2000年学習発表会(4年生)

おばけコンクール

♪♪ゲゲゲの鬼太郎〜幕〜

(進行一)みなさん たいへん長らく おまたせいたしました。

(進行二)おばけのくにへ ようこそ。

(進行一)ただいまより おばけコンクールを 始めます。

(進行二)では 選手の 紹介を します!

(進行一)まず 日本 第一代表 ねずみ男!

(ねずみ男)職業 フリーター 現在 おばけやしきで バイト中。今日は 優勝するぞ

(進行二)元気な 明るい 青年おばけですね

(進行一)日本 第二代表 雪女!

(雪女)私 ただいま 花嫁修行中よ 理想のタイプはクールだけど心が温かい人 。今日は 女の意地で 勝たせてもらうわよ フフフフーン。

(進行二)お色気 たっぷりの かわいいおばけですね。

(進行一)では 海外からの ゲストを 紹介します!

中国代表 キョンシー!

(キョン)ホイホイホイホイホイ……・・

(キョン一)ニイ・ハオ!(ニイ・ハオ! )

(キョン二)シェイシェイ!(シェイシェイ!)

(キョン三)中国 四千年の 歴史に かけても 今日は 負けられないあるね。

(進行二)シェイシェイ! 日本語が とっても お上手ですね。

(進行一)最後に フランス代表 ゾンビ!

(ゾンビ)ガルルルルルル

(通訳)ボンジュール!と 言っています。 

(ゾンビ)ガルルルルルルルルルルルググググ…………モフフフフフフ

(通訳)西洋の モンスター代表が おまえらに 負けるわけない ワハハハハと 言っています。

(進行二)つうやくの方が いらっしゃるので 助かりました。 

(進行一)さて 審査委員長は おばけ界の 長老 ヤマンバさま!

(山姥)クワバラ、クワバラ(おがむように)

(付人一)ヤマンバさまは 今年で三九七万二四三九歳に なるお方で おばけ界の 神様とよばれる お方であります。

(付人二)現在 おばけ大学で 学長をしながら、おばけ評論家としても 活躍されております。

(山姥)クワバラ クワバラ…………

(ねずみ男)おばけ界の神様?なんじゃいそれ?

(付人一)しっ!静かに! 

(進行二)では 今日の コンクールの ルールを 説明します。

(進行一)これから この道を 歩いてくる人を どのくらい おどかすことができるかで 順位を 決めます。

(進行二)優勝者には おばけドリンク一年分と 天国三泊四日の旅 ペア券で 進呈します。

(各選手)イエィ! ホイホイ! ガルルルル がんばるわぁ〜ん

(進行一)では エントリーナンバー一番の方 どうぞ!

(進行二)おっ! なんと いきなり 優勝候補の ゾンビ選手です!

(ゾンビ)ガルルルルルル モクモクモク…・・

(通訳)優勝は いただきだ!と 言っています。

(進行一)では 競技開始!ピー!

*男上手より急ぎ足で来る

(ゾンビ)ガルルルルルル!

* 男腕時計を見ながら 通りすぎる。

(ゾンビ) (おいかけて)ガルルルルルル!

* ひたいのあせをふきながらにげるように舞台をまわる。ゾンビ男の前に立ちはだかる

(ゾンビ) (大きな声で) ガルルルルルル!

(男)(うるさそうに)わかった わかった

* 男無視して歩きつづける。ゾンビ男の服をひっぱってとめる。

(男) (めいわくそうに)なんだよ なんか用かい?

(ゾンビ)ガルルル ガルルルルルル?

(通訳)ゾンビだぞ こわくないのか?と 言っています。

(男)それが どうしたの?

(ゾンビ)ガルルル ガルルルルルル?

(通訳)俺は モンスターの ゾンビだぞと 言っています。

(男)ああ、わかった、わかった(ゾンビの肩をたたいて)でも いそいでいるから 後にしてくれる?(ゾンビをふりきって) じゃあな。

* ゾンビトボトボ戻ってくる。

(進行一)審査委員長 今の ゾンビ選手の 得点 いかがでしょうか?

(首をふりふり)クワバラ、クワバラ(×札を出す<付き人)

(進行二)残念でした。修行しなおして また きてください!

* ゾンビうなだれる。

(進行一)では エントリーナンバー二番の方 どうぞ!

(進行二)おっ! 続いては 日本代表の 雪女選手です!

(雪女)あたし がんばる〜

(進行一)では 競技開始!ピー!

*上手からこしのまがったおばあさん出てくる

(雪女)おばけだぞー

(耳が遠いというようなかっこうをして)

(老人)はぁ? なぬすたって?

(雪女) (大きな声で) おばけだぞー

(老人) (わかったというように)ああ、ああ。(頭を下げて)おばんでがんす。

(雪女)ちがう ちがう おばけ おばけったらぁ!

(老人)うん?  おはぎ 食でってが?

(雪女)ちがうったら (身振り手振りをつけて)あのね。 私 こう見えても おばけなの。おばけぇ

(老人)ウワー ウウウ…(おどろいたように 苦しいように)

*審査員、進行係立ち上がる 他の出場者天を仰ぐ

(雪女)やったわ! おどろいたわ〜! ワーイワーイ!

(老人) ウウウ…… ねぇちゃんよ べっこ こご さすってけねが! このごろ 寒がら 神経痛 出できてよ アデデデデ…・・

(雪女)えーん そうなの なんだ つまんないの

* さすりながら退場して雪女トボトボ戻ってくる。

(進行一)審査委員長 今の 雪女選手の 得点 いかがでしょうか?

(首をふりふり)クワバラ、クワバラ(×札を出す)

(進行二)残念でした。修行しなおして またきてください!

* 雪女うなだれる。

(進行一)では エントリーナンバー三番の方 どうぞ!

(進行二)おっ! 続いては 中国代表の キョンシー選手です!

(進行一)このチームは 三人ですから 見ごたえが ありそうですね。

(進行一)では 競技開始!ピー!

*若いコギャル風の女の子三人歩いてくる。

(キョン)ホイッホイッホイッホイッ………・

(コギャル全)キャアー!キャアー!キャアー!

*審査員、進行係立ち上がる 他の出場者天を仰ぐ

(コギャル一) (顔マジマジ見て)マジで かわいいよ これ?お人形?

(キョン)ホイッホイッホイッホイッ………・

(コギャル一)キャー!動いた 動いた

(コギャル二)超 イケテルー!

(コギャル三)めちゃ すてきー!

(コギャル一)サイコー!

(キョン)ホイッホイッホイッホイッ………・

(コギャル二)いっしょに プリクラとんない?

(コギャル三)携帯の 番号 交換しない?

(コギャル一)カラオケ 行かない?

(コギャル二)合コン しようよ?

(キョン) (逃げながら) ホイッホイッホイッホイッ………・

(コギャル全) マッテ―! 待ってよー

(進行一)審査委員長 今の キョンシー選手の 得点いかがでしょうか?

(首をふりふり)クワバラ、クワバラ(×札を出す)

(進行二)残念でした。修行しなおして また きてください!

* キョンシーうなだれる。

(進行一)では エントリーナンバー四番の方 どうぞ!

(進行二)おっ! 最後は わが国の 切り札 ねずみ男選手です!

(進行一)ねずみ男選手は 昨年の コンテストの 優勝者です。

(進行一)では 競技開始!ピー!

(ねずみ)おばけ

(おばさん)お、おばけだって。(ムットして)おばけで わるかったわね。そりゃ、けっして 美人だなんて言わないわ。でも、あんたみたいな男に おばけなんて 言われる すじあいはないわよ。

(ねずみ) (こまって)あ、あの ちがうんですよ。あなたが おばけじゃなくて、その、ぼく おばけー

(おばさん) (むなぐらをつかんで)まだ いっているじゃないのさ

(ねずみ)く、くるしいよー

(おばさん)あら この生地 いい感じね。

(ねずみ)えっ!

(おばさん) (おばけの洋服にほおずりして)ほんとにいいわ。ねぇ 君 この生地 どこで買ったの? ねぇ 教えてよ。

(ねずみ)(手をはらって)や、やめてよ。

(おばさん)いいじゃないの 教えてよ。

(ねずみ)いやだよ。(ふりきって逃げながら)た、たすけてー

(おばさん)まってよー

*女が追いかける ねずみ男にげまわる

* ねずみ男トボトボ戻ってくる。

(進行一)審査委員長 今の ねずみ男選手の 得点 いかがでしょうか?

(首をふりふり)クワバラ、クワバラ(×札を出す)

(進行二)残念でした。修行しなおして また きてください!

* ねずみ男うなだれる。

(進行一)さて こまりましたね、今日の おばけコンクールでは 入賞者が いないようです。

(進行二)審査委員長 どうしましょうか?

(山姥)(付け人に耳打ちし)クワバラ、クワバラ、

(付け人一)本当に だらしない おばけたちだ となげいております

(山姥) (付け人に耳打ちし)クワバラ、クワバラ、

(付け人二)やまんばさまが 人のおどしかたの 手本を みせてあげようと おっしゃっております

(進行一)いかがでしょう? みなさん

*拍手 歓声

(山姥) (付け人に耳打ちし)クワバラ、クワバラ、クワバラ、クワバラ

(付け人一)こんな機会は めったにない。目を 皿のようにして 見ていなさい!とおっしゃっております。

*やまんばのっそり立ち上がる

*ワイワイ言いながら 子供たち出てくる

(山姥)クワバラ、クワバラ、クワバラ、クワバラ

(子ども一)あれ? おばあちゃんどうしたの?

(山姥)クワバラ、クワバラ

(子ども二)どこか 具合が悪いの?

(山姥)クワバラ、クワバラ

(子ども三)ぼく(私)たちと 遊びたいのなら 遊んであげてもいいよ。

(子ども四)塾も 終わったところだし。

(山姥)わしは やまんばだー  おばけだぞー お・ば・けー

(子ども五)へー そうなの

(子ども二)うちの おばあちゃんに 似ているし 全然 こわくないよ

(子ども一)お父さんが 言ってたけど おばけより 生きている人間の方が こわいんだって

(山姥)なぬー?

(子ども一)おばけは うそを言わないけど 人はうそをつく。

(子ども三)うーん なるほど(やまんば おばけたちもうなずく)

(子ども一)おばけは 人を殺さないけど 人間は人を平気で殺すし 戦争もする

(子ども四)そういえば そうだね(やまんば おばけたちもうなずく)

(子ども一)おばけは 自然を こわさないけど 人間は 自然を こわしつづけている

(子ども全)うん うん(やまんば おばけたちもうなずく)

(子ども五)あっ あとね うちの おばあちゃんが 言っていたけど 先祖の霊というのは ぼくらのことを 守ってくれているんだって。

(子ども二)じゃあ このやまんばの おばあさんも きっと いいおばけなんじゃない。

(山姥)くっ、くわばら……・

(子ども三)ねぇ やまんばの おばあさん、なにか困っていることは ない?

(子ども四)ぼくたちに できることない?

(山姥)ウウウウウウウウ…・・

(子ども五)どうしたの?

(子ども二)何か 悪いこと 言った?

(子ども三)どこか 具合が 悪いの?

(子ども四)救急車 呼ぼうか?

(山姥)ちがう ちがう あんまりうれしくて 涙がでてきたんだ こんなに やさしくされたのは 何万年ぶりだろう?

(子ども五)何万年ぶり?

(山姥)いつも 人からきらわれて いやがられて こわがられて でも、だんだんにそうすることが楽しくなってきたんだけど、本当は人間から好かれたい やさしくされたいと心の中では思っていたんだ。

(子ども二)ふ~ん

(山姥)今日 おまえらと 出会って わしは いいおばけになることに 決めたよ。

(子ども三)がんばってね やまんばおばあさん!

(子ども四)ぼくたちも おうえんするからね。

(子ども五)あっ いけない! もう家に帰る時間だ。

(子ども一)じゃあ やまんば おばあさん いつまでもお元気でね。

(山姥)ありがとよ おまえらも うんと勉強して いい人間になるんだぞ。

*全員出場

(進行一)これで 四年生の劇 おばけコンクールを 終わります 礼

♪♪ゲゲゲの鬼太郎〜幕〜

キャスト

進行(一:       ) (二:       )

ねずみ男(       )

雪女(       )

キョンシー(一:       ) (二:       ) (三:      )

ゾンビ(       )

通訳(       )

山姥(       )

付き人(一:       ) (二:       )

男(       )

老人(       )

おばさん( )

コギャル(一:       ) (二:       ) (三:       )

子ども(一:       ) (二:       ) (三:       )

(四:       ) (五:       )