徳川大坂城 東六甲採石場に関する公開要望書_2

2005年7月4日

要 望 書

兵庫県教育委員会事務局 文化財室長 松下信一 様

溪慈(keiji)

 兵庫県知事 井戸 敏三 様宛ての公開要望書に対する回答が、平成17年3月23日付けでありましたが、回答には、「要望の趣旨を件教育委員会から芦屋教育委員会にも伝えました」とあります。伝えるべきは趣旨ではなく、要望そのものであり、また趣旨だけを伝えて放置するのは職務怠慢 以外の何ものでもありません。

 また「なお、芦屋教育委員会は、発掘調査を行った資料等の公開のために報告書の刊行を計画し、現在その資料整理をしているとの報告を受けております」という回答から3ヶ月以上も経過しており、それ以前に2005年1月28日付けの「徳川大阪城東六甲採石場の保存を求める市民の会」による「芦屋市長あての要望書」への回答も同様のものと成っており、およそ7ヶ月経った今でも資料整理中で、経過報告すら無いことになります。その間にも業者によって破壊工事は進められ、6月30日現在すでに遺跡の低部は、石材の移動を含む多大な改変を受けているとの報告を得ております。それにも関わらず、いつまで資料整理を続けるのでしょうか? 要望を無視するのは何故なのでしょうか?

 文化財行政の職務怠慢によって、世界遺産級の遺跡は破壊される一方であるため、怒りをもって次のとおり要望いたします。

 1.発掘調査を行った資料等を、芦屋市民に限らず、全国的に公開し、余すところなく伝えるまでの間は、工事を中断するよう業者に指導していただきます。

 2.徳川大阪城東六甲採石場の改変は、安全、環境、省エネ、倫理その全てに反する時代に逆行した乱開発行為であるため、県や国が責任をもって即時凍結させるとともに徳川大阪城東六甲採石場の一帯は、徳川大阪城再建の舞台に思い馳せ、一帯の風景まで望める眺望史跡公園として保存・活用させるよう取り組んでいただきます。

 なお、本要望書は請願法に基づく要望とし、2005年7月9日迄に、本要望書に対する兵庫県教育委員会、および 兵庫県知事 井戸敏三 様のご対応についてご返答いただくことを求める公開要望書とさせて戴きます。

(公開Web Site: http://www7.plala.or.jp/keiji/request_2.htm )職務怠慢などで、誠意をもってご対応頂けない場合は、全国版のWeb掲示板等でも公開させて戴きますのでご了承ください。

以上

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