塩原廉(しおばら れん 1996/4/14〜)
1996年当時、歌舞劇団 田楽座在籍中の塩原良(現・和太鼓奏者)と塩原弘子の長男として駒ケ根市に生まれる。
出生後、ダウン症と判明。幸い心臓疾患はなく小学校5年生まで伊那市立富県小学校に在学。その後、伊那養護学校に転校。幼い頃から絵を描くことが好きで、第35回上伊那小中学校特別支援学級,養護学校児童生徒作品展、平成20年度上伊那中部児童生徒巡回展覧会にて受賞。
2010年、長野県・辰野美術館にて開催していた障害者による作品展「創造の王国」出展。多くの出品作品の中から信号機のイラスト作品「ぼくのシグナル」が選抜された。幼い頃より信号機に魅了され現在まで描いた信号機のイラストは一千点にも及ぶ。
アウトサイダーアート展
塩原廉「僕のシグナル」に寄せて
アウトサイダーアート(美術教育を受けていない者・精神障害者アートなどの総称)
アウトサイダーアートでまず思い浮かぶのは個人的にヘンリー・ダーガーだ。ヘンリー・ダーガーは自己の夢の世界を構築するためだけに描いていた。死後発見された膨大な量の作品を誰に観せることなく死んでいった。
ダウン症として生を受けた塩原廉も同じように他者の視点を考慮せず、幼い頃より信号機のみを描き続けている。何故、信号機なのか?そこに理屈や作為、理由はない。私も信号機マニアなのだが、何故惹かれるのかと答えるすべが見つからない。ただ好きなのだ。塩原廉の作品からも、そんな想いが伝わり共感させられる。そして、描くことによって自己表現の信号を送り続けている。
こう言ったアウトサイダー作品を突き付けられると、本来のアートの在り方、本質を自分自身に問わずにはいられない。 metro Gallery
メトロギャラリー飯田では塩原廉アウトサイダーアート展「ぼくのシグナル」を開催しています。日本一に輝いた和太鼓奏者・塩原良の長男・出生後ダウン症と判明。一千点にも及ぶ信号機のイラストとオブジェの中から選りすぐりの21作品を展示しています。お気軽にお立ち寄り下さい。
Copyright 2013 karaokeCity Metropolis. All Rights Reserved