさが嘘のようだった。
このところの暖かさで、栃木のユーザーに向かう道沿いのシダレヤナギ
の新芽が伸びており地元川沿いの柳の様子など気にはなっていたが
しばらく時間が無かったのでチャンスを狙っていた。
天候はイマイチだったが5時を回ったところで
ご褒美に、寄り道をすることにした。
きっと柳もいい感じに違いない。


家からもそう遠くない場所で以前ヒラタを採った所だ。
しかし、あれから数年経過して
夏のオオクワガタにすっかりハマッテしまって地元がお留守だった。
クワガタから植物に目がとられて今日も新芽の写真を撮りに立ち寄った。
「新緑に染る」にはまだ早いが、数種類の新芽の緑がとても爽やかだ。
畑の端には菜の花が咲いていた。














気分良く周りを見渡していると・・・・。
おや、
手ごろな材が転がっているではないか。
早速カメラを採集名人に持ち替えて一振り
「お!」いきなり幼虫が飛び出した。
少し湿っているが意外に固い。もう一振り
こっちはザックザク刃が入って行く。さらに真ん中を狙ってもう一振り
何か蛹室のような物が見えてきた。軽く周りを削る
「足が見えてきた」もう少し、
「お!!」













オオスズメバチだった。
そして「幼虫は、いつものコだろう・・・」
念のため更に前後を彫り始める。
「まただ」
小さい幼虫が顔を出して、同時に黒い羽が見える。
そしてまた”オレンジ色の頭に黒い髭”
スズメバチが続く。
そしてまた一匹。
今度はキイロスズメバチだった。
キイロスズメバチはたいてい高い木に巣を作るが
オオスズメバチは土の中に巣を作る。
ところがここでは同居状態ではないか。
1/3解体したスズメバチの雑居ビル。

15分程度の間に7匹のスズメバチ、5匹クワガタ幼虫、3匹のカミキリ幼虫が出た。
7・5・3とは縁起が良い。でも、欲しいクワガタではなさそうだ。
材の様子からして半分は特に硬く、これ以上は出ないかも知れない。

早々と幼虫をリリースして日のあるうちに柳の写真でも撮ろうと思った。
ふと幼虫に目をやると、なんだか頭が丸くないのがいる。
ちょっと怪しい。繁々と眺めるも種類を同定できない。
コなら終令のサイズだ。
??

時間がなくなってしまうのでケースに収納してその場を後にする。
詳細は最後に・・・。何方か自信を持って同定できれば教えて頂きたい。


柳の群生はいっせいに芽吹いていた。
ハンノキも新芽を伸ばしている。

コゴメヤナギ<小米柳>コゴメヤナギの雄花と思われる。

コゴメヤナギの雌花と思われる。
柳の開花時間は短く、暖かいと数日で咲き終わってしまう。

こちらはイヌコリヤナギ<犬行李柳>右は葉芽の虫えいで「柳のバラ」とも呼ばれる。
このあと五月頃には成熟して綿毛に包まれたゴマ粒のような実が風散する。


○頭の個体 □頭の個体
DSCN0652.jpg (6201 バイト) DSCN0654.jpg (13334 バイト)
DSCN06522.jpg (13645 バイト) DSCN06533.jpg (30610 バイト)

う〜ん。
解らん。
でも、ノコだろうな。