2002/07/04
仕事を終えて福島の某有名ポイントへ
日中も蒸し暑くかなりの期待感があった。
別の日に撮影した現場周辺の画像。
ここは灯火でのオオクワ採集のメッカだ。
このところ全く結果を出せずに焦りの色が濃くなってきている。
採れてもいないのにいきなりの新規開拓も無謀だったか。
今日の条件で採れなきゃ、実は灯火セットに問題でもあるのでは???
こんな時はやはり基本に忠実に進めて見たい。
暗い中セットをに点火して多少風が吹いているので
セットを斜めにして、風上を狙ってスタートした。
外灯採集でも、風向きは重要なファクターだ。
場所によって一定の風向きの時だけオオクワガタが飛来する。
セットも当然オオクワガタが濃い場所で、濃い方向に向けたい。
10分もしないうちにスクリーン周りには夥しい蜻蛉などで覆われていく。
ミヤマ♀♀コクワ♂ノコ♂ミヤマ♂と順調な滑り出しを見せる。
9時を回って25頭を、10時を経過した時点で43頭を集めた。
やっぱり有名ポイントは虫が濃い。
けれど、
けれどである。
近くでやはり灯火をしている埼玉の方がオオクワ1♀他を持って遊びに来ていただいた。
数の上ではケンケンパのセットに軍配が上がるものの
オオクワは何故か来てくれない。
焦りが頭を持ち上げる。虫の飛びも一段落ついている。
「気温は悪くなさそうなんだけどな〜」
一人弱音を吐く。
明日は仕事だし、今日はいつまでもやっている訳にはいかない。
気分を変えて、近くの自販機などを見に出かけた。
このままダメでも10:30には片付けて退散しよう。眠る時間が無くなってしまう前に・・・。
近くの某有名自動販売機にも、外灯や看板にも、懐中電灯を携えて何人かの採集者が
回っていた。車に乗ったまま2周ほどしてミヤマ1♀を加えた。
見つけた瞬間にはオオクワ♀かと思ったりしたが
近づいて見るとそんなに甘いものではないと知る。
近いとはいえ発電機やセットが心配になってすぐに戻る事にした。
予定の時間まであと13分だ。
タイムリミットはおそらくオオクワガタの飛来を待ってくれない。
セットの上を周回していた小さい甲虫が落ちた。
向こう側には小さいミヤマのオスもいる。近づいて先ほど落ちた♀を確認する。
と、そこには待望のオオクワガタの姿が・・・。(涙)
感動のご対面!タイムリミットまで実に10分を切ったところだ。
「やった!」灯火での初ゲットの瞬間だ。
早速目的を果たしたところで
セットを片付けて先ほどの埼玉の方に挨拶をして帰路に就く。
最後にこの場所に写真のランプハウスを捨てていった馬鹿者がいたので
あえて掲載させていただく。
近郊のもっとオオクワガタの濃いポイントが灯火禁止となった経緯は灯火をやる者として
知らないはずは無いと思う。採集を行うものとして最低限度のマナーは守ってもらいたいものだ。
こんな物を村の人が見つければ、やがてこの場所も禁止されてしまうに違いないのだ。
吸ったタバコ、飲んだビン、缶、ペットボトルなど当然持ち帰るべきものだ。
小言であるが皆が真剣に考えるべき事だと思う。
(水銀灯が割れてしまったので放置していったに違いない。)