長崎は1巻の第3章〜長崎の出逢い坂、第4章〜夏の日の忘れ物、第5章〜運命の二人の舞台となります。
第4章では鎌倉での場面が多いですが、それは坂を訪ねる旅の鎌倉にて紹介しています。
舞台の長崎市は説明する必要は無いと思いますが、鎖国されていた江戸時代で唯一、海外との交易の地として栄えた場所です。
また、広島と並ぶ原爆の被爆地として知られていますね。
そのため、グラバー園や東山手など異国情緒漂う街並みや、原爆資料館といった原爆による惨状を伝える場所があります。
それから、坂物語りを読む人の一部の方は知っていると思いますが、センチメンタルグラフティの「遠藤晶」の出身地でもあります。
長崎へのアクセスは、は、鉄道だと博多から特急「かもめ」(写真左)が24往復出ています。
また、東京からは寝台特急「さくら」、京都からは寝台特急「あかつき」が出ています。
飛行機では、東京、名古屋、大阪、那覇からの路線があります。
長距離バスもありまして、名古屋、京阪神方面から夜行バスが出ています。
ちなみに右の写真は長崎の玄関口の一つ、JR長崎駅です。
まずは長崎県立図書館です。
たまきは、「この図書館の屋上から眺める長崎の街が一番好き」とのことでしたね。
…坂物語りを読んだ人で、実際に屋上に上った武勇伝を持つ人はいるでしょうか?(笑)
私は時間の制約があって、図書館の中にすら入っていません。
ちなみに、小説の「県立図書館前」バス停は実在しません。
その代わり、「公会堂前」バス停は実在します。
左の写真がその公会堂前バス停です。
見晴らしのいい坂の途中ではなくて、市街地の中、といった感じです。
参考までに、右の写真はそのすぐ近くにある長崎市公会堂です。
その公会堂近くにあるのがこの松翁軒です。
第五章の最後辺りで光一からときなに渡されたお土産が松翁軒のカステラです。
坂物語りオフィシャルホームページのリンクにもありますね。
2階にはカフェレストランもあるそうです。
店頭では(少し迷っていると)カステラとチョコラーテを試食させてくれます。
個人的にはこのチョコラーテがおすすめです。
ちなみに出逢い坂ですが、今のところ分かりません。
上の写真は、出逢い坂のモデルかと思って行ってみた、県立図書館の横を上がっていく六角道という坂です。
写真では真っ直ぐな場所を写していますが、くねくねといろは坂のように曲がりくねった坂道です。
出逢い坂は恐らく架空の坂だと思いますが、それらしい坂はきっとあると思いますので、探し回るのもいいかも知れません。
長崎の代表的な観光スポット「グラバー園」です。
外国人居留地だったこの場所に、市内にあった洋館を移築復元した洋館群です。
「グラバー邸」は、このグラバー園内にある洋館の一つで、園内では一番有名ですね。
左の写真が自由亭です。第五章に出てきました。
最初は西洋料理店でしたが、今は喫茶室となっています。
で、右は三浦環像です。
これを載せた理由は1巻のあとがきをご覧になれば分かると思います。
像と自由亭は比較的近い場所にあります。
グラバー邸です。園内では「旧グラバー住宅」として紹介されています。
実は、この中に立入禁止の屋根裏部屋が実在します。
天井にこういう穴が空いていて、ここに梯子を掛けて入るようです。
当然ですが、入ることは出来ません。(管理者にコネがあれば分かりませんが)
右の写真は説明のプレートを写したもので、梯子がかかっている写真と屋根裏部屋の中の写真が載っています。
(右の写真をクリックすると高解像度の写真が表示されます。91KB。)
最後にプール坂です。
浪平小学校のプールが坂の側にあるのでこの名前が付いたんでしょうね。
ただ、問題なのがこの写真で、塀の上には有刺鉄線が張り巡らされていて侵入が出来なくなっています。(問題!?)
まさか、この小説を読んでから侵入を試みた者がいたから張り巡らしたなんてことは…。(笑)
多分この小説でなくても、坂から塀をよじ登ってプールか、学校の敷地に侵入したという事が実際にあったんでしょうね。
でも、このままでは小説が成り立たないということで考えた真・突入口。(笑)
ベンチをどかして、鎖をワイヤーカッターでぶった切れば侵入は可能!
(注意:良い読者の皆さんは絶対に実行してはいけません。)