2002/09/22
tubasaさんと最後の灯火へ。
灯火採集は準備と設備などパワーが必要だ。
その割りに、ある意味では樹液採集よりもタイミングが難しい。
9月に入って採集者も激減して灯火のライバルも殆んどが、とうに店じまいしている。
今年はシーズン初めからKさんと材割りや下見を兼ねて
散策した場所が偶然にもtubasaさんが下見をしていた場所と重なった事から
当地へ赴く事も大変に多くなった。
この付近は○○○場所なのでシーズンの初めと終わりはここと
決めていた。その点はtubasaさんと見解が同じだったので
今回も日程を合わせて共同戦線を挑む。
tubasaさんのランプと混合でセットした。
灯火場所の周りは多少離れた場所に
ブナの原生林があって
樹相は悪くない。
川沿いは沢山のヤナギも見られる。
ブナの林を臨んで。
本番用のセットは別の場所にセットする。
高台に私がセットしてtubasaさんは少し低い場所でトライする。
セット完了後、結果はその時既に出ていた。
小型の昆虫が忘れ去られそうな夏を惜しんで乱舞している。
けれども、クワガタの姿は何も見えない。
ゴールデンタイムは凍えそうなくらいの寒さで駆け抜けて行く。
こちらのセットをtubasaさんにお願いして
先程の林道奥にtubasaさんのご子息に同行して頂き見に行く。
真っ暗な林道に野ウサギが横切って行った。
たまには鹿を見ることも・・。
今年は夏場から鹿、熊、狐、狸、テン、鼬、栗鼠、鼠、蝙蝠など
いろいろな動物に出会った。記憶を反芻する。
目的地は九折のような道路になっており
近づくまで灯火が眼に入らない。
クワガタからも見えにくいのか?
ようやく見えてきた。
おや?点滅して・・あ・・。
到着を待っていたかのようにしてガス欠のようだ。
懐中電灯を点けてtubasaさん2世と共に暗闇に身を投じた。
暗闇も二人でいると安心感がある。
辺りを確認しにくいので残りのガソリンを少量補充して
発電機を再スタートさせて灯火の回りを確認した。
カブト♀が2匹。蛾が多数。バッタ1匹。その他・・・・。
後は何もいない。
当然クワガタはいない。
コンコリートの淵の所もシートの下にも・・・。
本命セット場所から標高にして100Mほど高いのではないかと
思われるその場所は暗くて寒い。
発電機やコードに夜露が掛かっていた。
バタバタと片付けパート1。
林道を駆け下りる。
tubasaさんの待つ場所へ向かう途中でtubasaさん二世は
眠りに落ちた。
早速結果をtubasaさんに報告してご子息をtubasaさんの車へ引越し。
2世はそのままお休みになった。
本命のセットも残念ながら、その後も変化なしだった。
おまけに雨も落ちてきた。お互いのセットを急いで畳む。
tubasaさんのセットと合わせて3セットで乾杯、
完敗だ。
tubasaさんが少々落ち込んでいるかのように・・・。
しかし、納得の行った心境のようにも見えた。
今年のシーズン中、回数だけはやたら多かった私と
的確に的を得たtubasaさんと
お互いの健闘を祝して、今日の完敗に乾杯だ。
tubasaさん持参の地図に話は尽きない。
車の中で濡れた身体を温めながら遅くまで採集談義は続いた。
そこだけ来年のクワガタシーズンが近づいていた。