金谷

金谷は、静岡県内にある町で、榛原郡にあります。
静岡市からは普通電車で約30分、浜松市からは約35分、名古屋からは2時間ほどかかります。
小説では最終巻の、「第二章〜静岡の茶摘み坂」に出てきます。


JR金谷駅駅舎

JR金谷駅の駅舎です。
金谷町は山間部の町といった風合いで、駅も山の中にある、といった感じです。



JR金谷駅構内

山間部というのがよく分かる写真を1枚。
駅のホームから浜松の方を見ると、すぐそこがトンネルになっています。
金谷町は地形の起伏が激しく、その斜面の至る所に茶畑が見られます。
ただ、駅の東側には大井川が流れているので、川の流域に関しては平坦な場所になっています。



静岡行き普通列車

これは静岡行き普通列車の発車シーンです。
金谷に新幹線は止まりませんし、特急も止まりません。(というより特急は寝台特急を除けば1本も通りません。)
なので、鉄道を使うのなら普通列車しか選択の余地はありません。(快速も、ホームライナーを含めて往復3本)
ときなも普通列車に乗って鎌倉へ帰りました。
さて、作品中で言われている「朝9時5分の電車」は実在するかというと、ちゃんと実在します。
2002年8月現在の話なので、時刻改正した場合どうなるかは分かりませんが。
浜松始発の普通列車が金谷を9時5分に出発し、終点の熱海には11時6分に到着。
で、熱海で11時14分発の東京行きに乗り換えれば、藤沢には12時18分、大船には12時24分に着きます。
ちなみに、写真の車両はロングシートでした。



大井川鉄道金谷駅駅舎

大井川鉄道の金谷駅です。JRの金谷駅を出てすぐのところにあります。
大井川鉄道では、小説に出てきたC56を含めて、現役で蒸気機関車を運行させている珍しい鉄道です。
C56の他にもいろんな蒸気機関車を運用しているそうです。
鉄道自体は、この金谷と井川というところまでを結んでいます。



蒸気機関車C11

というわけで、大井川鉄道の蒸気機関車です。
これはC56ではなく、C11でした。
金谷駅からちょっと離れたマニアックな場所から撮ってます。
大井川鉄道の蒸気機関車を撮るのは金谷駅では難しいようです。
走行中を撮るか、新金谷駅とかの違う駅で撮るしかないと思います。



金谷商店街

金谷駅から続く金谷の商店街です。
残念ながら商店街と聞いて想像できるようなにぎやかさは無かったです。
まあ、地方の商店街というものはそんなものなんでしょうか。(石川もそういうところが多し)
道の両側から声がかかるようなところは近江町くらいしか思い付きません。



魚屋さん

小説に魚屋さんが出てきましたので、探しに探しまくってようやく見つけた魚屋さんです。
地理的なせいもあるのか、鯛など、魚を丸々1匹並べて売っているような魚屋さんではありませんでした。



茶摘み坂

今回の金谷編に当たって参考にしたと聞いた「お茶畑からこんにちは!」の杉本園のお茶畑です。
その中で「茶摘み坂」っぽい坂道を撮ってみました。



お茶畑

小説と同じく、無農薬栽培に取り組んでいる農家さんですが、別にお茶の葉が虫にかじられているわけでもなく、綺麗なもので意外な感じを受けました。



お茶畑を見下ろす

ちょうど新茶を摘む前の時期だったそうなのですが、実際に摘み始めるととんでもなく忙しくなるそうです。
摘んだ葉を早くお茶にしないといけないと言うことで時間との勝負ということでした。



旧東海道石畳入口木製看板

では、金谷にある坂を紹介していきます。
金谷には、旧東海道が通っていました。この金谷の峠道は、粘土質の山道だったことから、峠を越えるのに非常に難儀していたそうです。
そこで、金谷の人々が石畳を敷いて、歩きやすくしたんだそうです。
しかし、近年は僅かな距離を残して全てコンクリートで舗装されてしまっていたそうです。
そこで、金谷町民の協力を募って復元されたのが、金谷坂と菊川坂です。



金谷坂

金谷坂です。写真で見る限りは緩やかな坂にも見えますが、実際はかなりきついです。
この急坂が、石畳入口のところからずっと続きます。
石畳で歩きやすいとはいっても、やっぱり歩きにくいですね。
気を付けて歩かないと足を捻りそうです。
この金谷坂が復元されたのが平成3年で、総延長は430mだそうです。



石畳茶屋

再び脱線して、石畳茶屋の写真です。金谷坂の上り口付近にあります。
行った時間が早く、しかも休みだったので中に入ったことはありませんが、休憩所の他にお土産屋などが入っているようです。
もし金谷に行かれるときは試しに寄ってみて下さい。



金谷坂下り口

金谷坂を登り切ったところの下り口です。
金谷坂は森の中を抜けるように伸びていて、森のトンネルといった感じです。
この金谷坂はそれなりに人が通るようで、クモの巣に引っかかる、なんて事はありませんでした。
この坂を登りきった高台には至る所に茶畑があります。



菊川坂下り口

その高台の道を進んでいくと今度はこの菊川坂の下り口に辿り着けます。
ここも金谷坂に負けず劣らずの急坂です。
ここが復元されたのは比較的最近で、平成13年だそうです。
総延長は700mで、江戸時代後期から現存する160mを含むそうです。



遥か遠くの遠州灘

小説に遥か遠くに遠州灘が見えるとありましたが、杉本園の肝っ玉母さんに案内していただけました。
場所的には菊川坂の近くのようでした。
何せ「遥か遠く」なので、この写真ではよく分かりませんね。



江戸時代後期の菊川坂

私が行ったときにはこの菊川坂はあまり人が通らないのか、クモの巣が途中数カ所に張ってありました。
それから整備されて通りやすくなった、と聞いてます。
そして、ある程度坂を下りると、緑がうっそうと生い茂る場所に出ます。
丁度この写真の場所です。
ここから下のあたりは江戸時代後期から現存する菊川坂の部分です。
で、私はここから下には降りていません。
何故なら、凄まじいまでにクモの巣が張っていて、虫がいっぱいいて、蚊にも襲われる状況ではとても降りる気にはなれませんでした。(笑)
ちなみに、このあたりまで降りると、車の通る音が遠くから聞こえると思いますが、この菊川坂の近くに国道1号線が通っている為です。
今はどうなっているんでしょうか。




2回目の訪問に合わせて若干更新しました。
前回はファン感謝デー&コミケ帰りに金谷坂や菊川坂に行ったわけですが、今回は茶摘み坂のモデルを教えてもらえましたので行くことが出来ました。
他にもSLや駅前の商店街など、いろいろ補完することが出来ました。
強いていえば富士山が天気の都合で見られなかったのが残念です。
そういえば、「いろは坂」とか「こうぼう坂」という坂もあるって聞いてましたけど、行きませんでしたね。(汗)
個人的にはいい場所ですので、機会があればまた行ってみたいものです。



戻る