2001/07/20(金)
ケンケンパのクワガタシーズン中、絶好の日がやってきた。
シーズン半ばまで外灯採集は好成績でターニングポイントを迎えつつあった。このまま良いペースで行くはずだった???(いつも甘いことばかり考えている?いや理想の姿を描いているのでした)今夜も示し合わせて同行二人。友人MさんとKさんである。いろいろを想定して、車二台で出発して一路南会津へ。今回も標高の低い場所を中心に早速外灯を見て進む。
先日の電話では、宇都宮のtubasaさんが今夜は標高の高い場所で、奥様の友人とそのご家族といっしょに灯火をしているはずだ。後で灯火に伺う約束をしているので出来れば、本命のオオクワガタを携えて伺いたいものだ。ところが、現地は小雨が降っており、せっかくの新月も何処へやら?なのだ。それではと諦めてしまう訳ではなく、ポイントをくまなく探す。数箇所で、ポツリポツリとコクワガタやノコが取れた。よく寄っている販売機の周辺へ行ってみると、現地の中学生位の少年が近寄ってきて、「さっき、そこの販売機の前でオオクワガタの♂を捕まえてた人がいましたよ、けっこう大きかったみたいですよ」と教えてくれた。聞いてがっかりだ。あと少し早くここに来るべきだった。あきらめて、再び移動を開始。何時の間にか雨が止んでいる。
勢いに任せて、ポイントを2回ほど回った。三人とも幾分疲れが目立ってくる。福島でよくオオクワガタを採集しているショップのオーナーの話では、夜中の1時とか、2時に捕まえている話を聞いていると助手席のKさんが教えてくれた。まだまだ宵の口らしい。三度目の巡回に入って何時もの駐車場に立ち寄った。これまでにもオオクワガタを数回採っている場所だ。しかし、ケンケンパとしては今夜まだコクワガタとミヤマ合わせて9匹と、とても不本意な状態で半ば諦めていた。Mさんが一段下の駐車場へ降りていった。Kさんは少し暗めの外灯を確認しに行く。ケンケンパは一服モード!
Mさんが駐車場でミヤマか何かを見つけて帰ってきた。他には何も見つからなかった様子だった。そこへKさんが妙にニコニコしながらこちらに向かってくる。(??)
「これー」と右手を差し出した。
「そこの道路をあるってたよ」
友人Kさん採集南会津産オオクワ1♂(59mm)
やられた!オオクワガタのしかも♂だ。大きい!
いつも明るい外灯の方に虫が集中しているので、全く気にもしていなかったのだが、どうやら手前に落ちてから暗がりに歩いていく途中だったか?最初から暗めの外灯に飛んできたのか?
いずれにしろ、オオクワはそこにいたのだった。Kさんが満面の笑顔を見せる。
「悔しいけど、おめでとう!」二人とも脱帽である。
こうなると、いよいよやる気をなくしてしまったので幸せそうなKさんを乗せてtubasaさんの灯火を見に行くことにした。さすがにいい加減な時間になっており、tubasaさんのもとに到着すると既にお子さんたちは夢の中のようだ。tubasaさんと奥様と奥様のお友達とその旦那さんが乱舞する昆虫の中に盛り上がっていた。
tubasaさんの灯火でもその夜、雨の合間にオオクワのメスが飛来していた。さすがに凄まじい光量の灯火である。何度か拝見するうち、どんどんパワーアップしているようだ。オオクワガタにかける情熱が感じられるセットだ。おまけにご家族やご友人も参加されて、とても羨ましいほど仲の良いご夫婦なのだ。
雨の中での灯火セット。
(写真はtubasaさんからお借りしました)
tubasaさん採集の伊南村産オオクワガタ♀37mm
下山予定の私たちは、短い時間だったが採集情報を交換させていただき急いで栃木へ向かった。西那須野につく頃には夜明けが近づいていた。ケンケンパ的には成果無しだったがKさん目出度く初の♂ゲットだし、tubasaさんたちとお会いできたし、十分?適度な?疲労もあって満足!といったところでした。採れないのも醍醐味のうちなのだ。少し明るくなった空を見ながら、Mさんと「お疲れ様でした」とお別れ、次いでKさんともお別れして着くなり布団に潜り込んだ。(グ〜ゴ)