菌糸材

事前準備
1.原木(広葉樹なら樹種は何でも大丈夫です。庭木や街路樹の刈り込みの残材など)
 たわしなどで苔や汚れを落としてから水気を取っておきます。
2.ビニルまたはポリ袋
3.タイベストフィルター
4.セロテープなど
5.鋸、ノミ、チェーンソーなど

まずは原木の購入。地域によりホームセンターなどで購入できます。椎茸の植菌済みの場合も多いので植菌されていないものを購入しましょう。私の場合は栽培農家の方から1200mm程度の原木を300円/1本で分けて頂きました。保管場所や飼育ゲージの大きさに合わせて適当に切り分けます。この仕事が以外に大変で、鋸が切れないとタダ息が切れます。チェーンソーなど持っていれば簡単ですが、なれないと危険なのでホームセンターなどで購入する場合なら、そこにお願いして切り分けて貰ったほうがベストです。なるべく芯が少ない物を選んでおきたいところです。

 

切り分けと同時に、作業に余裕があれば樹皮の一部を取り除くことで菌糸の周りを良くすることができます。これまたチェーンソーなら簡単ですが・・・。一緒に足など切らないように注意です。幸い我が家には庭木のメンテ用にチェーンソーがあるので原木あたり3分でしたが鋸では??
切り込みがなくても菌糸は十分に回るので特に心配はありません。
市販の菌糸瓶・菌糸ブロックを崩して、あらかじめタイベストフィルターを4〜5cm角に切り、ビニール袋に穴を開けて通気を確保しておきます。市販の菌糸瓶やブロックを崩して適当に袋の下に敷いておきます。
この作業は省略することも出来ますが、カビなどの発生、その他の菌による失敗も起きる可能性があるので安全策になります。
崩した菌糸の上に切り分けた原木(生)を載せてさらに切り口の上にも菌糸を載せます。原木を煮沸したり、電子レンジでチン!したりする必要はありません。
先ほどの下に敷く作業と同じで、条件が揃えば全面に菌糸を載せる必要はないようですが、私のような初心者の場合はこの方法が安全だと思われます。
菌糸を載せたなら、ビニール袋を閉じます。フィルターを塞がないように注意しながら適当に折込ます。機密性が高い方が菌糸の伸びが良いので、なるべく空気を抜き取るようにします。
最後に梱包用のストレッチフィルムを巻き付けました。前の作業が終わったら下から順にフィルターの位置を確認しながら巻きつけていくと袋の底の菌糸がバラバラにならずに済みます。
ビニール袋に入れただけより早く菌糸が回るようなのでトライしてみようと思われた方は試して見てください。ただ、表面に菌糸が回る時間が早いだけかも知れません。
いきなりですが4ヶ月以上経過すると写真のように真っ白になってきます。手前は上の写真のコナラ材のその後です。
12月に植菌したブナ材は半年を経過してフィルター部分も含め全体が程よく白くなり始めています。ブナは道路に落ちていた折れ枝で折れ口に泥が付いていましたが、最終的には洗って使ってみたところ綺麗に菌糸が回っています。(マウスポイントで泥つきだった部分の拡大写真を表示)

この菌糸材の製作方法はこけまるさん、から作り方を伝授して頂きました。