「情報A」 教科書の感想(メモ)その3

感想

 

 

本文約130ページ。全ページカラー。用語解説はない。なお、本文中の専門用語は少なめであり、必要な補足は用語が出現するページの欄外に書かれることが多い。専門用語をうまく絞り込んである点について、私は非常に好ましいと思う。しかし、他の教科書に比べて、用語に無頓着な点も見受けられた。例えば、拡張子という言葉は本文を補足する表に堂々と書かれていながら、どこにも説明されていないなど。

 

この教科書も、文部省告示高等学校学習指導要領(平成11年3月)p142とほぼ同じ構成で編集されているが、導入が非常に丁寧である。すなわち、中学校からの継承を意識してか、情報社会に関する章を第1章として付け加えている。さらに、情報を活用するための工夫と情報機器の章(第2章)のはじめにも、身近な情報機器を検証してみる節がある。これらはこの教科書の大きな特徴であろう。

 


第1章は、情報社会に生きるわたしたちとなっている。この教科書会社が便宜を図った章という印象だ。情報の進歩を生徒の生育暦と対比させ、うまく興味とやる気を引き出そうとしているプロローグとともに、「情報」の授業に対して知的好奇心をあおる効果が大いに期待できる。中学校の「技術・家庭」などで扱った情報に関する内容と高校の「情報」を結ぶ意味でも効果的かもしれない。授業では、さらりと流せばいいと思われる。コンピュータやネットワークの技術そのものではなく、情報社会に目を向けさせる記述となっている。

本文の記述は、平易な表現でわかりやすい。各節のはじめに数行(3行程度)で学習する内容が示してあり、わかりやすい配慮だと思う。私は日ごろ、このような配慮は、行き先を告げてバスに乗せるか告げずに乗せるかというくらい、乗せられる(授業を受ける)者にとっては大きな違いがあると思っている。学習内容を短くはっきりと述べ、興味深い導入から授業が始められるように工夫された教科書は、使いやすいはずである。私はこの教科書を、そのような第一印象をもって読み進むことになった。

 


第2章は情報を活用するための工夫と情報機器。章のタイトルの下に、生徒にわかりやすい副題があり、好印象である。情報機器の役割、問題解決の工夫、情報伝達の工夫を扱う3つの節からなる。

課題が次々と現れる形式で、本文は少ない。課題を実習したあとに本文を読めば、それが実習結果とうまくマッチする記述となっている。教室の中では、教師が淡々と進めるのではなく、問いかけをしたり、ノートを整理させたり、考えさせながら進む授業が思い浮かぶ。コンピュータを使うだけでなく、実習や生徒の活動を常に意識した編集である。

 

第1節で情報機器を知ろうという内容から始まり、ポスター製作を目的としてDTPに近いワープロの活用例、レポート作成という表計算ソフトの活用例、電子メールの例、ブラウザの例などが簡潔な説明(要点)とともに表れ、ソフトの特徴や役割が短時間でつかみやすい。

この節も第1章と同じく、授業においては、中学校の復習、中学校格差の解消という意味を持つかもしれない。そうでなくても情報Aで使わなければならないソフトウェア等の大まかな使用目的(役割)がわかるものであり、好ましいと思う。

 

第2節では、問題解決についてまず5段階の流れが示され、段階ごとに説明を繰り広げる。例は豊富だが、情報をいかに活用するかという目的に向かって一直線の編集なので、似た編集の「私が読んだ情報A教科書その2」に比べると見通しはよい。また、例は日常的な話題が多く、違和感がない。

しかし、挿絵や例、欄外の図など、小さな文字による説明は多すぎる感じ。イラストを整理して、もう少し余裕(余白)の多い組み方が見やすいのではないだろうか。じっくりと読んでいくと、高校生にとって非常に現実的でわかりやすい例が多いだけに、イラストと説明とのバランスや字の大きさが残念である。

問題解決の1つ1つの段階について、具体的に抑えるべき点が示されており非常にわかりやすい。実習を行っている感覚で、生徒とコミュニケーションを図りながら授業を進めていくことができる。そして、最後(情報伝達の工夫のあと)にこの知識を生かした実習が待っているというのも非常に好感が持てる。

コラムに和文タイプライタと日本語ワープロの話題がある。小さなことだが、和文タイプライタ等の大きめの写真が必要ではないか。生徒はワープロ専用機さえ知っていないかもしれない。和文タイプライタがどんなものかわかっているかどうかで、このコラムの効果は全然違ったものになるだろう。

問題解決については、パソコンなしの実習で、あたかもソフトウェアを効果的に使ったかのように進み、単元の目標をうまく達成している。「私が読んだ情報A教科書その1」は非常に少ない記述で終えていた。「情報A教科書その2」はやや強引に表計算ソフトウェアの話に誘導していた。この教科書では、非常に丁寧である上に、「教科書その1」のように流れもわかりやすい。しかも、自然にソフトウェアの特徴と目的にかなった使用方法を説明してしまっている。味がある。

 

≪教科書を再び読み返しているのだが、2回目の場合、同じ単元ばかりを順番に読んでいくのもよかったかも知れない。ただ、教科書全体の印象をつかむには、一気に最初から最後まで読むほうがいいのだが。≫

 

第3節で情報伝達の工夫。生徒が日常よく経験しそうな話題を提供してコミュニケーションに対する意識を高めたあとに、様々な情報伝達手段を紹介し、次に生徒に論理的な思考を要求して作業を通して情報伝達に必要な要素やその場に応じた手段を見つけさせようとしている。ことを促している。「知識を提供するというよりも、うまく生徒を導く」というイメージの編集である。

第1章でも述べたが、挿絵や問いに、実習用の表(例示となる部分以外が空白のもの)が多く、実習(作業)をしながら要点を理解していけるようになっており、私は非常に良い形式だと思う。

情報の伝達手段を学習したあと、伝えたい情報を効果的に表現する実習に移る。コンピュータを使った始めての実習として、プレゼンテーションを行うことになる。適切な情報伝達手段の学習をすでにしており、さらに伝えたい情報を的確に表現する工夫の説明(全体構成の要点)があり、次の段階としてフォントや文字の大きさの話(画面構成)に進む。全体を見たあとに細部を点検していくように流れていくのでわかりやすく、細かい説明もまとまった印象を受けた。「教科書その2」で似た内容の編集に関して違和感を感じたのであったが、今回は全くそのようなことはなかった。

Webページで資料を提示することについてもほんの少し記述があったが、「教科書その2」とは異なり、情報を伝える場合となっており、しかもプレゼンテーションの場合との決定的な違いを「画面のみで情報を提示しなければならない」としっかりと述べた上で説明している。見事に違いを述べており、わかりやすい。

 

メールによる情報伝達は、第1節で簡単に触れているだけである。「情報の発信」を扱う第3章でやや具体的に扱われており、「教科書その1」よりは詳しく「教科書その2」ほどでもないという扱い方であった。わかりやすい編集だと思うが、メールが情報社会で果たす役割の大きさと教科書全体の構成を比べてみると、もう少し比重があってもよかったと思う。

 

演習問題は、生徒にうまくイメージを与え、想像力や創造力を働かせやすい工夫がなされている。教科書では、コンピュータの操作をまったく前面に出さないが、パソコンを用いた実習でうまく使えそうな課題を選んである。

個人的には、ここで問題解決の実習をさせ、プレゼンテーションさせたいと思った。プレゼンテーションソフトの操作方法は、生徒の実情を見ながら適切な副教材を与える必要があろう。

 


第3章は、情報の効果的な活用。2ページにわたり、章全体の学習内容と学習の流れが示してある。生徒にとってもわかりやすく、見通しがよく、いいことだと思う。

 

第1節は、情報の検索と収集を扱う。まず、図書館、CD-ROM(百科事典)の例が示され、実習の中心はインターネットである。オーソドックスな編集で、検索エンジンは2種類。AND OR NOT検索について簡潔に述べられており、さらに、情報検索後のファイル(情報)の整理まで言及してあり卒がないが、ファイル整理はもう少し丁寧な説明が欲しかった。つまり、パソコンを使ったインターネットの話題なのだから、閲覧したWebページのデータはどう扱えばいいかを、パソコンをもっと意識させて説明しなければ、実践的ではないと思った。

 

第2節は情報の共有と発信。まず自然な流れとして、前節で収集した情報(データ)を大勢で使うという意味の共有、すなわちネットワークの説明がある。

次に情報を共有する際の決まりごととして、コード体系、通信プロトコル、ファイル形式、HTML等が型どおりに説明されており、他の章と同様、教師の説明を前提とした編集になっているが、中身が一般的には見えにくい部分だけに、もう一工夫して欲しいという印象であった。

専門用語がついつい多めになるこの単元で、この教科書は専門用語に無頓着な面も気になった。TCP/IPプロトコルでは、TCP/IPの意味も読み方も説明しない。ファイル形式の説明では、何の説明もなしに拡張子、リッチテキストということばがある。

しかし、コード体系の説明で、「一つひとつの文字に2進数を割り当てて符号化するが、それは読みにくいので16進数で表す」という表現で16進数の必要性を押さえている等、この教科書は、一貫して目的や必要性などを論理的に説明している点はよい印象である。

決まりごとの説明の最後に、ひそかに(これは私の印象だが)Webページの1ページ目を作るという実習がおかれている。Webページを作っていくというのは比較的大掛かりなことなので、もっと目立つ形で実習を取り上げてもいいのではないだろうか。

決まりごとを理解した次の段階として、情報を共有する工夫の単元では、まずデータの圧縮を扱う。可逆方式、非可逆方式の説明とそれぞれの使われる場面の説明があり、11種類もの圧縮ファイルをまとめた表がある。これらはよく使われるファイル形式であり、Webページ作成実習では避けられないものも含まれている。しかし、どのファイル形式が非可逆なのかまったく記述されていない。表の中に記述するべきだと思う。また、ひそかにデータ圧縮の実習が載せられていた。

続いてリンクという機能の特徴の説明があり、やはりひそかにWebページの2ページ目を作り先に作ったページとリンクさせるという実習がある。

この第3章は、Webページを作る実習が大きな役割を持つ。情報収集の方法や、共有と発信の仕組みを知った後、Webページを作ることが知識の定着になり、その評価や改善が、次のルールやマナーにつながるはずである。しかし、この章では、第2章までは気にならなかった問いや練習問題に不十分さを感じた。情報の発信としてのWWWページの公開や電子メールでの情報のやり取りも、一貫してコンピュータ操作を省いているため、理屈は論理的に一から系統立てて理解しやすいが、例えばパソコンを使わないと作ることができないWWWページを一から組み立てる技術は養うことができない。ページを作るという作業を取り上げる部分が教科書にあってもいいのではないだろうか。副教材や教師の裁量にまかせ、教科書では徹底的に簡潔にしようということかもしれないが、WWWページを作り上げる過程を具体的に見通すことができない。

電子メールについては、2ページだけ記述がある。これも簡潔だが不十分ではないだろうか。電子メールこそ、注意点や問題点を図式化すべきではなかったか。例えば「大きな添付ファイルは送らないなど、受信する側の迷惑を考えて使う必要がある」という本文はあっさりしすぎていて、ぴんと来ない。メールのモラルについて触れている次節のページを参照できるようにしておくだけでもいいのだが、大きな添付ファイルを具体化したり、この段階で受信する側の迷惑を列挙するような問いを作るなり、図や表としてヒントを示すなり、工夫が欲しい気がする。

 

第3節の情報活用のルールやモラルに関する内容は、非常に詳しい。プライバシー、パスワード、著作権等について丁寧に説明されている。また、例が身近である点が、難しい内容をわかりやすくしている。情報の信頼性に関する部分もおおむね同じようにわかりやすい印象だった。電子メールのマナーに関する表は、とってつけたような感じである。問いでメールについて触れていることが救いであるが、教科書全体でメールの扱いをもう少し工夫し、うまく処理して欲しい気がする。メールは日常生活に溶け込んでおり、特に高校生はよく使用している点を考えると、実習を絡めてじっくりとルールやモラルについて取り組む必要があると思う。

 


第4章は、マルチメディアについて。

最初に2ページ割いて大まかな学習内容を示されており、私は好ましいと思う。

 

第1節は情報を収集する道具の説明から始まり、静止画・動画・音楽と順に説明する点は流れが自然。記述も読みやすく、「私には」非常にわかりやすい。しかし、パソコンやソフトウェアと疎遠なものにとっては、まだまだ不親切である。本文を補足する図や写真は倍増させてもいいくらいだ。スキャナに関するコラムのパソコン画面コピーは小さすぎて補足としての意味を成さない。他にも小さすぎる図が多い。

情報機器等を写真ではなくイラストで紹介している点も気になる。目的があってのことかもしれないが、私は写真のほうがよいと思う。この教科書は、全体的にイラストが多く、写真が少ない。高校生対象なら、イラストで抽象化するよりも、実物を(写真で)見せる方がいい場面は多いと思う。同じ観点で、(教科書全体を通して)男女の顔のイラストはもっと減らしても大丈夫であろう。

この節では、情報機器が必要な実習がたくさんちりばめられているが、レベルが高い内容や設備上無理な学校が多いと思われる内容も多い。授業ではかなりの工夫をしなければならないだろう。

 

第2節は情報の統合的な処理を扱う。第4章では、第2章、第3章よりも細かく段階を踏んで、もう一度プレゼンテーション又はWebページを作成するという実践である。企画書作りの基本を学び、情報を収集し、収集したデータを整理し、分析・加工し、素材を集め、情報を統合した作品を作り上げる。情報の整理として、今までも挿絵で出ていた表計算ソフトも実習例で使用されるが、今回の実習で使うには、あらかじめ表計算ソフトの操作実習が必要であろう。

プレゼンテーションとWWWページの作成過程に関する記述は単純すぎる。それぞれ2ページしかなく、最後の演習で各自が設定したテーマで作品を作り上げるようになるには、本文を記述したり、素材を貼り付けたりといった一つひとつの操作を示す必要がある。この2ページでは不足である。

この単元は、ハードやソフトを使うことが目的なので、もう少しソフトウェアの特徴や使い方に立ち入ってもいい気がする。

 

生徒から見れば、最終的な実習に対して、新鮮さが感じられないかもしれない。なぜなら、第2章、3章で使ったプレゼンテーション又はWebページ作成ソフトを使った作品作りであるから。また、追求する課題が難しくなり、戸惑うかもしれない。表計算ソフトとの連携や紹介された他のソフトとの連携を、もっと実践的(現実的)に扱った方がいいのではないだろうか。つまり、教科書は、問題を見つけ、解決し、それを統合的に表現させるという目的をきちっと踏まえており、非常にわかりやすいし、私が教えたいと思っている内容とも一致しているのであるが、あまりストレートすぎると、生徒によってはその最終目標をうまく受け入れられなくて、主体的に取り組みにくいという状況もあり得ると想像できる。現実の授業では、さまざまな工夫を凝らしてマルチメディア作品を作り上げるという達成感を持たせることも、大事な要素となるだろう。従って、授業では、技術としてのマルチメディアも示す必要がありそうだ。すなわち、プレゼンテーションやWebページの中で、音がなったり絵が動いたりグラフが表示できたりすることに興味を覚えながら、それらの効果と作品の主張との関連も、お互いに評価しあうという展開が思い浮かぶ。以上のように考えると、この教科書が解説する「情報を統合した作品としての表現」は平面的な画面の構成が中心であるが、ポイントで音を出すとか絵を動かすという表現の効果が可能であるということについても、コラムなどで触れると新鮮さをかもし出せるのではないかと思った。

 


第5章は、無理がない範囲でまとめられているという印象である。

 

第1節は、情報機器の発達の歴史や仕組みを扱う。前半部分の本文の問いは、やや抽象的で答えにくい。後半は適切な問いが多いと思う。インターネットのサービスを説明する図でFTPの説明が登場するが、説明不足と感じる。すぐ近くにWWW(world wide web)と示してあるのだが、同じように表現するだけでもわかりやすくなると思う。情報社会のコミュニケーションの特徴についての本文、図はわかりやすい。ディジタルに関する説明も非常にわかりやすく書かれている。難しい部分であるはずなのに、すらすらと読むことができる。

 

第2節は、情報化の生活への影響についてである。オーソドックスな例と記述が続く。違和感はないが、本文の量は増える。現実の社会を扱っているので、イラストよりももっと写真や資料を載せることができたら、本文の記述が重みを増し、生徒にとっても身近に感じるのではないかと思った。イラストではそういう効果が薄いという気がする。

全体に単調な説明が続くので、1ページを割いて情報化が社会に及ぼす影響を調査する演習を配置している点は非常によいと思う。

 

第3節は情報社会への参加と情報技術の活用について述べられている。わずか2ページであったが、十分だと思う。

 

 


全体的に、進み方がスムーズで、特定の分野に深入りすることもなく、日常生活を最大限に意識した妥当な内容が大半を占める、わかりやすい教科書。本文は少なめで、生徒の思考を助ける挿絵や、学ぶ内容を論理的に整理しやすい表がたくさん埋め込まれている。

ソフトウェアの操作はことごとく省いてある(パソコンの画面コピーが少ないのも特徴か)ので、コンピュータリテラシー(ハードやソフトの基本操作)は教師が副教材を準備するなどして、追加しなければならないだろうが、それは教科書のデメリットではない。私自身はこのような編集をポジティブに受け止めている。

ところで、さまざまなソフトウェアの操作方法や効率的・効果的な使い方を教えたいという意図で教科書を見た場合は、扱うソフトウェアのバランスは、他の教科書ほど取れていないように映るかもしれない。この教科書は、生徒が与えられた問題を「自ら考え、調べ、まとめ、発表し、互いに評価する」という創造的な活動を多く取り入れ、それにより理解を促すとともに、そのような活動が情報社会で大事であると主張しているようだ。従って、その活動に必要な道具としてのソフトウェアは限られてくる。よく使うものとしては、集めた情報の傾向をつかんだり相手に示すために視覚化する道具としての表計算ソフト、説明に使うプレゼンテーションソフト、説明なしで情報を見せるWebページ作成ソフトが大きな道具となる。このような観点で取り上げられたソフトを見ると、バランスが取れていないとは映らない。ただ、私自身は、第2章、第3勝、第4章を一気に読んでみて、第4章のパソコンを使った実習で、生徒が新鮮味を感じないがために取り組みが甘くならないか心配してしまった。情報Aは、(その目的をさしおいて、またパソコン操作の得手不得手にあまり左右されず)パソコンを操作することで楽しく感じることができる科目でもあるので、ワープロやメールの機能も手段として使えるように実習を工夫すると授業は多くの生徒にとって前向きに取り組みやすくなるのではないだろうか。この教科書にも、そのような弾力的な扱いができる実習が載っていればいいのに。

なお、情報Aでコンピュータ実習を主体とし、一般的なソフトウェアの使い方を身につけさせたいなら、この教科書とは正反対の性格の教科書を探さなければならない(実際に特徴のある教科書が存在した)。

限定された立場からの感想が長くなってしまった。

 

私自身の情報教育に対するイメージと、この教科書が中心においているであろう目標が合致していると感じており、私にとっては、読み終えて満足感の大きい教科書であった。

 

 

参考文献

 

某、情報A教科書

文部省告示 高等学校学習指導要領(平成11年3月) 大蔵省印刷局発行

高等学校学習指導要領解説 情報編 文部省

 

 


以上 2002.8.21作成  (1行目に戻る)

 

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