ＰＳ２版センチメンタルプレリュードについて

２００４年１０月２８日にようやく発売された「センチメンタルプレリュード」。
ここをご覧の方にはもうプレイされている方も多いと思います。
そこで、今作品について、良い点や悪い点を指摘していきたいと思います。
ＤＣ版が発売中止とされてしまい、ここの意見が反映される場所がほぼ無くなってしまいましたが、長所だけではなく、欠点も指摘していくこともファンサイトとしての役割だと思いますので、えこひいき無しでいきたいと思います。

なお、ここの批評は、管理人や、攻略掲示板に書かれたものを主にしています。
ここにはない意見も多いかと思いますので、もしそういうご意見がありましたら、センプレ攻略掲示板の方に書き込んで下さい。
ただし、誹謗中傷は無条件で却下といたします。

－－－－－長所－－－－－

約８０００枚書かれたというシナリオから来るボリューム感。
シナリオ自体も良く書かれていて、話として良いものになっている。
他の恋愛ゲームに時々あるようなファンタジー、ＳＦ設定がほとんど見られず、現実的な設定。
ゲームの進め方次第で、テキストが微妙に変化しているなど、前作のセンチ、センチ２にあったような矛盾をあまり感じさせない。
声優さんの起用が概ね良かった。
センチメンタルグラフティや坂物語りとのつながりがあることをにおわせる部分があり、それらのファンの人をニヤリとさせる部分も。
選択肢を選んだあとに流れる効果音が好感度の上下や選択の正誤が分かり、攻略をする上で便利。
選択肢を間違えた後に、上キーを押すと戻ることが出来る。
１度クリアした後に、設定で既読文章に色がつけることが出来、既に読んだ話と読んでない話の区別が付けられる。
既読文章はスキップできて、プレイ時間の短縮ができ、未読文章はスキップできない様になっていて、話を見逃すことがない。
セーブ画面の画像が豊富で、かなりマニアック。
（センプレ、センチの登場人物以外に、日下部、斉藤、徳光、綾崎老、長谷川先生、ガク、ブラッド等のサブキャラクターを初め、ナンパ男【２種】、赤ちゃん、遥ルートに出てくる男の子と女の子【健太くんと、女の子の名前なんだったっけ？／汗】、のの【さなと同じチャイドルの子】、ビビアン、ピッチちゃん（小鳥）、果ては岩城監督まで！／笑）
ＢＧＭの曲数が少ないが、その割には結構うまく使いこなしている。

－－－－－短所－－－－－

発表から発売まで４年以上もかかった。
フルボイスでない。
日付、時間が決められておらず、話にメリハリがない。
センプレメールチャム！の要素が全く入っていない。
さな、杏子、隠しキャラクターの樹が攻略対象から外され、静音のイベントも一部削られている。
ゲーム雑誌にＣＧが１０００枚とあったが、実際に見られるのはその約１／３。
（１０００枚というのが、立ちキャラ、背景も含まれるのなら話は別ですが…）
所々にバグがある。
（いないはずのキャラクターがいる、誤字脱字が何ヶ所か、音声と表示文章が合っていない、立ちキャラとイベントＣＧの服装が違う等々）
ゲームのおまけ要素がＣＧ鑑賞のみで、ＢＧＭ、ＳＥ、ムービー鑑賞等が無く貧弱な感が否めない。
インターチャネルのイベントで、作品の時間軸が１９９０年代という紹介があったが、シナリオにそれを裏付けられない部分がある。
（ＤＶＤが１９９０年代に普及していたか、坂物語りの沢村雅也がデビューしたのは２００１年である、等）
選択肢次第で場違いなイベントが起き、ストーリーに矛盾が出ることがある。
（例：当サイト、「センプレ攻略」の各キャラクター前半にあるイベント、「さな、橘にて」の選択肢で、さなが喜ぶ選択肢を選ぶと、みお攻略中でもないのにみおのイベントが突然起きる）
ストーリーが１本道で、どのヒロインのエンディングになっても展開が同じになる部分が、人によっては飽きられてしまう可能性がある。
セーブ可能数があまり多くない。
告知ポスターすら作られないなど、ちゃんとした販促（プロモーション）が行われていなかった。
結果、インデックスによる買収により、早々に発売して終わらせてしまおうという方針に変更され、おざなりに未完成品を出したようにも思える。
ヒロイン専用の曲がないなど、ＢＧＭの曲数がかなり少ない。（１３曲程度）
センチメンタルグラフティでは、ヒロイン登場時の曲＋それぞれの都市専用曲があった。（１２曲×２）

－－－－－その他－－－－－

キャラクターＣＧは及第点。

以上の点を挙げてみました。
特に気になるところは赤字で書いてあります。
このページがＤＣ版に反映されれば良かったんですがねぇ…。（－－＃
で……………、

－－－－－結論－－－－－

名作とは言い難い。良くて凡作。
名作に近づけるには、列挙した短所を改善した「完全版」のようなものを改めて出す必要あり。
ただし、ユーザーの意見として、これまでのセンチシリーズの中では一番出来がいいという評価が割と多い。

また、重ねて書いておきますが、ここに書かれていることに反論があったり、こういう点が書かれていないというものがありましたら、センプレ攻略掲示板、もしくはメールにてお知らせ下さるとありがたく思います。

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