がんばっていきまっしょいと過ごした夏

2005年11月28日、第9回坊ちゃん文学賞の記念イベントとして、ドラマ版「がんばっていきまっしょい」で プロデューサーを務められた重松圭一さんと、女優の鈴木杏さんを招いてのトークショーが催されました。 応募による抽選のイベントだったのですが、私は運良く抽選に当たりましたのでイベントに行って来ました。が、 残念ながら抽選に漏れたファンの方や、遠方で来れなかった方、あるいはイベントを知らなかったファンの方とも、 このフルフル感を共有したいと考え、自分でも何を書いているのか読み取れない走り書きのメモや、ノイズで ほとんど聞き取れないヴォイスレコーダーの音声を解読してみたり、(自信の無い)記憶を掘り起こしながら、 脳内で補完したトークショーの内容をアップしてみた次第です。なにぶん脳内補完が多い文章ですので、 一言一句が実際の発言には合致していない(しかも多々)・・・という前提の上でご覧下さい。 あなたのフルフルの一助になれば幸いです。尚、あまり確認もせず勢いでUPしてしまった為、 誤字脱字はご容赦下さいませ。ご指摘を受けたり(こっそりお願いします)、自身で見つけ次第、 コツコツと修正させて頂きます。また、この駄文をご覧になられた関係者様へのお願いなのですが、 このような文章の掲載がもしご迷惑に当たるようでしたら、即刻削除させて頂きますので、その旨、 ご連絡の程宜しくお願い申し上げます。
(改行の都合で敬称は略させて頂いております。悪しからずご了承下さい。)
司会:
皆様大変長らくお待たせいたしました。第4回の坊ちゃん文学賞から生まれた、敷村良子さんの「がんばっていきまっしょい」皆さんも思い出深い作品だと思います。第2部では、この「がんばっていきまっしょいと過ごした夏」と題して、この夏、テレビ愛媛で放送されましたドラマ「がんばっていきまっしょい」に悦ねぇ役で主演された鈴木杏さんと、このドラマのプロデューサー、関西テレビ重松圭一さんのお二人に、ドラマへの想いや撮影秘話などを語って頂きたいと思います。それでは皆様、心の準備はよろしいでしょうか。それではご登場頂きたいと思います。関西テレビ、重松圭一プロデューサー、そして主演を務められました鈴木杏さんです。どうぞ。 (拍手)
司会:
どうぞこちらにお座り下さい。鈴木杏さん、そして重松圭一プロデューサーです。今日はお越し下さいましてありがとうございます。ようこそ松山へ・・・と言うよりは、お帰りなさいという感じだと思うんですけども・・・
杏:
ただいまです(笑)。
司会:
久々の松山はいかがですか?
杏:
そうですね。そんなにゆっくりできていないんですけども、懐かしいというより、夏ずっと居たので、なんか本当に見慣れたと言うか、馴染みがある感じがして安心しました。
司会:
夏場の風景と、秋だとちょっと違いますか?
杏:
紅葉の色が・・・葉っぱの色が違うので、なんかちょっと雰囲気が違うなとは思いました。
司会:
今回のドラマロケでは、松山のいろんな所を行かれたと思うんですけども、まずはじめに、その懐かしの松山の映像を一緒にご覧頂きましょう。

(第1艇、悦ねぇが市内電車を追い越すシーンがスクリーンに流れる)

司会:
電車通りの風景と・・・
杏:
はい。
司会:
必死に自転車こいでましたけど・・・
杏:
はい。
司会:
あれ(電車を追い越す)、大変そうですね(苦笑)。
杏:
あれはホントに監督の方から電車を追い抜いてくれと言われまして(笑)。
司会:
なかなかできないですよ、あれ。
杏:
ホントに必死で、ハァハァ言いながらこいでました。
司会:
先程の電車シーンもそうなんですけども、松山のどのような所が印象に残ってますか? 場所であるとか風景であるとか。
杏:
やっぱり山の緑の奇麗さと、海の奇麗さと.。なんかその、松山に初めて来た時に、とてもこう、のほほ〜んとした、のんびりとした空気が流れている事が凄く印象深くて。ロケの始まりが松山のロケだったので、その中で・・・ロケしながら悦子ちゃんを、こう、だんだんだんだん作っていく事ができたので、なんか、すごく、ありがたかったな〜っと。
司会:
重松さんはいかがですか?
重松:
え〜と、ロケハンというものを行うんですけども、私は東京で仕事があったので3日くらいで帰ってきたんですけど、監督が2週間ぐらいずっと住み着くように松山の町に・・・気に入って。その時、途中3日くらい連絡が取れなくなって・・・
司会:
えっ?(会場笑)
重松:
いろんなところを、自分の気に入った所とかいろんな所を探してたみたいで。それの集大成が先程流れた、あの冒頭のシーンの映像なんですね。できるだけ松山の、素晴らしい所、いい所というのを、一番最初に日本全国の皆さんに見せたいと言って、出来たのがあのシーンだった・・・
司会:
もうお二人のこの言葉を聞くだけで、会場内の皆さんもホントに嬉しい気持ち、私もホントに嬉しい気持ちで一杯なんですが、特にこの原作なんですが、原作の「がんばっていきまっしょい」は松山東高校が舞台ということで、実は私も松山東高出身でして、そういった所からもこのドラマ、ホントに毎回楽しみに見させて頂きました。何と言ってもあの、ボート部の5人のやりとりが可愛らしくて。すごくこう、キラキラしてるなーと思いながら見ていたんですけども。その辺りのチームワークというか、そういった辺りはどうでしたか?
杏:
最初はやっぱり女の子が5人も集まると、ちょっと大変な事になっちゃうのかな〜という・・・ちょっと怖かったんですけど(笑)。一番最初に5人で集まったのが、4月の前にボート合宿というのを5日間行って・・・
司会:
この映像ですね(特別艇の映像が流れる)
杏:
はい。この時だったんですけども、初日からみんな、なんか意気投合して。それぞれみんな全然別々の個性を持っている5人だったんですけど、なぜかチームワークは良くて、まとまりがあってバランスも良くて。やっぱりボートを漕いでく中で、どんどんどんどん仲が深まっていったという自分も感じて。だから最後の方は、ドラマの共演者という感覚よりかは、ホントにもうボート部の部活の仲間という感覚の方が強くて。
司会:
ボートをやるのは、みなさん初めてだったんですか?
杏:
はい、みんな初めてで。もう初日からいきなり乗ったので・・・
司会:
初日から乗ったんですか?
杏:
はい。そんなに簡単に乗っちゃっていいの?っていう感覚だったんですけど。
司会:
ドキドキしながら最初は?
杏:
「顔ひきつっとるぞ」って言われて。
司会:
怖く無かったですか?
杏:
最初はやっぱり・・・ひっくり返る事を「チン」って呼んでたんですけど、沈むので。「これは・・・大丈夫かなあ」と思いながら(笑)。やっぱり一番最初に5人だけで乗った時が一番緊張しました。
司会:
撮影の時よりも、やっぱり最初に乗った時が?
杏:
最初に乗った時がやっぱり。みんな慣れてないし。
司会:
苦労された点などなかったですか?
杏:
すごく奥が深くて、やればやる程分かんなくなってくる部分もあって。ホントに最後の最後までみんなで、ここはこうした方がいいって言いながらやっていたのもあったし。あと撮影をするとなると、どうしても長時間ボートに乗ってなくちゃいけなので、最後の方はもうみんな、腰が痛い・・・腰が痛い・・・って言いながら(笑)。
司会:
それは悦ねぇ本人じゃないですか(笑)。
杏:
ホントになんか、みんなコルセットして乗ってたりとかしていましたね。

(初日の映像が流れる)

杏:
これですね。この日が一番・・・怖かったですね、やっぱり最初は。
司会:
出演者全員だけで、5人だけで乗った時ですね。
杏:
はい。

(悦ネェとリー二人だけで漕ぐ映像)

杏:
最初、前二人と後二人、ストロークペア・バウペアと言うんですけど、最初の練習は二人ずつで漕いで。やっぱり4人で合わすとそれだけバランス取るのが難しくなっていくので。
司会:
もうすっかりボートにハマってしまったようですね。
杏:
そうですね、もうホントにボート部員そのままの気持ちと言うか。なので、最近東京では漕ぐ機会というのが無いので恋しいですね・・・ボートは。
司会:
そのボートを漕ぐシーンといえば重松プロデューサー。3艇の初めての試合のシーン、ありましたね。
重松:
そうですね。
司会:
あれはかなり大掛かりだったという風にも聞いたんですけども。
重松:
はい。
司会:
今回は無理言って関西テレビの方からも映像を提供して頂きまして、そのシーンをもう一度見ていきましょう。

(第3艇の新人戦の映像の準備が始まる)

司会:
3艇の初めての試合のシーンというのはどういう・・・
重松:
はい。えーと、初めて集まって、言ってみればとりあえず試合に出てみようという所で、彼女達がボートの厳しさと言うものに直面する。でもそれを乗り越えてボートを愛していくという、一番重要な、前半部分で凄く重要なシーンなんですけども。
司会:
それがこちらの映像ですね。

(第3艇の新人戦の映像流れ始める)

重松:
一回目の松山ロケの最終日から3日間設定してあったんですけども、シーンとしては3話のラスト20分位のシーンなんですが、3日間かけてものすごく大掛かりに撮ったんですね。撮影用の船とか、撮影用のフロートというのを出して、そこに基地を作って。こんなに大掛かりになるということは全然想像してなかったんで、初めてロケのこのシーンを見に来た時に、何が起こってるのかよく分からなくて。すごい大掛かりな、なんか工事現場に来たような位の大掛かりなロケをやってまして。
司会:
出来上がったシーンを見るとですね、ホントに美しい感じに・・・奇麗なシーンで。
重松:
なかなか辛さと言うか、あれは伝わらないんですけども(笑)。
司会:
(辛さは)全く伝わってこなかったですけども・・・。
重松:
それだけ大掛かりにしたから、こういう素敵なシーンに納得をしてくれたんですけど。映画に携わっていた人達、「がんばっていきまっしょい」の映画の会社の社長とかも見に来てくれてたんですけど、その時よりも遥かに人とお金を掛けているという風に言って頂いて。現場はすごく盛り上がっていたんですけども、私はちょっと予算の事が心配だったんで(苦笑)。(会場笑)
司会:
そうですよね。プロデューサーは予算を管理するのが仕事ですので。
重松:
その後のお弁当がちょっと・・・安くなったかもしれません(苦笑)。(会場笑)
司会:
そのお味はどうですか?鈴木さん。
杏:
もうヘトヘトだったんで味わう暇も無く。本編だと短い時間なんですけど、朝から晩まで乗ってなくちゃいけないので・・・朝から晩まで漕ぎっ放しなので。台本読んでて試合のシーンが出てくると、みんなもう、すごく暗い顔になってて。後半のあの所(試合のシーン)というのは、1話に2個試合をしてたりとかしてて。
司会:
はい。
杏:
2個だったり3個だったり。「これホントに3試合しなきゃいけないのかなあ」とか言いながら(笑)。もうみんな、ホントに必死になりながらやってましたね。「今日はもう終わり!」って言われた時のハイテンションな5人と言えば無い感じで。
重松:
途中からね、「試合のシーンは前のシーンを使って下さい」とか言うんですよ(一同笑)。
杏:
だって、漕いでる所は分からないじゃないですか(笑)。
重松:
(遠方から)近くに寄ってるシーンは分からないんで、代わりにやって下さいなんて言われたりして。
司会:
小さな監督がここに生まれてしまって(笑)。
重松:
でもホントに一生懸命みなさん漕いでくれて。最後の方は、指導している先生も「これは試合に出れますね」と言って下さる位、どんどん上手くなってくれましたね。
司会:
やっぱりその辺りはチームワークと、ボートにかける情熱が乗り移ってしまってたのかもしれないですね。
杏:
ホントにみんなボートの事になるとけっこう怖くてですね(笑)、お互い、もうちょっと「返し」っていうオールを返すタイミングを早くとか・・・部員5人が集まって。やっぱり1日中乗ってるとテンションの波みたいなのもあって、みんながすごいうるさくなる時もあれば、シーンとする時もあって。そういうのがあっても別に気を使わずにいられる船上っていうのはとても、なんか面白かったですね。
司会:
前もって合宿で練習もやっていて、ホントにボートで5人のチームワークが結ばれたと言うか、そういった所も大きいんですね。
杏:
やっぱり一回ボートに乗れば、その分、ひとつまた仲良くなっていくっていう感じだったので。
司会:
ひと漕ぎひと漕ぎ仲良くなっていった?
杏:
仲良くなっていきましたね。
司会:
なるほど。では続きまして、お二人に心に残っているシーンというものをお伺いしたいと思います。まずは重松プロデューサー、思い出に残るシーンとはどういったシーンでしょうか。

(重松プロデューサーの思い出のシーンの静止画が映される)

重松:
今出ているんですけど、これ第2艇のラストのシーンですね。岩佐さんがボート部に入ると決めるシーンなんですけども、金子ありささんという脚本家と、私と、あと演出家の三宅で本を作っていたんですけど、その段階ではシーンとしては少しベタなシーンというか、急にボートをやりたいと言ってしまうシーンであるので、本としてはすごく自信が無かったというか。この心の推移というかダッコの移り変わりに、視聴者の人達は納得してくれるかなと、本の段階では不安があったシーンなんですけども、それが出来上がった・・・このシーン僕はちょっとロケに行けなかったんですけども、出来上がった所を見た時に、本を作った僕自身が納得してしまう素晴らしい出来で、それはもう鈴木杏さんのお芝居と、それこそ岩佐さんだったり、相武さんだったりのお芝居と、あと監督の絵の作り方であったりというので、もう本当にいいシーンに仕上げてくれていたので、僕はこのシーンを見た時に、この後、最終艇まですごくいいドラマになってくれるな・・・という風に確信したシーンだったんですね。だから一番心に残ってるシーンですね。
司会:
ではこのドラマの成功を確信したシーン、もう一度振り返ってみましょう。

(映像が流れ始め、映像が終わると同時に会場から拍手が起こる)

司会:
今でもジーンときちゃいましたね。
重松:
このドラマの全体的なテーマと言うか、スポーツというものを通して、勝つ事よりも大切な物がきっとあるんだという、敷村さんの原作にもあるメッセージみたいなものが一番凝縮されているシーンで、部活をやることで友達を増やして、本当の真の友達を作りたいという、一番このドラマに通ずる、そこに流れるものがここで表されているという所で、すごくいいシーンにしてくれたなあというふうに思いました。
司会:
鈴木さんはいかがですか?今のシーンというのは。何か思い出とか。
杏:
毎回毎回、最後の方のシーンっていうのは、台本読んでてそれだけで泣けてしまうようなシーンばっかりで。特にこの2艇はすごく印象に残っているんですけど、すごくなんか・・・悦ちゃんの言葉ひとつひとつが自分にも言われている感じがしたりとかして。悦ちゃんって、普段すごくおっちょこちょいで、同年代と比べてみれば子供っぽかったりするのに、こんな言葉をかけてあげられるってすごく大人だな・・・と感じたワンシーンでした。
重松:
このシーンは僕はロケに行けなかったんですけど、夕日を狙うためにあの時間まで待ってたらしいんですけど、どんどん潮が満ちてきてですね、あと1回NG出すと彼女が沈んでしまうぐらいの(会場笑)、ギリギリの所で撮っているという裏話を・・・監督がどうしてもしてくれって言うんで(会場笑)。
司会:
そんな危険も顧みず、あのシーンを演じた訳ですね。
杏:
はい。
司会:
さあ、それでは続いて、杏ちゃんの思い出のシーンを振り返りたいと思います。杏ちゃんの思い出のシーンというのはどのようなシーンですか?
杏:
私は第9艇の最後の方のシーンで、9艇で悦ちゃんが腰を悪くして今まで三年間ずっとボートやってたのに、最後の全国大会に出れなくなっちゃったという回で、すごく挫折を味わって、そこから立ち上がるきっかけのシーンなんですけど、一番最初に「がんばっていきまっしょい」の敷村さんの原作本を読ませて頂いた時に、普通の青春物だったら結構ハッピーなまんまで終わるのに、その描かれてる挫折っていうのがすごくリアルだなあと思って。これがあるから「がんばっていきまっしょい」なんだろうなっていう、すごく強く感じていて、ドラマ化される時も、そこの挫折は・・・もしかしたらドラマとなると難しい部分もあるのかもしれないなあと思っていて・・・いろいろ大人の事情とかで(笑)。だけどその部分はぜひ描いて欲しいなあって強く願っていた回だったので、すごく思い出(思い入れかも?)があったし、台本を読んでて、その痛さがすごく強く伝わってて、ホント台本グシャグシャになったんですよ、涙と鼻水で。その悦ちゃんのボートに対する想いとか、ひとりひとりに対する愛情っていうのがすごく分かって。ひとりひとり、ヒメは・・・とか、リーは、ダッコは、イモッチは・・・っていうのが、ホントに私も愛美ちゃんは・・・とか、アブーは・・・って、相武紗季ちゃんの事をアブーって呼んでたんですけど、アブーは・・・とか、イワマちゃんは・・・とか、静ねぇは・・・って思えたっていうので、なんかすごく、悦ちゃんとホントにシンクロしてるシーンで。また、お父さんの言葉があって、悦ちゃんがボートに対する想いを打ち明けた後の、お父さんの言葉っていうのがホントに優しくて。それもまた聞いてて本番でまた涙が止まらなくて・・・っていう、なんかホントに、すごく熱いシーンですね。
司会:
さあ、ではその杏ちゃんの思い出のシーンを振り返ってみましょう。

(会場に9艇のシーンが流れる・・・ただしお父さんのセリフの前に終わる)

司会:
ごめんなさい、ここで切っちゃっているんですが。良いのはさらにまたこの後の、大杉さんの言葉なんですよね。
杏:
はい。あのお父さんの言葉がとっても暖かくて。あの、今思い出したんですけど、この撮影をする時ってホントに後半戦で、あともうちょっとで撮影が終わるっていう時で・・・楽しかったなあって。みんなと一緒でホントに楽しかったっていうのは、撮影の期間の想いもなんかすごい入っちゃって、なんか・・・今もちょっとジーンと来ちゃいましたね。
司会:
いま私、隣にいるから分かるんですけど、杏ちゃんの目に涙がね、ウルウルしちゃってるんですよ。

(10m位離れた私からも、VTRの途中辺りから杏ちゃんの目にキラキラしたものが光っているのが見えました。)

重松:
このシーン撮ってる時は監督も泣いてましたから。監督もサブという卓に座っているんですけども、その卓に座ってボロボロ涙を流しながら撮ってたらしくて、「カット」っていう声が裏返ってたという・・・
司会:
カットォ(裏返った声で)・・・みたいな感じですか?
重松:
っていう位、みなさん感情移入してもらって。ホントに、周りに見ている人も息をしてなかった・・・と、みんな言うんです。息をせずにずっとモニターを眺めてて、で、みんな泣いてて。作っている人も演じてくれている人も、ホントに一緒になって撮れてるなあっていう、いいシーンでしたね。
司会:
お父さんがね、あの後、「お前ボートにまで背向けるんか」って、言ったんですね。
杏:
いままでお父さんとずっと反発しあって、なかなか素直な気持ちを悦ちゃんも伝える事が出来なくて。お父さんもなんか頑固になってて。それをやっと悦ちゃんの目の前でお父さんが、今まで頑張ってきたという言葉をかけるシーンであって、なんかお父さんとやっと繋がる事ができたと言う感動もありました。
重松:
・・・こうやってもう一回見るのもいいですね。
司会:
良かったですか?
重松:
すごくいいので・・・あの、2月15日にDVDが(会場笑)・・・発売される事に・・・なりましたんで・・・

(会場から大きな拍手)

重松:
もう一回あの感動を味わってもらう為に、いろんな特典とかも付けてますんで。・・・これ宣伝しろって上司から言われて来たんで。スミマセン(会場笑)。
司会:
この場を利用して?(笑)
重松:
この場を利用して(笑)。失礼させていただきます。
司会:
今回みなさん2回目、今度はDVDを買って頂いて・・・買って(強調)頂いて、3度目の感動をみなさんにも味わって頂きたいですね。
重松:
そうですね。やっぱりレンタルよりも、なんか買う方が・・・感動がより増していいらしいですから・・(会場笑)。
司会:
そうですか?
重松:
はい(笑)。
司会:
そうらしいので、皆様是非お買い求め頂けたらと思います。

(会場から)「買うよー!」(リンク先のオカダさんのブログも是非ご覧下さい。)

重松:
ありがとうございます。
杏:
ありがとうございます。

司会:
この時代と言うか、私たちの年代でもそうなのかな・・・と思ったりするんですけれど、一生懸命頑張る事がちょっと恥ずかしいな・・・と思ってしまったりだとかする時代と言うんでしょうか・・・ちょっとよく分からないんですが、そんな中で本当にみなさんが、真っ直ぐキラキラしながら一生懸命頑張っている姿と言うのは、すごく自分も勇気を貰ったというか、そういうドラマだなと思ったんですけれども、その辺りはどうですか?
杏:
そうですね。やっぱり悦ちゃんの体当たり精神っていうのはすごく尊敬していて、何かに取り組む時・・・私なんかもそうなんですけど、一瞬そこで立ち止まって考えちゃったりとかして、これ失敗したらどうなっちゃうんだろう・・・とか、そういう事ばっかり考えちゃったりして、なかなか一歩踏み出せずにいたりとか。なんだろう・・・それは部活だったり、新しい事を始める事だったり、恋愛であったりもそうかもしれないんですけど、それを真っ直ぐにぶつかって行けるっていうのは、それは本当の強さなんじゃないかなあってすごく感じた三ヶ月で。なかなかそれを実践するのは難しいかもしれないけど、そんな悦ちゃんの体当たり精神は、もうずっと見習って行きたいなって思ってました。
司会:
(悦ちゃんは)杏ちゃんの中にも生きてますか?
杏:
そうですね。なんか思ったら即行動じゃないですけど、そういうのはこれからも大切にしていきたいですし、やっぱり悦ちゃんの存在っていうのは、もう自分が演じる役・・・っていうその枠をかなり飛び越えて、なんだろう・・・親友というか戦友というか、尊敬する先輩のような感じでもあったり。今でもこの夏とか、5人で過ごした事とか、悦ちゃんと過ごした事が、すごい自分の中で大切な・・・大切なものになってます。
司会:
それぞれの思い出のシーンを映像と共に振り返って頂きました。実は、本日ご来場の皆様にですね、お二人への質問事項を事前に伺っています。時間が許す限りお答え頂けたらと思います。まずは杏さんへ。
杏:
はい。
司会:
伊予弁まだ覚えてますか?
杏:
どうかな〜? たまにやっぱり・・・撮影終わってすぐとかはなかなか抜けなくてですね、普段もみんなで、もちろんそんな完璧な伊予弁ではなかったかもしれないんですけど、普段もその言葉で話していたので、東京に帰ってきて学校へ行っても、なかなかその言葉が抜けなかったりはしたんですけど。最近はどうかな〜? やっぱり喋ってないので・・・。でもまた喋りだすと思い出すと思います。
司会:
ひとつ何か覚えている言葉とかありますか?
杏:
あの「やってくれたらええがぁ」っていうのが、私はずっと忘れられなくて。イモッチが話の途中、何話かで「〜がぁ」っていうのを使ったんですよね。それがすごく羨ましくて。(笑)
司会:
羨ましい?
杏:
私も「がぁ」って言いたい!ってずっと思ってて。そしたら最後の話でですね、お父さんと全国大会の琵琶湖に行く車の中で喧嘩をして、その時に言うんですよ。「お父ちゃんがもう一回ちゃんと見てくれたらええがぁ!」っていうのがね、すごく私はすごく好きで(笑)。それが忘れられない言葉です。
司会:
じゃあ演じる前から、言える、言える、言えるって思うんですか?
杏:
もう台本見た瞬間に、あ!私のセリフにも「がぁ」が出てきた!(会場笑)・・・すごく嬉しかったです。
司会:
なるほど(笑)。では続いて重松プロデューサーへ。
重松:
はい。
司会:
同じ出演者で、続編のようなお話を作るご予定は無いのですか?
重松:
そうですね。たくさんいろんな方から感動したとか、良かったと言って頂いて、僕はドラマを数年やっているんですけども、ホントに今までに無い位たくさんの感動のお葉書とか頂いたんですね。ですので、その声にはできるだけ応えたいなあという風に思っていまして。たとえば、この5人のその後であるとか、それともこの3年間の間で描けなかった事であるとか、なんかそんな事が企画としてできればなあ・・・という風に心の中では思っています。ただまあ、皆さんもお忙しい方々なので、もう一回5人集まってもらうのはちょっと難しいかなあ・・・とは思ったりもして。この夏、4ヶ月近くスケジュールを頂いて、松山、愛媛に来て頂いたんですけど、これから先そんなに長く(スケジュールを)貰えるような方々ではないので、ちょっと先になるかもしれませんけども、なんとか実現したいと思います。
杏:
方言思い出さなきゃ・・・(会場笑)。

会場から「ほうよ、ほうよ」(そうよ、そうよの意)

杏:
ほうよ、ほうよ(笑)。
司会:
ほうよね、思い出さんといけんねえ。
杏:
ほうよ、思い出さんと・・・(思い出そうとして)あぁ、分かんねえや(会場笑)。思い出します、その時にはちゃんと。
司会:
頑張って下さい・・・それまでに。では続いて杏ちゃんに。
杏:
はい。
司会:
もう一度ボートを漕ぎたいですか?
杏:
漕ぎたい!すごく漕ぎたいです。やっぱり東京では、5人でスカルを漕ぐ事はなかなかできないので、公園のボートとか乗りたくない?って聞いて回ってるんですけどあんまり無くてですね・・・。そういう機会があれば是非漕ぎたいですね。
司会:
白鳥のボートだと、なかなか違いますしね。
杏:
足の・・・じゃなくて、ちゃんと手で、オールの「返し」とかも気にしながら漕ぎたいですね。
司会:
では、これもまた杏ちゃんになんですが、女優さんになろうと思ったきっかけはなんですか?
杏:
すごく小さい時だったのではっきりとは覚えていないんですけど、親が映画が好きだったりとかドラマが好きだったりとかで、映画とかドラマは小さい頃から見てて。ある日幼き頃の私がですね、「ドラマに出たい」っていきなり言い出したらしくて。それがきっかけですね。
司会:
それは覚えていますか? 自分で。
杏:
すごく好きだったっていうのは覚えてますね。ドラマを見るのがすごく好きだったり、あと「ごっこ」遊びがすごく好きだったんですよ。セーラームーンごっことか、ドラゴンボールごっことか、そういうのばっかりして遊んでて。だから何かになり切ることっていうのは、小さい頃からすごく好きだったんだと思います。
司会:
ちなみにドラゴンボールでは何役だったんですか?
杏:
悟空でした(会場笑)。こうやって(腕を前に突き出して)空飛んでました・・・走ってたけど(笑)。
司会:
自分の中では空を飛んでいるんですね。
杏:
空飛んでたり、かめはめ波とか、フュージョンやって遊んでました。
司会:
では最後の質問です。ロケの最終日、大三島まで見に行ったんですが、オールアップの瞬間どんな事が頭に浮かびましたか?
杏:
なんか、ゴールってあるもんだな・・・ってすごく感じました。すごく撮影の期間も長かったし、ずーっと松山にいて、ずーっと5人でいたから、この生活がずーっと続くんじゃないかなって風に思ってて。ボートに乗ってたりするのも、その時々はやっぱり夕方になったりすると疲れたなあとか、明日もボートだ・・・って思ってたんだけど、それも続くと思ってるから思えることで。そういう事全部が終わっちゃうんだ・・・って思うと、すごく寂しかったし、悲しかったですね。5人でこういう風に居る事もできないだろうし、この素敵なスタッフさんの中で、こんな素敵な悦ちゃんって女の子を演じる事もないのかと思ったら、もう悲しくて仕方が無かったですね。
司会:
そのゴールというのは、ゴールのゴールでしたか?スタートのゴールでしたか?
杏:
う〜ん、たぶんスタートのゴールだったんだと思います。やっぱりゴールのゴールはまだまだきっと先で、でも、なんかいつまでもずっとスタートのゴールって思える人になりたいですね。お婆ちゃんになっても。なんか、またひとつ作品が終わったけれど、これもまたスタートのゴールだったという風に思える人になりたいですね。
司会:
まだまだ、杏ちゃんのゴールのゴールは、先ですよね。
杏:
先ですね。もうずーっと、ずーーっと、ずーーーっと先だと思います。
重松:
ゴールの時は、今度は「ばばちゃん」役をやってもらうということで(会場笑)。
杏:
はい(笑)。
重松:
その時僕は生きてないかもしれないけれど(笑)。
司会:
会場にいる皆さんも、ゴールのゴールはもっともっと先でいて欲しいと思っていらっしゃいますよね。では名残惜しいですが、そろそろお時間となってきました。杏ちゃん、重松プロデューサー、本当に楽しくて貴重なお話を有難うございました。

(会場から拍手)

司会:
それでは最後にですね、皆さんに嬉しいお知らせがあります。ご来場の皆様の中から抽選で5人の方に、鈴木杏さんの直筆のサイン入り色紙を、鈴木杏さんご本人からプレゼントして頂きたいと思います(会場から拍手)。皆様、ご入場の時にお渡ししました整理番号札をお手元にご用意されて下さい。それでは抽選を行いたいと思います。
重松:
僕はいいですか? 僕はいいですか?
杏:
サイン書きますか?
司会:
今から書きますか?
重松:
やっぱりやめときます(会場笑)。

この後抽選会が催され、運良く抽選に当たった人は鈴木杏さんからサイン色紙を受け取り握手をして言葉を交わしていました。・・・私は選外だったのでがっくり。ちなみに重松プロデューサーは、男の私から見てもなかなかの男前。サイン欲しかった人、きっといると思いますよ?

司会:
今日はいかがでしたか? こういうイベントでしたが。
杏:
いやあ、もうちょっと居たかったです、ここに。(会場から拍手)
司会:
重松さんはいかがだったでしょうか?
重松:
いつもテレビを見て下さっている人とこういう風に触れ合えて、本当にありがとうございました。(会場から拍手)
杏:
ありがとうございました。
司会:
会場に来て頂いた人も満足して頂けたでしょうか?

(大きな拍手)

司会:
大満足という拍手を頂けました。杏ちゃん、重松プロデューサー、本当に今日は楽しいお話をありがとうございました。皆様、拍手でお送り下さい。
杏:
また、また・・・来ます。ありがとうございました。バイバイ〜。 (拍手に送られてお二人が「右の扉」に移動)
杏:
じゃあ、最後に一言。いきますか? すみません。がんばっていきま〜っ

会場一緒に「しょい!」(そして大きな拍手)

杏:
ありがとうございました。(右の扉から出ようとする・・・)
司会:
鈴木さん!すみません!杏ちゃん、重松プロデューサー!・・・こちらから退出して頂けますか?(左の扉を指し示す・・・会場笑)

(お二人、最前席の観客と握手をしながら会場を横切り左の扉から退出)

司会:
みなさん、ホントに鈴木杏さん可愛かったですよね。重松プロデューサーも面白かったですよね。すみません。最後はちょっと、こちらの不手際がありまして、こちらから(左の扉)退場という事だったんですが、みなさん楽しんで頂けたでしょうか?

(大きな拍手)

司会:
今日はホントにこれだけ沢山の方にご来場頂きまして、鈴木杏さんも、重松プロデューサーも、本当に喜んでおられたと思います。今日は皆様、本当にありがとうございました。

(大きな拍手)

司会:
私も先ほどお話の中でありましたように東高出身ですので、ホントに今回、自分が東高出身という事でなかったら、今回のイベントの司会も無かったんじゃないのかなあと思ったので、鈴木杏さんと、重松プロデューサーと、そしてこんなに「がんばっていきまっしょい」のドラマを愛して下さった皆さんと触れ合えて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

(大きな拍手)

司会:
それでは以上をもちまして、第9回坊ちゃん文学賞記念イベントを終了させて頂きます。本日は皆様、たくさんのご来場ありがとうございました。お忘れ物の無きよう、お気をつけてお帰り下さい。
こんな感じのイベントでした。少しは会場のフルフル感が伝わったでしょうか。 鈴木さん、重松プロデューサー、本当に楽しいお話をありがとうございました。DVDは今日(2月14日)購入いたしました。特典映像や初回限定のオール型ストラップを見てニヤニヤしています。しかしながら・・・卒業アルバム、おでんのコンニャクが「四角」だったことをツッコンでみたりして。

末筆ながら、このような駄文にお付き合い頂きありがとう御座いました。
こういうコンテンツも用意してみましたので、興味があればご覧下さい。
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