寒い冬の夜、家に帰る途中

偶然聞こえた、黒色のネコと薄茶色のネコのおしゃべり

黒ネコ「旅の途中に出会ったネコに聞いた話なんだけど、
あるところにネコが自由に暮らせる街があるんだって」

「その街に住むネコは、昼間ぼくたちと同じように人間と暮らすのだけど、
夜は……」

「うしろ足2本で歩いて好きなところへでかけるんだって」

「おしゃれしたり、自転車に乗って遠くへでかけたり、」

「カフェでお茶したりするんだって!」

「好きなものをたくさん買えるデパートもあるんだって!!
ねぇ、その街に行こうよ」

茶ネコ「でも……家の外は車が走っているからあぶないって、人間は言ってるよ」

黒ネコ「大丈夫。夜は人間が眠っているから、
車は走っていなくて、街じゅう、ネコ天国だって!」

「花火が打ち上げられたって人間は起きないんだって。」

「だから、お酒を飲んで大声で騒ぐのも、もちろんOKなんだって!」

茶ネコ「楽しそうだね〜。私も行きたくなっちゃった!」

そんな楽しい話の途中だったけど、雪が降ってきたので家に帰ることにした。

次の日の朝、きのうのネコたちを川べりで見かけた。

船にのってあの街に行こうとしているのかな……