2001/07/14(土)
このところ暑さも厳しくなってクワガタシーズンもいよいよ本番となった感じだ。
仕事も目まぐるしく動きがあって、お山が呼んでいるのに出動できない。
週末の土曜日だが、休日にお客の都合もあって前日から運良く栃木方面へ。
こんなタイミングの仕事はツイテルに違いない。(結果はそうでもなかったが・・・。)
定刻までに仕事を終えていざ出勤?いや出動。
天候は良好。温度よし!湿度よし!体調万全!
どこかでやってる指差し確認ではないが、あとは運だけか?
今日はnet天気予報もNHKもついでにCSの天気予報も早朝にチェック済み。
朝からチャンス到来とばかりに意気込んでいた。
なんとなく今日は取れそうな気がする。
今年は6月の2夜連続ゲットで一気に運を使い果たしたかとも思っていたが宇都宮のtubasaさんに「ついている年は、どんどん採れる・・・。」との励ましの言葉を頂き、勇気付けられた。
それにしても恐ろしく確信に近い予感がしていた。(どうも思い込みが激しいようで・・・。)
いつものように、セーブオンの夕食を仕入れて給油、アクセル全開で南会津へ。
週末で車が多かったが、あっというまの1時間少々で現地に到着。
こんな外灯があって
到着早々にコクワ(マウスポイント)が歓迎してくれた。
まあまあのサイズの♂でした。
これまでの行動範囲ではまだ見落としているポイントがありそうな気がしていたので、今日は先日下調べした時に見つけておいたポイント3箇所を先に回って見ることにした。手始めに田んぼの中の外灯が2つあるポイントにいくことにした。車を止めてドアの外を見てみると、いきなり黒くて大きい甲虫が・・・。
飛んでいってしまったら大変だと思い懐中電灯も持たずに駆け寄った。
あいつだった。オオクワのほかにも夏休みシーズンのあわせてガムシが増えてくる。まったく人騒がせな輩だ。気おとり直して車から懐中電灯を持ってくる。街頭の周りは羽蟻が蛾が、ところ狭しと飛んでいる。
後になって考えると写真をとっておけば良かったのでが、理由はよく解らないがこの羽蟻が外灯近くに落ちたクワガタにびっしり付いている事がある。案の定ノコ♀とコクワ♂が羽蟻を背負って固まっていた。
回収後のツーショット。
はじめて探し出したポイントにクワガタがいると云うことだけでも嬉しい。
夜中に一人でこんな人気のない場所にいるだけで怪しいのだが、なんとなく自己満足でにっこりしていれば尚怪しいかな〜などと考えながらさらに探す。
少し離れた草の葉のところに大きめのガムシか?懐中電灯でしっかりと照らすとこちらを睨みつけている。
さらに近づいて見るとちょっと羽化不全気味の羽根だが間違いなくオオクワの♀である。
(マウスポイント)
オオクワ♀39mm
始めて見る野外の羽化不全。
ちょっとアップです。
二箇所目に立ち寄った場所で早くも1♀をゲット。時間もまだ8:30だ、今日はまだ他にも見つかるかもしれない。さらに新規開拓の外灯へ、奥に学校があり川沿いに一際明るい水銀灯群が見えてきた。そこだけで十数個はあるだろうか?期待に胸を膨らます。しかし、あたりにはあまり虫が飛んでいない。水銀灯も透明だし、明るさも十分なのに・・・。いろいろ考えたところで結論は出ないし、時間が勿体無いのですぐさま次の新天地へと移動した。すこし上のほうに堰があり発電設備がある場所に着く。ここは少しガスっている。川の温度のせいか?橋の欄干でコクワ♀、アカアシ♀を加えほかに見つからないので再度移動することにした。
一度ある事は二度あるかも知れない。などと考え、先ほどオオクワ♀を見つけた場所に行って見る。ところが外灯が点いていない。どうやらタイマー制御で消えてしまうのでは?時間は9:45おそらく9;30頃には消えてしまうのではないだろうか。でもまだまだ時間はある。明日は休みだし、明日中に家に戻ればいいのだから。
しかし、不思議なものだ。水銀灯は蛾や羽蟻、クワガタのほかにも人間まで沢山集めてしまう。云っている私もそうなのだが、いく所に行けば採集者の車が目立つ。4WDやらRVやっぱり多い。中にはオートバイの人も見かける。福島は地元の人か?(後になってこの人もtubasaさんの知り合いであることが解った。さすがに顔が広い・・・私は顔がでかい(〜〜+)・・・・・・・・・。)余談はともかく、他の採集者とのバッティングもあって数は採れないが、そ数箇所を回ってミヤマ♂ノコ♀などを加えた。
某有名ポイントにさしかかって対向車が走ってきた。採集者の誰もが思うことだと考えるが、私も「先を越されたかな・・・。」と思いながら一通りを見てみた。やはり何も見つからない。他に見つからないのでさっきの採集者と少し時間差をつけるつもりで車の方向転換をせずに道なりに一周して出ようと車を出した。なかなかうまくいかないものだ。
周囲は民家があるのであまりうるさく出来ないのでアクセルもアイドリングに近い状態でゆっくりと進んだ。もちろん通りの電柱など見落とさないほどゆっくりと走る。電柱には何もいない。車の入ってきたところに出ようとしたときヘッドライトの光束よりやや外側に何かイタヨウダ?地面ばかり気にして走っていると、よく小石やちょっとしたゴミまでクワガタに見えることがある。気のせいかと思いながらも念のため車を止めて確認しようと懐中電灯をもって今、車が通り過ぎたあたりを確認する。
「・・・・・。」
「・・・・。」
言葉にならない一種のパニック状態である。しっかりと左手に掴みあげてそいつを確認する。
そのまま今度は慌ててデジカメを取りに車へ戻る。
「やった」「ようやく、やった」
さっきまで規則正しく脈打っていた心臓がバクバクと音をたてた。
「口から心臓が飛び出る」などと云うがこの事だななどと思う。
左手の親指にそいつを絡ませて、震える指先を押さえながらようやく写真を撮った。
某有名ポイントのそば
11:45頃
慌てていたのでデジカメのケースがくっきり
オオクワにピントが合っていない。
クワガタのブリードは6年来になるがオオクワ採集を志して、初年度は成果なし、2年目で♀を得て3年目にしてようやくの♂ゲットだ。実に感動してしまった。まさか道路の隅っこを歩いていようとは・・・。
あらためて、採集場所に戻して撮影
落ち着いて撮影する結構デカイ。
依然として心臓バクバク・・・。
しかも大歯だ。
(マウスポイント)
今度は車の中でアップ
よく見るとダニが沢山ついている。
もひとつおまけに家に帰って
の一枚。
何度眺めてもいい。
それこそ何十匹も取っている
諸先輩方には笑われてしまうかもしれませんが
はじめては感動しきりです。
その後数箇所、工事現場やら某有名販売機前などを含めまだラッキーが続くかと何度か見てみましたがこの晩はそれきりでした。
本日の成果
写真の18匹の他
別のタッパーにコクワ・ノコ・アカアシなど全部で26匹でした。
こうして♂が取れてみると
去年に採集した新成虫が産卵してくれなかったので別産地と交配させてしまったのが
今更ながら惜しいと思える。