このレポートは、2001年8月に行われた「第16回食と健康を考えるシンポジウム」において「真鍋 譲 耳原総合病院小児科部長」の講演を聞き、内容をメモしたもの。誤りがあれば、それは聞き違いなので、ご指摘願いたい。また、このメモに関して問題点などがあればご連絡ください。
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気管支喘息・ジンマシン・アレルギー性鼻炎・結膜炎・アトピー性皮膚炎など
一言でいってレイチェル・カーソンの「沈黙の春」、有吉佐和子の「複合汚染」そのもの。
主に問題になっているのは一般にアトピーと呼ばれるタイプのアレルギーで、これらは卵白やダニなどに対する特異IgE抗体が関係するI型アレルギーによって引き起こされる。
原因の1つは遺伝。
しかし遺伝がなくても症状が出る。遺伝だけでなくIgEを作る能力が環境の影響を受ける。
道路沿いの人に多い → ディーゼルの排ガスがアレルギーを促進している。
輸入が増加した → ポストハーベスト農薬が小麦アレルギーを促進している。
皮膚科と小児科とは見解が違っていたが、血液検査が出始めて“食物に原因”がはっきりした。
厳密にはじめて徐々に緩めていく。
症状が出ないレベルで十分。
仮性アレルギーに注意(セロトニン、チラニン、ヒスタミンを吹くんだ食物。チーズ、イワシ、ソーセージなど)。
食品添加物や残留農薬に注意(腸を傷つけ、消化吸収を妨げ、アレルゲンを入らせてしまう)。
母乳では母親も除去が必要。
栄養のバランスに留意。
ペットは飼わない。ダニ(布団の中に10万〜100万匹いる)を少なく。
カンジダ陽性。パン、キノコ注意。
黄色ブドウ状球菌感染を伴うトビヒに注意。
湿疹から、鼻炎・喘息・結膜炎などになっていく・・・アレルギーマーチ。
抗アレルギー剤、効ヒスタミン剤、外用薬、スキンケア。湿疹中心の重症者でもよくなっていく。
検査がよくなくても症状が出ない子もいるし、逆に症状があるが検査では出ないこともある。(1歳くらいまでは検査と症状に相関性あり)
原因は、
が考えられる。
対策は、
花粉症+皮膚が悪くなる → ジンマシンが増える(ストレスが影響)。
花粉症+果物+ゴム手袋 → のどがはれる(外国で多い)。
生徒たちにもアレルギーは多い。現代病ともいえるアレルギーの最新情報は、たいへん勉強になった。生活全体が危険な環境にあることを再確認した。
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