私は陶を素材に人体を制作し、うつわを人体の似姿と捉えている。
人体の内部にはぎっしりと臓器が詰まっているが、私たちがまず確認するのは、人体の表層、即ち皮膚やその形である。
うつわもまた同様に、
そのものの表面のフォルムや質感によって評価されるだろう。
一方、人間はその生が始まる段階においては母親の胎内で育ち、
生を終えた段階においては自らの身体が骨壷に納められて土に還されるように、
一生はうつわに包摂されているといっても良いだろう。
うつわ=人体の表層性に着目し、内側の不可視性がもたらす想像力を形にする。
福島かほり
Kaori Fukushima Ceramic Works and Drawing Exhibition
メトロギャラリー飯田では、器としての陶芸ではなく、“うつわ”としての人体を創造するアーティスト・福島かほり 陶芸・素描展「Anacatesthesia」を開催しています。陶芸という枠を超えた人体陶芸作品7点、立体のための素描6点、計13点を展示しています。お気軽にお越し下さい。 |
長野県飯田市知久町2-1
メトロポリス1F
Tel 0265-52-3719
メトロギャラリー飯田
2015/07/01~09/03
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