past news 2004
パラード・エレキテル 2004/12/1812月18日夜、恵比寿ガーデンホールで行われたライヴ・イベント『L'ULTIMO BACIO〜パラード・エレキテル』にSketch Showが出演した。昨年から今年にかけてのライヴ活動でほぼセットリストが定型化した感のあったSketch Showだが、この日は新曲や、高橋幸宏の1984年の楽曲「walking to the beat」にリアレンジを施して交えるなど、レパートリーを大胆に改変。細野はベースを手放さず、高橋幸宏は6曲でドラムを担当、さらに「turn turn」から「flakes」までは小山田圭吾の参加を得て、まるで3ピースのバンドであるかのように極めて生演奏度の高い内容になった。アンコールでは、同イベントに出演していた青木孝允(electronics)、半野喜弘((electronics)を加えた全員で、青木による「mars」のリミックス・バージョンを素材に、電子音と生楽器によるセッションを展開。とりわけ高橋のドラマーとしての力量を改めて誇示する刺激的な演奏で1時間を超えるステージを締めくくった。パーソネルは、細野(b, electronics, vo)、高橋幸宏(electronics, ds, mallet, vo)、権藤知彦(manipulation, euphonium)、黒川良一(VJ)、小山田圭吾(g,electronics)。セットリストは以下の通り。
01 ekot
02 turn turn
03 (新曲)
04 mars
05 scotoma
06 fly me to the river
07 do you want to marry me
08 supreme secret
09 walking to the beat
10 flakes
11 snow〜chronograph
E1 mars(remix)
雪花石膏・その3 2004/12/1412月14日夜、スペースシャワーTV『STUDIO GROWN』に、鈴木惣一朗と湯川潮音が生出演。11月28日に行われたWorld Standard結成20周年記念ライヴ・イベント『雪花石膏』の模様がVTRで流され、細野がゲストで加わった「stella」の一部も公開された。
雪花石膏・その2 2004/11/2811月28日、World Standard結成20周年記念ライヴ・イベント『雪花石膏』の二日目が代官山Uniceで開催された。World Standardのレパートリーは、若干の曲順変更があった他は前日と変わらず、パーソネルも変更なし。細野は21時半過ぎに、前日同様アンコール前のラスト・ナンバーで登場し、アコースティック・ギターを手に「stella」を歌った。この日は演奏前に細野が突然「半音下げて歌いたい」と提案しメンバーが慌てるハプニングもあったが、結局キーは下げずに演奏された。
神田智子、イノトモ、湯川潮音によるコーラスが消え入るように曲を締めくくった瞬間、満足げに頷く細野の姿が印象的だった。
雪花石膏 2004/11/2711月27日、World Standard結成20周年記念ライヴ・イベント『雪花石膏』の一日目が代官山Uniceで開催され、細野が大トリのスペシャル・ゲストとして、World Standardとともに「stella」を演奏した。パーソネルは、細野(vo,g)、鈴木惣一朗(g,cho)、ふくだげん(snare)、伊賀ワタル(wood.b)、桜井芳樹(banjo)、五十嵐ヒサタカ(mandolin)、高田蓮(st.g)、影山敏彦(g)、吉野友加(harp)、権藤知彦(euphonium)、山本哲也(kbd)、松本従子(accordion)、ハシモトカズマサ(mellotron)、徳沢青弦(vc)、末永千湖(vl)、森田文哉(hand saw)、神田智子(cho)、イノトモ(cho)、湯川潮音(cho)。
この日の細野は20時過ぎに会場入り。リハーサルなしで本番に臨んだ。MCでは、鈴木惣一朗に「来年は細野さんにソロを作ってほしい」とリクエストされ、「大滝詠一もまだ作らないからね。でもコツコツ考えてますよ」と答える一幕も。
World Standardは、4時間を超えるイベントのトリに登場。アルバム『雪花石膏』収録の「雪花石膏」「バラ色のボート」「陽のあたる街」に加え、デビュー当時からの代表曲「dandelion wine」や、「one homerun」「to know him is to love him」「kathy's song」といったカヴァー曲とともに、細野の「終りの季節」「lotus love」を愛情たっぷりに採り上げた。また、ボレロにのせたメンバー紹介は、さながら細野の横浜/同發新館でのコンベンション・ライヴ(1976年5月8日)の再現を思わせた。
イベント『雪花石膏』は11月28日にも行われ、細野の出演も決定している。(11月29日追記)
World Standard 20th Anniversary 2004/11/08World Standard=鈴木惣一朗をゲストに迎えた11月8日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』で、World Standardの結成20周年を記念するライヴ・イベント『雪花石膏』(11月27, 28日/代官山Unice)への細野の出演が発表された。番組終盤のライヴ告知の中で、細野自らが明らかにした。
HASライヴ音源 2004/11/0111月1日未明放送のJ-WAVE『Radio Sakamoto』で、10月10日の『sonarsound tokyo』におけるHuman Audio Spongeのライヴから「fly me to the river」「riot in lagos」の2曲がオンエアされた。
半野喜弘の次作に参加 2004/10/2510月25日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』に半野喜弘がゲスト出演し、番組中のトークで、半野の次回作に細野が参加することが発表された。半野によると、自身のキャリアの中でもかつてないほど日本のマーケットを意識した作品になる模様。
メゾン・ド・ヒミコ 2004/10/2010月19日、犬童一心監督の映画『メゾン・ド・ヒミコ』の製作発表が渋谷で行われ、同作の音楽を細野が担当することが明らかになった。ゲイ専門の老人ホームを舞台にした作品で、田中泯、オダギリジョー、柴咲コウらが出演。11月中旬に撮影を終え、2005年に公開予定。
ライヴ版「stella」放送 2004/10/1110月11日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』の番組中、9月19日に熊野で披露された「stella」のライヴ音源が放送された。「全部はイヤ」とのことで、途中から東榮一とのトークをオーバーラップさせながらの公開となった。
sonarsound tokyo 2004/10/1010月10日夜、Human Audio Sponge(Sketch Show+坂本龍一)が、2日間にわたる『sonarsound tokyo』のトリを務めた。6月のバルセロナ公演に比べてより生演奏の比重がアップしており、細野の「riot in lagos」でのベースも手数が増え、高橋幸宏は「supreme secret」「wonderful to me」で久々にシンバルを加えたドラムセット風のキットをプレイ。坂本龍一はほとんど全ての楽曲で原曲のアレンジに捕われないフレーズを加え、存在感を発揮した。中盤からはゲストの小山田圭吾が登場し、自在なギターワークで3人の演奏を盛り立てた。この日のパーソネルは、細野(electronics, b, mallet, vo)、高橋幸宏(electronics, ds, mallet, syn, vo)、坂本龍一(kbd, electronics)、権藤知彦(manipulation, euphonium)、小山田圭吾(g, electronics)、黒川良一(VJ)。セットリストは以下の通り。
また、9日夜から10日朝にかけてのイベント初日にも細野は会場に来訪。「laugh gas」が採り上げられたアトム・ハート(12月29日に「laugh gas」を含む『Acid -Evolution 1988-2003-』をDaisyworld Discsからリリース予定)とテイ・トウワのコラボレーション・ステージなどを観覧した。01 kokuritsu
02 attention tokyo
03 mars
04 flakes
05 scotoma
06 war & peace
07 fly me to the river
08 supreme secret
09 wonderful to me
10 riot in lagos
11 snow〜chronograph
E1 ekot
E2 pure jam
戦争と平和 2004/10/0510月4日深夜から5日未明にかけて放送されたTBSテレビ系の報道番組『News23』で、坂本龍一の「war & peace」日本語版完成披露が行われ、Sketch Showの二人がバッキング・メンバーとしてスタジオでの生演奏に参加した。細野はベースを担当し、随所に手弾きならではのアクセントの効いたフレーズを聴かせた。パーソネルは、坂本龍一(kbd, electronics)、細野(b)、高橋(mallet)、小山田圭吾(g)、ムーグ山本(turn table)。
番組終了時刻の異なる一部地域では、目玉であるはずのスタジオ・ライヴが一切放送されず、不満の声が噴出した。
おひらきまつり2004 2004/10/0210月2〜3日に行われた伊勢/猿田彦神社の『おひらきまつり』で、環太平洋モンゴロイド・ユニットが恒例の奉納演奏を行った。2日の野焼きまつりのメンバーは細野、雲龍、三上敏視、浜口茂外也、鳥居誠、皆川厚一、高遠彩子。細野は熊野での『森羅万唱』に続き、「ひねもす」でベース、「birthday song」「stella」ではギターとヴォーカルを担当した。MICABOXをフィーチャーした昨年は三上敏視に委ねたメンバー紹介も、今回は細野自らが行った。また、3日昼からは神社拝殿での奉納演奏も予定通り行われた。2日のセットリストは以下の通り。(11月29日曲名修正)
01 (即興)
02 思い草
03 birthday song
04 天平の笛/feat. 雲龍
05 ひねもす
06 stella
07 (即興)
for sonarsound tokyo 2004/09/2710月10日夜開催の『sonarsound tokyo』に出演するHuman Audio Sponge(Sketch Show+坂本龍一)は、今年6月のバルセロナ公演にはなかったレパートリーを採り上げ、楽器編成もマイナーチェンジしてステージに臨む模様。9月27日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』での東榮一の発言より。
森羅万唱 2004/09/199月19日、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録を記念するイベント『森羅万唱〜紀伊山地からの祈り』が和歌山県/本宮町で行われ、熊野本宮大社旧社地である大斎原での記念ステージを細野がプロデュースした。予定の19時より約10分早くスタートしたステージは、ガムラン・グループのシダ・カルヤの演奏に始まり、高野山声明の会とシダ・カルヤの共演が終了した19時40分ごろ、会場敷地の右側に位置する石祠の前で突如細野(ベンディール)と雲龍(能管)が演奏を開始(ステージを注視していた聴衆は虚をつかれる形に)。そのままステージ上の三上敏視がディジェリドゥで加わり、環太平洋モンゴロイド・ユニットの演奏へとつながっていった。ステージでの細野は、時にパーカッションを操りながら、ゲストのOKIをフィーチャーした2曲やMICABOXの「ひねもす」でベースを担当、また「birthday song」「stella」ではギターを手にヴォーカルも披露した。特に「stella」はCD『Loophole』のバージョンとは趣きの異なるアコースティックなアレンジに変貌しており、この日のレパートリー全10曲の中でも大きなハイライトとなった。
また細野は自己紹介の際、「ハイスクール・ララバイ」「風の谷のナウシカ」「天国のキッス」のサビの部分を口ずさみ、「そんな仕事をしながら、昔はテクノポップをやっていました」などと語った。
環太平洋モンゴロイド・ユニットのパーソネルは、細野(vo, g, b, perc)、雲龍(笛)、高遠彩子(vo, perc)、木津茂理(vo, 太鼓)、三上敏視(perc, organ, ディジェリドゥ)、皆川厚一(ガムラン)、鳥居誠(ガムラン)、浜口茂外也(perc)、OKI(vo, トンコリ)。当日の進行は以下の通り。(10月17日曲名修正)01 (雲龍+細野)
02 思い草/feat. 高遠彩子
03 susuriuka(willow bridge)/feat. OKI
04 kai kai as to/feat. OKI
05 天平の笛/feat. 雲龍
06 birthday song
07 ひねもす
08 越後松坂/feat. 木津茂理
09 stella
10 (with シダ・カルヤ)
Apple eNews Pro 2004/09/07アップルコンピュータが配信しているニューズレター、Apple eNews Proの9月7日号に、細野のインタビューが掲載されている。8月26日、Apple Store, Ginzaで行われたイベント終了後に収録されたもの。Apple eNewsの購読は下記URLで申し込める。
クッキーモンスターの歌 2004/09/04細野は現在、テレビ番組『セサミストリート』のキャラクター、クッキーモンスターの歌を制作している模様。リリースの予定等は不明。9月4日、東京自由大学の公開講座で細野が明らかにした。『セサミストリート』は今年春にNHK教育での放送を終えたが、10月からテレビ東京系での再開が予定されており、これに合わせての楽曲ではないかと推測される。
音楽・音霊 2004/09/049月4日午後、渋谷/國學院大学院友会館大ホールで、東京自由大学の公開講座『音楽・音霊〜響きの楽しさ』が開かれた。講師として招かれたのは細野と、笛奏者で環太平洋モンゴロイド・ユニットのメンバーでもある雲龍。二部構成の第一部では鎌田東二を進行役に、これまで広く知られることのなかった雲龍の経歴や細野との関わりが語られ、第二部では来場者からの質問を元に、細野と雲龍の対話形式でトークが進められた。愛用の笛を持参した雲龍は、第一部に3曲、第二部に1曲、即興の演奏を披露。うち、本来は笛ではないコアガラスを用いた演奏時には、細野も鳥の声を発するぬいぐるみ状のおもちゃと鈴を手に、会場内を歩き回るようにして参加し、雲龍が奏でる温かみのある音色を引き立てた。
なお細野は、毎月満月の時期に一度のペースで、雲龍の演奏をCDにまとめるべく作業中とのこと。
with Power Book 2004/08/268月26日夜、Apple Store, Ginza3階で、細野をゲストに迎えたスペシャル・イベントが催された。雑誌『Sound & Recording Magazine』が同会場で開催しているイベント・シリーズの第4弾で、レコーディングやライヴ、ラジオ番組制作等にアップル社製のコンピュータ・マッキントッシュを駆使している細野が、マッキントッシュを使いはじめたきっかけや現在に至る使用機材・ソフトを語り、さらにはデジタル・パフォーマーを用いた作業の実際をスクリーンに投影しながら解説する、といった内容だった。作業解説のサンプルに使われたトラックは、「atom walk」「scotoma」「quarter dream」やラジオ『Daisyworld』用に細野自らが編集した番組の断片など。子供のような好奇心でマニュアルを読まずにツールの扱いを体得するという細野の本能的・感覚的な音楽制作のあり方は、細野の手の内をマニュアル的に解こうとする主催者側の思惑を凌駕していた印象。その分、専門的なだけの講座にはならず、会場には終始笑いが絶えなかった。
SUMMER SONIC 2004/08/08Sketch Show出演の音楽フェス『SUMMER SONIC 2004』が2日間の日程を終了した。7日の大阪公演(Zepp OSAKA)に続き、8日の東京公演(幕張メッセ)でもSonic Stageのトリを務めたSketch Showは、予定の19時35分を少し過ぎて登場。約50分間の演奏を、細野(electronics, b, syn, mallet, vo)、高橋幸宏(electronics, mallet, syn, vo)、権藤知彦(manipulation, euphonium)の3人で行った(映像は黒川良一による素材が使用されたが、本人はストックホルム滞在中のため不参加)。細野のエレキベースが際立つ「supreme secret」、高橋幸宏の手数が圧倒的な「scotoma」など、細野の言う「身体性/肉体性」がラップトップ・スタイルの中で確実に比重を増している印象。また、坂本龍一不在のまま演奏された「riot in lagos」と、復活した「pure jam」が、レパートリーに新味を加えた。東京公演のセットリストは以下の通り。
01 kokuritsu
02 attention tokyo
03 mars
04 scotoma
05 flakes
06 fly me to the river
07 supreme secret
08 riot in lagos
09 snow〜chronograph
10 pure jam
E1 ekot
イギリスで新プロジェクト発動? 2004/08/02岡野弘幹(天空オーケストラ)、三上敏視(MICABOX)、細野によるイギリスでのライヴ・パフォーマンスの計画が進行している模様。3人での演奏になるのかなど詳細は不明だが、「お神楽をやってみようか」(細野)という話が出ているらしい。8月2日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』で細野が明らかにした。
麻田浩に寄す 2004/07/26キャラメル・ママとの未発表セッションを収録した麻田浩のCD『GOLDEN☆BEST GREETINGS FROM NASHVILLE + Singles & Rare Tracks』(8月4日リリース予定)に細野がコメントを寄せている。麻田が主宰するトムズ・キャビンのサイトで公開中。
また7月26日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』には、同CDのリリースに合わせて麻田がゲスト出演。麻田とは40年近い旧知の仲である細野は、1999年、ペティ・ブーカとの座談会に同席していた麻田に自らプロデュースを申し出るなど、かねてより麻田の音楽活動にラブコールを送っていたが、この日の放送でも改めて「手伝いますよ」とサポートを明言した。
紀伊山地からの祈り 2004/07/12三重・奈良・和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録を記念して9月19日に行われるイベント『森羅万唱〜紀伊山地からの祈り〜』の概要が発表になった。熊野本宮大社旧社地大斎原で同日夜開催される記念ステージを細野がプロデュース。環太平洋モンゴロイドユニットと、ガムラン・アンサンブルのシダカルヤが出演する。入場は無料だが、応募抽選による整理券が必要となる。申し込み等の詳細は下記参照。同ページには、イベントに寄せた細野のコメントも掲載されている。
@Barcelona 2004/06/28『Sonar Festival 2004』をフィーチャーした6月28日未明放送のJ-WAVE『Radio Sakamoto』に、Sketch Showがゲスト出演。Human Audio Spongeの公演翌日に番組パーソナリティの坂本龍一と行った「放談」と併せ、バルセロナでの記者会見の模様や、「Fly Me to The River」「Riot in Lagos」のライヴ音源が放送された。
なお、番組中の細野の発言によると、かねてから話のある『Sonar Festival Japan』の計画が、「今年の秋」(細野)開催を目指して進行中らしい。
confirmed repertory 2004/06/166月18日深夜(日本時間19日朝)に『Sonar Festival 2004』で演奏される予定のHuman Audio Sponge(Sketch Show+坂本龍一)のレパートリーがSonarのオフィシャルサイトで発表された。後半の坂本の楽曲3曲と、エンディングを飾る「Stella」が特に注目される。
previously unreleased 2004/06/146月14日未明放送の inter fm『Daisy Holiday』内で、細野の未発表音源集のリリースが公約された。細野が「未発表音源がたくさんある」ので「出したい」と自ら発言。これを受けた東榮一が「出しましょう」と後押ししたもの。東によればリリースは「年内中に」とのこと。
青木孝允に寄す 2004/06/12青木孝允が6月25日にリリースするニューアルバム『simply funk』に、細野がコメントを寄せている。青木自身のサイトの他、リリース元であるPROGRESSIVE FOrMのサイトでも読むことができる。
Berlin Electronic Modern 2004/05/305月30日夜、Sketch Show出演のライヴ・イベント『audio forma presents Berlin Electric Modern』が、青山/CAYでの東京公演で幕を開けた。STATICのあとを受けて21時20分ごろ登場したSketch Showのこの日のパーソネルは、細野(electronics, b, mallet, vo)、高橋幸宏(electronics, mallet, vo)、権藤知彦(manipulation, euphonium)、黒川良一(VJ)。新曲と思われるトラックやライヴ初披露となる「fly me to the river」がレパートリーに加わった他、細野が久々にエレキ・ベースを手にするなど、従来のラップトップスタイルを踏襲しつつ、『Sonar Festival 2004』に向けた変化を感じさせる内容だった。
セットリストは以下の通り。(6月3日追記)01 (新曲)
02 attention tokyo
03 mars
04 scotoma
05 flakes
06 fly me to the river
07 supreme secret
08 snow〜chronograph
09 ekot
Gentleman Take Polaroid 2004/05/245月24日夜、銀座/王子ホールで行われたコシミハルのサロン・コンサート『ロワイヤル・エプロン』に、細野が飛び入りで「出演」した。細野はコンサート中盤、抽選で選ばれた観客の1名をステージに上げ演者と一緒にポラロイド写真を撮るコーナーで、コシの「田舎から友達のカメラマンが来ているのでその人に撮ってもらいましょう」という紹介を受けて突如登場。普段着そのままと思しき出で立ちで「最近引きこもりなんです」などと語り、カメラマンを務めた。
モンゴロイド・ユニット、熊野へ 2004/05/24MICABOXの三上敏視と高遠彩子をゲストに迎えた5月24日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』で、環太平洋モンゴロイド・ユニットの演奏が9月に南紀・熊野で行われる予定が明らかになった(日程等詳細は不明)。細野は5月第2週に熊野を訪れているが、9月の演奏との関連は不明。
聖なる言の葉 2004/05/165月16日午後、目黒区のラウンジカオスで催されたイベント『BeGood Cafe vol.65〜聖なる言の葉』に細野がトーク・ゲストとして出演し、ネイティブ・アメリカンに代表される先住民文化の語り部とも言うべき翻訳家・作家の北山耕平と対談を行った。言葉を交わすのはほとんど初めてという両者だが、北山の訳書や著書の熱心な読者である細野は「会いたい人だった」と言い、一方の北山は、かつて『観光』などの仕事を通して日本の聖地に関心を寄せていた細野へのシンパシーを感じていたという。また、両者はともにカルロス・カスタネダの書物に多大な影響を受けており、共通するバック・ボーンの多さを感じさせる対話となった。対話中一貫して日本のネイティブ・スピリットの衰退を憂い、「僕らが語り、伝えていかなければならない」という北山の呼びかけに細野も同調。「今までは言っても仕方ないと感じていたが、最近は、言わなければ何も伝わらないと思っている」と語った。
なお、細野は6月19〜22日に富士山/朝霧高原で開催される『World Peace & Prayer Day 2004』に、北山ら多くの文化人・クリエイターとともに「呼びかけ人」として名を連ねているが、バルセロナでの『Sonar Festival 2004』出演後、間に合うようなら同イベントに参加したいとの意向を、トークの最後に明らかにした。
きき湯・春バージョン 2004/04/15細野が出演しているツムラの入浴剤『きき湯』のTV-CMが春仕様にリニューアルされた。パッケージを前面に打ち出した従来の映像素材はほぼそのままに、語りの一部が差し替えられたもの。「新発売」というフレーズが削られ、寒い季節だけの商品ではないことを訴求する表現になっている。
また、『きき湯』に連動した温泉科学プロジェクトのサイトでの連載企画「私のお風呂談義」も更新され、第8回の今回は細野が登場している。
夜と朝の間に 2004/04/094月9日夜から10日未明にかけて開催されたパーティ『Freedom Village vol.6』で、Sketch Showがラップトップスタイルでのライヴを行った。ライヴアクトのトップとして23時30分ごろ登場したSketch Showは、細野(electronics, vo)、高橋幸宏(mallet, vo, electronics)、権藤知彦(manipulation, euphonium)、黒川良一(VJ)という定番のパーソネルで、日付けをまたぎ0時過ぎまで演奏。2月25日の『Metamorphose』でのレパートリーをベースに、2003年のヨーロッパ遠征で好評だったという「supreme secret」が復活するなど、後半の選曲に改変が見られた。セットリストは以下の通り。
01 mars
02 attention tokyo
03 scotoma
04 flakes
05 atom walk
06 supreme secret
07 snow〜chronograph
08 ekot
Loophole in UK 2004/04/05Sketch Showのアルバム『Loophole』のUK盤がリリースされる模様。5月10日、Third-Earのディストリビューションにより、CDとアナログ盤が同時に発売予定となっている。日本盤と同内容かどうかは今のところ不明。(5月30日追記:特殊パッケージ仕様になるものの、内容は日本盤と同じとのことです)
Someday 2004/04/034月3日、丸の内/KENWOODショールームで行われたトーク・イベント『Pied Piper Days - ようこそ夢街カフェの指定席へ』第3回でシュガー・ベイブとティン・パン・アレーが取り上げられ、ホストの長門芳郎が、1976年5月8日の細野の横浜/同發新館でのライヴ(いわゆる『中華街ライヴ』)について「音は全曲分あるので、そのうちに..」と、今後の完全版発表があり得ることを臭わせた。『中華街ライヴ』は2000年に『HOSONO BOX』で一部がCD化されたが、未CD化分の曲も1976年当時にFM放送されており、完全版でのリリースが待たれている。
この日の『Pied Piper Days』は村松邦男と川村恭子がゲスト。キャラメル・ママ〜ティン・パン・アレー関連では、1974年6月30日の池袋/シアターグリーンでのステージから鈴木晶子(現・矢野顕子)のヴォーカルをフィーチャーした「相合傘」や、1976年3月14日にTBSテレビで放送された『セブンスター・ショー』(演出:久世光彦)の一部など、貴重な音源や映像も公開された。
氷山の一角 2004/03/313月31日に発売された『はっぴいえんどBOX』の同梱ブックレットには細野のロング・インタビューが掲載されているが、約1万2000字に及ぶこのインタビューはフル・バージョンの約8分の1程度の分量であることが明らかになった。インタビュアーを務めた岸野雄一が、同日、下北沢/モナ・レコードで行われた『はっぴいえんどBOX』発売記念トークショーに飛び入りで参加して明かしたもの。フル・バージョンが今後何らかの形で発表されるかどうかは不明だが、岸野は「(長時間のインタビューが)自分個人の体験でしかないというのはもったいない」と語った。
なおこのトークショーは、BOXの収録曲を聴きながら川勝正幸、湯浅学、高護らが制作のエピソードを語る形で進行したが、終盤には1972年8月25日名古屋勤労会館でのはっぴいえんどのライヴ音源から、BOXに未収録の「花いちもんめ」が特別に公開された。
ちょっと贅沢なビール 2004/03/293月下旬から放送中のサッポロビール『エビスビール』TV-CM「星空篇」のBGMで、細野がヴォーカルを披露している。エビスビールのCMは数年来にわたってBGMに映画『第三の男』のテーマ曲(作曲:アントン・カラス)をアレンジして使用。最近はムッシュかまやつ、研ナオコらによるヴォーカル・バージョンがシリーズ化しており、細野のバージョンはその最新作となる。CMは、通常のエビスビールとエビス<黒>それぞれに15秒と30秒がある。
永遠のモータウン 2004/03/26黄金期のモータウン・サウンドのバッキングを務めながら永らく陰の存在だったファンク・ブラザーズを追うドキュメンタリー映画『永遠のモータウン』(監督:ポール・ジャストマン)のオフィシャルサイトに、細野が寄せたコメントが掲載されている。細野は2月9日に渋谷シネカノンで行われた試写会で同作を観覧。以後inter fm『Daisy Holiday』の番組中、折に触れて映画とモータウン周辺の音楽について取り上げている。『永遠のモータウン』は5月から、渋谷シネ・アミューズ他で公開予定。
Freedom Village 2004/03/25エレクトロニック・ミュージック・イベントとして名高いメタモルフォーゼがオーガナイズするジャンルレス・パーティ『Freedom Village』のVol.6が、4月9日夜、ラフォーレミュージアム六本木で開催予定だが、メタモルフォーゼのサイトでSketch Showの出演が正式にアナウンスされた。当日は黒川良一がVJとして参加する。
No Music, No Life 2004/03/25細野と坂本龍一、高橋幸宏が登場するタワーレコード『No Music, No Life』キャンペーン広告展開が始まっている。坂本龍一のリクエストで実現したという今回の「共演」は、2月末、文京区千駄木の菊見せんべい総本店を皮切りに、文京区根津の根津神社、さらに借り切った都営バスの車内や某マッサージ治療院で撮影が行われたもの。配布中のタワーレコードのフリーペーパー『bounce』4月号には、撮影のメイキングも掲載されている。
2004年初ライヴ 2004/02/252月25日夜、青山/スパイラル・ガーデンで催されたプジョー307ccのデビュー・イベント『Metamorphose』にSketch Showが出演、吉岡徳仁が手掛けたLEDオブジェをバックにライヴを行った。会場奥に設置されたブースにSketch Showが登場したのは20時50分ごろで、ライヴ初披露となる『LOOPHOLE』収録曲を含めて約30分の演奏だった。パーソネルは、細野(electronics, vo)、高橋幸宏(mallet, vo, electronics)、権藤知彦(manipulation)、黒川良一(VJ)。セットリストは以下の通り。
01 mars
02 attention tokyo
03 scotoma
04 flakes
05 reform
06 plankton
07 snow〜chronograph
夢日記 2004/02/192月19日、DWWWの細野のコラムQuiet Voiceが久しぶりに更新された。『夢〜それはドリーム‥』と題し、細野が実際に見た夢の内容が紹介されている。
Metamorphose 2004/02/12プジョーのニューモデル「307cc」の日本デビューを記念したイベント『Metamorphose』が2月25日夜に青山/スパイラル・ガーデンで開催され、Sketch Showがライヴを行う予定。当日の会場には空間デザインを担当する吉岡徳仁のオブジェ(全長22m)が置かれ、音に合わせて光を放つという。なお、このイベントには招待者しか参加できない模様。
World Peace Music Awards 辞退 2004/01/271月27日夜、DWWWのbbsに東榮一の書き込みがあり、ベトナムで6月19日に開催が予定されている『World Peace Music Awards 2004』への細野の不参加が発表された。同イベントの公式サイトに昨年から招待アーティストとして細野の名前が挙がっていたが、既にSketch Showとして参加を表明しているバルセロナでの『Sonar Festival 2004』と日程が重なるため、出演を疑問視する声が上がっていた。
また、東はこの日の書き込みで、PROGRESSIVE FOrMのミックスCDへの細野の参加や、Sketch Showのリミックス・アルバム制作といった新情報を明らかにしている。
準備開始 2004/01/051月5日未明放送のinter fm『Daisy Holiday』によると、細野はソロ作の制作準備を始めた模様。「自分の部屋で録りたい」との発言もあり、今後の展開が注目される。
新春放談 2004/01/011月1日未明のJ-WAVEの特別番組『行く都市、来る都市』第二部に、細野と坂本龍一、高橋幸宏が出演、番組中4回にわたって、3人による「新春放談」が放送された。2001年のSketch Show結成以来、ことあるごとに実現してきた3人のコラボレーションは、2004年も継続しそうな気配が濃厚。番組では、細野、坂本のノートパソコン上のサウンドファイルと、高橋のフェイバリットCDを素材に、即興のミックスも披露された。