2002/08/28

20

立川のTさんから連絡を頂いて、採集の予定をうかがった。
Tさんは27日、28日と現地入りの予定との事でした。
天候はそこそこ良さそうで、こちらも都合を合わせてどちらかでお会いしたいと考えていた。
仕事をねじ伏せて、ギリギリの時間に現地入りした。
既に日が落ちてすっかり暗くなっている。駆け足でセットを開始した。
途中にもTさんから電話が入っており、昨日の結果で初の♂を出したとの話があり、
「途中でビールでも・・・。♂を祝って乾杯しましょう」との話だった。
途中の酒屋でビールを購入して山ほど氷を入れてもらった。


少し遅い時間に点灯を開始。時間がない上、明日も仕事なので
EU9での簡単なセットとした。

点灯から20分程度が経過してアカアシ♂が登場。
羽蟻はそこそこ集まるものの、甲虫の数は増えない。
カナブンが2匹、先程のアカアシがいるだけだ。
暫くして、アカアシ♀が飛来して瓢箪型の水銀灯を周回している。
そこにもう一匹小さい甲虫が飛んで来た。数回の周回の後に二匹ともポトリと落ちて
拾い上げようと近ずいて行くと、背中にスジが・・・・。
やったのか??
ス、スジだった。当然かなり小さくひょろ長い身体つきだった。
とりあえず、Tさんの様子を見にいく事にした。


移動して、Tさんの灯火場所に到着すると、別の人が奥で点灯していた。
Tさん依頼のビールをお渡しして、車を運転しなければいけないので
形だけ乾杯させて頂いた。強力なセットの前に沢山の虫たちが乱舞している。
昨日の成果など見せていただきながら暫しいろいろとお話する事が出来た。
Tさんも数年来採集を続けていらっしゃるが、♂の採集が難しいので年々セットに改良を
加えてバージョンアップをしている。灯火採集もやってみると奥が深い。


暫く話をしているとシートの上に大きな♀がひっくり返っていた。
Tさんが拾い上げてからヤラセで写真を撮らせていただいた。
45.5mmと、とても良型だった。


Tさんと暫く御話ししておよその帰りの時間を伺って、
ゴールデンタイムが終わってしまう前にセットの場所に戻ってみると、
またアカアシが飛んで着ていた。セットにシートを敷いていないので土が沢山付着している。
同じアカアシでも1年1化と2年1化なのか?大きさにはかなりの差が出ている。
当り前に目にする事だが実に不思議だ。

その後はめっきりクワガタの数が増えない。
徐々に気温が下がってきて、風が遠い山間から吹き込んできている。
そして場所柄、風が巻いている。右に左にセットが激しく揺れている。
tubasaさんから電話が入った。人気のない場所に、風と発電機と電話の向こうのtubasaさんの声だけが
聞こえている。
「どうですか??」
「採れません。今夜はダメですね」
Tさんの状況などをお伝えして電話を切った。


セットから少しはなれた位置で眺めているとポタと音がして近づくと
今度はコクワガタ♂がやってきた。これが小歯でもオオクワなら・・。などと
考えているうち締め切り時間が近づいて来た。そろそろ畳むか??
と、そこへ右端のリフレクターに向かって先程までとは向きが変わった風に逆らうように
一匹の甲虫が・・・。目の前を横切った。
ふわふわと、風に煽られて旋回している。
オオクワだ。広げた羽根の輝きは間違えない。
持っていたウーロン茶を放り出して飛んでいる個体を叩き落した。
「やった!!」小躍りして拾い上げてから写真を撮った。

オオクワガタ♀39mm

















時間もなくなってきたのでオオクワ飛来を感謝してすぐに片付けに入った。
再びtubasaさんから電話が入り様子を話した。


今夜の成果。

















Tさんのセット場所に再び訪問。
Tさんも明日は仕事なので、お邪魔した頃にはセットの片づけが
終わった時だった。
奥の場所で灯火をされていた群馬の写真屋ちゃんこと、
Iさんの灯火にやってきたオオクワガタ
の写真を撮らせていただいたので紹介させていただく。

立派な大歯。
















 


ところで、昨日27日、今日28日と恐ろしいまでのTさんの採集結果だが、
初日の♂が大歯でなかっただけで残念がっていらした。
そんな贅沢な話があっていいのか???初ゲットの♂ドアップそして全部ラインナップ!!
♂50・♀43・40・36・36・35・35 二日目♀45・33