2002/05/04

数日前から5月5日南会津行きを約束していたKさんから予定変更の電話が掛かってきた。5月4日に前倒しになってKさんの「採れそうな予感」の話に盛り上がりながら予感のその場所を探してこれまでに行っていない場所に初挑戦してきました。に前回の教訓もあって、やっぱり同行者がいたほうが良いと4日に合わせたのでしたが、都合さえつけば連ちゃんシフトで5日も・・・。考えていたのでしたが。

現地入りすると標高が高い位置に青々したブナ林が見えて早速行ってみた。見回してガッカリで太いブナも僅かに混じっているが、どれも健康そのもの暫し清々しい空気を楽しんだ。以前からミズナラの朽木にクワガタが入っていない事が気になっていたので、確認の為一応見てみた。すると根際に堆積した赤枯れのフレークに大きなカブトムシの幼虫がザクザク出てきた。ワイルド物はやっぱり太い。今度は上のほうを削ってみたがクワガタの形跡は何も見つけることが出来なかった。やっぱりミズナラは好まないのか?芯の部分を除くと全体にどのミズナラも硬さが半端ではないのでクワガタも好まないのだろうか。

ミズナラの朽ちた巨木。ミズナラの根元には大きなカブチン幼虫が・・・。右の画像をマウスポイント
してみてください。














場所を換えてブナの立ち枯れを見つけて少し削って見るが今度は蟻の大群が一面を埋め尽くして、割り出し道具を伝って来て身体を齧られた。材としては良かったが、時々割ったところから黒い大きな物体が落ちて来て驚かされたが大きなゴキ○リだった。急な斜面である上、背の高い立ち枯れで上部には脚立も歯が立たないので手が出せなかった。

黒い体の中央が赤い蟻だが、強靭な歯で齧られると結構痛い。
マウスポイントしていただくとアリンコだらけの図になります。
アップでは解りにくいので
離れて撮ったのですが、黒いポチポチは全部蟻です。
首や手を数個所齧られたのですが
すぐにオオクワガタでも出ない限り我慢などできる代物ではアリませんでした。









蟻に追い返されて仕方無しに次の立ち枯れを探す。
所々にいろんな花が咲いており、目を楽しませてくれる。

 

直径2m以上のブナの巨木。踏み込んだ森の中に一際大きなブナの巨木が見えたので藪をかき分けて近寄ってみた。遠いとそのスケールが解らないし、近いと全体が写らない。風雪に耐えた巨木だけが持つ雰囲気が見て御解り頂けるだろうか?頂上付近の一部が立ち枯れていたが並みの脚立では絶対に歯が立たない。根元から一番近い枝でも有に3m以上はある。上には入っていそうなのだが諦めるしかない。違う木を探して歩いた。近くにはこれまた巨大なサルノコシカケを宿した木が生えていた。

続いて見つけた芯枯れのブナの立ち枯れでですが、中央の白っぽいい部分からでた食痕の先に3令後期のオオクワと思われる♀の黒くなった死骸を見つけ出しました。すぐにKさんを呼んで確認してもらったところオオクワには違いないとの判断でしたが不安定な脚立の上から死骸も深い枯葉の中に落としてしまい、写真に残ず残念な事をしました。
この立ち枯れは3m程度でしたが芯が朽ちて殆んどなくなっており、上部は下に落ちて枯葉似に埋もれており、雪ノ下になっていたと考えられます。残っていた食痕も古く、乾燥も進んでいること事などから判断して1年以上前に発生していたのではないかと思われます。
執拗に残りを削って見ましたが古い蛹室や食痕が見つかっただけでした。タイミング良く発生木にぶつかるのは、なかなか難しいことです。

雪渓に注意の図。















雪渓に見え隠れする立ち枯れとその上部が転がっているを発見して近づいてみました。右の雪渓を渡って近づきましたが実に恐ろしかったので紹介します。幅にすると雪渓は4mくらいでしたが下の部分が空洞になっているので渡るのには細心の注意が必要です。危険なのでお勧めしませんが太目の枝など差し込んで見て厚さの確認をして踏み出しました。命がけで行き着いて見たものの結果は何も見つかりませんでした。倒木部分も水分をかなり吸っている事から、暫く前に倒れていたものの様です。


ブナ林と杉林の狭間にカタクリの花やスミレが可憐に咲いていました。南会津では標高ごとに季節が目まぐるしく変わって行きます。それもまた楽しみの一つです。

たまに雨がパラついていましたが比較的暖かで湿気が多かったので付近の温度計は20度を上回っていました。このままなら外灯に虫が集まってもいいのではないかと思われるくらい暖かでした。しかし、夕方近くになって本格的に雨が降り出し最後に見つけたブナ林の中でびしょ濡れになり三度諦めるしかなくなってしまいました。何度か場所を換えてトライいましたが残念ながら今日も不明幼虫を2匹加えただけに終わりました。もう時期やってくる外灯シーズンの為に残った時間に下見をしながら帰りました。


2002/05/05番外編

もう始まっている外灯シーズン!

連休も終盤を迎えて、最後にもう一度南会津入を企んでいましたが、昨日さんざん酷使した右手が腱鞘炎状態になっていたので迷っていると、カミサンの勅命で子供たちをボーリングに連れて行くことになった。モニターにはパパの文字が入っているが2ゲーム中ボールを投げたのはたったの7回であとは娘たちが投げた。家族サービスから遠ざかっていた罰か?手も痛いので調度良かったが10年ぶりのボーリングなのでちょっとはやってもよかった。今日は暖かいを通り越して熱い状態。きっと今夜は虫も黙ってはいない!実家からの帰り道に外灯に寄り道をして来た。今のうちにカンを取り戻してシーズンに備えたいものだ。前から気になっていたR50近くの外灯で今年初の外灯採集をした。ひっくり返った大き目のコクワが見えて、やっぱりいたかと・・・。こうなるとどうしてもすぐには止められず、途中を寄り道しながら家路に着いたがそれ以上は発見できませんでした。

2002年外灯での初ゲット!コクワでした。